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アクション最前線

2017/05/14

【母の日に寄せて】ひとり親家庭で育った青年が語る母への想い

  


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 今日は5月14日「母の日」ですね。母の日に寄せて、母子家庭で育ったフローレンス社員の手記を紹介します。

 小学生だった時、ある日父親が家に帰ってこなくなり、小学5年生の時に、母から「父には他に大切な人が出来たこと、自分たち兄弟のことを捨てたわけではない」と聞きました。母が泣いているのはこれまで2回しかありませんが、そのうちの1回が、その時。母が泣いているのを初めて見ました。

 それからの貧乏エビソードは盛りだくさん。中学生で身長が 30cm くらい伸びましたが、毎日着る中学校指定のジャージを1度も買い換えられませんでした。つんつるてんで7分丈みたいになりました。中学生の制服は小学校の卒業式に間に合わず、周りが中学生の制服を着るなか自分だけ私服でたまらなかったのを覚えています。

 社会人になって思うことは、今に至るまで、母の支えがなかったら、確実にここまで生きてこられなかったとういうこと。遠い地方から東京の大学に進学し一人暮らし出来たのも、就職活動の時にスーツを着ていられたのも、母が切り詰め用意してくれていたからでした。

 母はことあるごとに、「銃を持った人があらわれたら、私が盾になれる」と言っていました。どんな時も私たち子どもを絶対的な愛情で守りきってくれた母。この言葉はずっと覚えていて、父親からは見放されたのかもしれないけど、十分なお釣りが来ていると感じています。モノも経験も時間も圧倒的に不足していましたが、愛情は確かに感じることができました。その後ろ盾があったからこそ、私はいつも挑戦し、前へ進むことができました。

 現在、地方にいた母を呼び寄せ、東京で同居しています。母に多くを返すことはできませんが、一緒に住むことくらいは出来ました。守られる存在ではなく、一緒に戦える日がきたのです。家族で一緒に歩き続ければ、必ず景色は変わっていくと思います。(フローレンススタッフ:男性24歳)

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 母の日。家事に 育児に 介護に 仕事に 地域活動に 学校世話役に…日本の母はとにかく日々膨大なタスクに追われ奮闘しています。

 中でも、パートナーとそれらを分担することができず、片時も気を抜けない母子家庭の日常がいかに孤独な戦いであるかは想像に難くありません。

 日本の母子家庭の就労率は約81%で世界でもトップクラスですが、正職員の率は39%しかなく、パート、アルバイト等の非正規雇用が47%です。

 母子家庭の年間収入はわずか197万円に留まり、子どもの貧困率は54.6%と先進国で最悪の水準です。※〈出典 平成23年度全国母子世帯等調査結果報告〉〈平成27年4月20日 厚生労働省 「ひとり親家庭等の現状について」〉

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 親が働けなくなれば、直ちに貧困への転落が親子の目の前に迫ります。フローレンスは、このようにひとり親家庭がたやすく貧困に陥ってしまう問題をなんとかしたいと考えました。

 そこで、皆さんからの寄付を原資とした安価な病児保育サービスの提供でひとり親家庭のサポートを続けて約10年になります

 子どもが熱を出すのはあたりまえのことであるにも関わらず、子どもの看病で仕事を休むことが収入減に直結したり、何日も休みが続けば最悪の場合リストラの対象になって失職してしまう可能性があります。そうしたリスクを少しでも軽減できたらと思います。

「子どもが熱を出したら、氷や解熱剤で一時的に熱を下げて保育園に当園させる」

「子どもが病気の時に使う有給休暇だから、自分の体調不良時は這ってでも職場に行く」

 そんな風に親子で無理を重ねなくてよいように、と。

 お子さんが病気の時は、ゆったりと自宅で療養させてあげてください。親御さんは、安心してお仕事をしてください。

 独りではありません、何千人とあなたを支えてくれるサポーターと、フローレンスがついていますから。そんな気持ちを込めてこのサポート事業を続けています。

 
ひとり親サポートで病児保育サービスの支援をうけている方の声

★私はDVに苦しみ未婚で二人目を出産しました。 どこに面接に行くにも子供のことを聞かれます。 子供が病気の時はどうされますか、面倒を見られる親族はいますか等。 実家が遠方のため頼る事も出来ず、また金銭的な問題でどこにも頼れず貧困も重なり疲れ果てていました。 働かないと生けていけないのに…と社会に対して希望を持つことをやめそうになっていた時にフローレンスを知り、将来に少し希望を持つことが出来ました。 寄付をして下さっている皆さま、本当に本当にありがとうございます。
 

★寄付会員の皆様、病気になった時に病院に連れて行ける時間の余裕がなく 仕事を短時間にしようかと悩んでおりましたが、 こちらの制度を知り、正社員として頑張ってみようと 勇気をいただきました。いつか寄付ができるようになるまで 頑張りたいと思います。本当にこのような気持ちのこもった 制度に感謝の気持ちでいっぱいです。
  

自分ひとりでは子育てができないことを日々感じておりますが、病気のときは、本当に助けが必要です。仕事を続けるうえで、お守りをいただける、そんなふうに考えております。 

  

★これからひとりで娘を育て働いていく中でどれだけ心強かったか、感謝の気持ちでいっぱいです。私は仕事を通して社会貢献もしつつ、娘の健やかな成長の一貫になればと思っております。 
 

★病気の時ぐらい、できるだけそばにいて看病してあげたい気持ちは山ほどあります。しかし、感染症になり何日も休まなければならなくなった場合、ずっと仕事に穴を開けてしまうのは不安です。生活も苦しくなります。 フローレンスさんのサイトにたどり着き、頼れるところができた喜びでいっぱいになりました。

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 あなたが今日ご自身のお母さんに感謝の気持ちを伝える時に、少しだけ日本全国のお母さんのことを思い浮かべてください。いろんな境遇で頑張るお母さんがいることを。

 大変な状況を親子だけで抱え込むことがないように。どんな境遇の子どもも笑顔で暮らせる社会を実現するために、引き続き皆さんのサポートをお待ちしています。

寄付でひとり親家庭を応援する!

書いた人:岡水 恵弥