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アクション最前線

2016/10/28

「みんなのみらいをつくる保育園」の園長が描く、保育者の想いを実現する園づくり

    


■子どもミーティングはあまり堅苦しく考えず、少しずつ。

  • yamazaki

    山崎

    ここから、具体的な保育の話を伺っていこうと思います。1日の流れなどを教えてください。

  • 成川

    普段の遊びは、子ども達が自由に選べるように柔軟に対応していく予定です。外に遊びに行く子もいるだろうし、中で遊びたい子もいるでしょう。

    担任制ですが、3〜5歳のグループでの活動が多くなるのではないでしょうか。そこも、柔軟に考えています。

    ただ、「子どもミーティング」(※)だけはおやつの前に行う、とお約束として決めて、「そこは参加しようね」というようにしようと思っています。

※子どもミーティング:保育園での過ごし方や遊び方などを、子どもが主体となって話し合い、決めるためのミーティング。保育者は子ども達の話し合いのサポートを行う。

  • yamazaki

    山崎

    楽しみですね、子どもミーティング。どんな風に行う予定ですか?

  • 成川

    あまり、堅苦しく考えずに、「子どもミーティング」は毎日行います。何かを議題にしたり、何かを決めることは、はじめは難しいと思うので、まずは、好きなものって何?や、お母さんが笑っているときは?というところから話していくイメージです。

    それぞれがみんなの前で自然に発言できるようになってから、「明日の公園はどこに行こうか」など、徐々に話す内容をふくらませていこうと考えています。

  • yamazaki

    山崎

    「子どもミーティング」の中で、保育者は、どのような役割を担いますか?

  • 成川

    保育者もミーティングに参加します。言葉がまだまだ足りないこともあると思うから、「それってこんなことかな」と引き出したり、「そうなんだね」と意見を認めてあげたり。時には「明日は雨だよ」と助言をしたり、「こんな意見があったらどうしようか」と声をかけてみたり。

    答えが先にあって、どこかに導こうとするわけではありません。答えが出ないことがあっても、全然かまわないと考えています。

  • _MG_0225

■「してはいけない」と禁止するのではなく、「したい」を大切にした関わりをしたい

  • 成川

    「子どもミーティング」は3歳からの予定で、0〜2歳は危険なことや、他人を傷つけることはダメ、とルールをきちんと伝えていきます。「してはいけない」と禁止するのではなく、「したい」を大切にした関わりをしたいです。

    例えば朝の時間。登園が遅かったりすると、場になじめなかったり、朝の会に入っていけないお子さんっていますよね。そんな時は、誰かが見守りつつ、子ども達の気持ちを尊重したいと思っています。

  • yamazaki

    山崎

    子ども達の「やりたい」ことばかり尊重すると、「何でもあり」になってしまいませんか?

  • 成川

    本当にしてはいけないことって、なかなかやり続けることはないと思うんですね。例えば、低いテーブルがあると登ってしまう子どもがいます。でも、食事が配膳されると、登らなくなるようになったりします。周りの子ども達との生活の中で、少しずつ学んでいくと思うんです。それを保育者はサポートしたいですね。

  • yamazaki

    山崎

    ルールを生活の中で学んでいくということですよね。

  • 成川

    はい。ただ、私は、いつものテーブルが、ステージになる日があってもいいと思うんですね。ルールっていうのは、みんなが気持ちよくすごすためにあるものです。やりたいことや、楽しいことが制限されているのなら、みんなで話し合って実現に向けて考えていけばいいと思います。

    大人がダメと言うだけなら、大人がいないところでやりたくなっちゃいますよね。”子どもだから”という理由で、「なぜやってはいけないか」を知らなくていいというわけではありません。子どもミーティングでルールについて話し合うのも面白そうですね!

  • yamazaki

    山崎

    なるほど……日頃自分が接する子ども達に対して、そういうことをきちんと説明していたかな?と反省しました。

  • 成川

    子どもは、体が小さくて、生きている年数が短いというだけなんですよね。大人と同じように扱われることで、人間性も変わってくると思うんです。先生が素敵なことを教えてくれるはず、という信頼感も生まれる。

    そして、意見を持つことって素敵なことだよ、と伝えたいですね。その時には、「感情カード」などを使って、自分の気持ちを大切にする心を育みたいですね。自分の気持ちを大切にできれば、相手の気持ちを大切にしたり、意見も聞いてみよう、という心を育んでいけるのではないでしょうか。

  • yamazaki

    山崎

    最後に、一緒に働く保育士さんにメッセージをお願いします。

  • 成川

    私も最初は、保育にも入りながら子ども達のそばで考えてみようと思います。そこで、私も悩むことがたくさんあると思うんです。だから、みんなに相談しながら、一緒に歩んでいこうと思います。ゼロからつくりあげるのをひとりきりでやるということはないので、安心してくださいね。

  • yamazaki

    山崎

    ありがとうございました!

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