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アクション最前線

2016/01/13

トイレで産まれたばかりの赤ちゃんが遺体で見つかった港区の事件を受けて

 


産まれたばかりの乳児を勤務先のトイレに放置して殺してしまった母親が、逮捕されたという報道がありました。

http://mainichi.jp/articles/20160112/dde/041/040/067000c

報道によるとこの女性は、妊娠に気づいてはいたものの、受診しておらず、また同僚にも相談していなかったそうです。「子どもと帰りたかったが、体力がなかった。母として申し訳ない。」と話しているとのこと。
 
当然、この女性のしたことは、許されることではありません。この世界に生まれたばかりで、トイレで死ななくてはいけなかった赤ちゃんのことを考えると、胸が強くしめつけられます。
 
しかし以前、『「子どもを他人に託す親はダメな親」なのか
』と題し、実際に子どもを特別養子縁組で託す女性を取り巻く環境についてご紹介したように、単に生みの親を責めるだけでは、このような悲劇を減らせないことも、また真実だと思います。

 
報道されている情報からの推測にとどまりますが、おそらくご自身の妊娠について相談できる相手がなく、日々刻々と変わりゆく自分の身体と、出産への不安と恐怖に苛まされながら、誰にも言えずに出産の時を迎えたのではないでしょうか。
 
周囲が相談に乗り、おせっかいにも手を差し伸べていく社会になっていかなければ、こうした悲劇は、ただただ繰り返されていってしまうでしょう。これまで繰り返され続けてきたように。
 
私たちは、この生みの親のように、のっぴきならない立場にある女性に、手を差し伸べて寄り添い、相談に乗っていきます。
 
そして安全に出産ができ、子育てを託せる社会環境を整えることで、トイレで亡くなるかもしれない赤ちゃんの命を救うと共に、望まない妊娠で悩む女性の心のケアと人生のリスタートの支援を行っていきたいと考えています。
 
ぜひ、ご寄付いただいた皆さん、応援してくださる皆さんと共に、赤ちゃんの命と生みの親の人生を支える赤ちゃん縁組事業を創っていきたいと思います。と同時に、世論を盛り上げ、制度的インフラが整うよう、訴えていきたいと思います。力を貸してください。
 
最後に、港区のトイレで静かに消えていった赤ちゃんの命に、心からの哀悼の意を表したいと思います。




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