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特別養子縁組

2017/03/22

NHKねほりんぱほりん史上最年少のゲスト「養子の現役男子高校生」の回はいかにして生まれたのか?~番組ディレクターインタビュー~

   


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多くのファンが惜しむ中、本日3月22日、最終回を迎えるNHKの人気深夜番組「ねほりんぱほりん」。
中でも、番組史上最年少ではないか思われる「養子」の男子高校生が出演した回は、当事者の未成年が語るという誰も聞いたことのない本音と、YOUさん山里さんのフラットな視点に、多くの反響があったそうです。
赤ちゃん縁組事業を運営する私たちフローレンスは、まだまだ認知の低い「特別養子縁組」について多くの人に興味を持ってもらえるきっかけになるのではないかと思い、この神回の再放送を事前告知するなどしてきました。
うっかり寝落ちしたよ。録画がうまくできてなかったよ。YouTubeにもあがってないよ。という方はこちらをご覧ください。
テキスト&画像まとめ(NHKねほりんブログ)

5分まとめ動画(NHKどーがステーション)  

→全文書き起こしを読んでみたい!というアナタ 
 泣ける!と話題のNHKねほりんぱほりん「養子」の回、ほぼ全文書き起こしてみた。

 この「養子」の回がいかにして生まれたのか。
担当したNHK番組ディレクター山登宏史さんに制作裏話を伺った様子をお届けします。YOUさん、山里さんへのインタビューとあわせてぜひご一読下さい。

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山登ディレクターインタビュー

  • emily

    えみりー

    どうして”養子”をねほりんぱほりんのテーマに選んだんですか?

  • yamatod

    山登さん

    私は「ニュース深読み」という番組も担当しているのですが、昨年から「日本こども縁組協会」が設立されたニュースがあったり、赤ちゃんを養親希望者にあっせんする団体に関する事件があったりする中で、特別養子縁組について取材する機会が多くあり注目していました。

 

  • emily

    えみりー

    日本こども縁組協会は、まさにフローレンスやアクロスジャパンさんが中心となり特別養子縁組に関する法整備を訴えるために設立した団体です。山登さんが記者会見を見て下さっていたなんて嬉しいです!ねほりんでゲストを”養子”にしようと決まってから、取材はどのように進められたんですか?

  • yamatod

    山登さん

    特別養子縁組の親子に10組以上取材をしましたし、特別養子縁組のあっせん団体にも取材しています。でも、実は児童相談所の園長や学者さんなど特に第三者の意見を幅広くヒアリングすることに割と時間をかけました。

    どのテーマでもそうですが、1つの事柄についてなるべく様々な角度から接触して、色々な考えを持つ人がいることを知った上で、内容を考えていきます。「ねほりんぱほりん」の場合、養子というテーマでやることが決まってから、おおよそ1ヶ月半くらいのリサーチ、取材期間を経て、収録、その後1ヶ月半くらいで編集作業という流れですね。

  • emily

    えみりー

    視聴者も感じ方、考え方は十人十色だし、特にねほりんぱほりんは、示唆的スタンスからは徹底してフリーな番組ですもんね。そのように俯瞰した上で、最終的にゲストは男子高校生のケイタ君でいこう!となった決め手は?

  • yamatod

    山登さん

    子どもである養子本人は家族を選べないんですよね。つまり、「実子を養子に出す」「養子を迎える」と大人がやりとりして誰と家族になるのか決まる。児童相談所やあっせん団体が間に入っていても、そう。  

    親とか児相とかじゃなくて、子どもを主役にしたかったんです。養子の話をする時、一番大事なのは子どもの声かな、と。それも現在進行形でまだもやもやしている途中の男の子の本音をYOUさん山里さんにぶつけてみようと思いました。

  • emily

    えみりー

    YOUさんは、ゲストについて全く知らされないで収録その場で対面するんですよね。

  • yamatod

    山登さん

    そうです。YOUさんは本当に予備知識ゼロで収録に入ります。だから、YOUさんの”子どもじゃねーか!”っていう第一声は、期待通りでしたね。

 

  • emily

    えみりー

    それにしてもケイタ君が、悩み葛藤しながらも自分が信じられる答えを探し当てたこと、あれほどクッキリと自分の考えを語れることに、驚きました。

  • yamatod

    山登さん

    そうなんです。一方で、大人になりすぎてるんじゃない?と。YOUさんも言っていましたが。普通ならのほほんと暮らせてたはずなのに、子どもがこれほど真面目に向き合わざるをえないって頑張らせちゃってますよね…やっぱり子どもが悩みなく暮らせるようにしてあげたいですよ、大人が。

  • emily

    えみりー

    山登さん、イケメンなだけじゃなく優しい…。  

     ケイタ君には何回くらい取材で会っていらっしゃるんですか?

  • yamatod

    山登さん

    少し遠方ですが5回くらいは行きました。時にはお父さんやお母さんも交えて、ケイタ君の18年間を詳しく聞き出しました。養子の子どもは、今まで自由に話せる場所がなかったんじゃないかな。第三者が耳を傾ける機会もなかったのかもしれません。

  • emily

    えみりー

    ケイタ君にとっては、今回の取材で自分と家族について、より深く掘り下げることができたでしょうね。山登さんやYOUさん山ちゃんといった大人に出会えたことも、ボクサーの坂本選手と出会った時のように、ケイタ君が前向きに進む力になっていくと思います。

  • yamatod

    山登さん

    そうだとしたら、嬉しいです。

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  • emily

    えみりー

    私たちの愛するねほりんぱほりんがなんと最終回ということでとても寂しいのですが、山登さんが感じるねほりんぱほりんの魅力って何でしょうか。

  • yamatod

    山登さん

    テーマとしての本筋だけじゃなく、アクがあったり普通だったらオモテに出ないようなこともひっくるめているところ。制作してみて、今の時代にあってる番組だなと感じました。触れにくい話題だからといって、無駄に丁重に扱わないフラットな目線で、”ニンゲンっておもしろい”を感じてもらえるのではないでしょうか。

  • emily

    えみりー

    そんなねほりんぱほりんにファンが多いってことは、養子の子がヘンに同情されたり、逆にいじめられたり、気を遣われたりしない、そんな時代が近づいているのかもしれませんね。山登さん、貴重な番組制作秘話を教えてくださりありがとうございました!

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書いた人:岡水 恵弥