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アクション最前線

2017/11/22

病児保育の「これまで」と「これから」。病児保育5万件達成の節目に、特別な全社会議を開催しました

 


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こんにちは!広報の鈴木です。

10月28日にフローレンスの病児保育事業部では、全社会議を開催しました!

全社会議とは、フローレンスの訪問型病児保育の現場で働くこどもレスキュー隊員(※)とバックオフィスを支える事務局スタッフが一堂に会し、終日ワークショップや研修などを行う年に2回の大会議です。

フローレンスの病児保育は「訪問型」なので、普段こどもレスキュー隊員は1人1人が別の現場に直行直帰でレスキュー(※)を行っています。だからこそ全社会議は、日々のレスキューやプライベートな話まで、直接会って話すことができる大切な時間です。

※フローレンスでは、病気のお子さんのご自宅で保育をすることを「レスキュー」、保育スタッフのことを「こどもレスキュー隊員」と呼んでいます。

当日は総勢100名近くのこどもレスキュー隊員とバックオフィスを担う事務局スタッフ29名が集まりました!

今回の全社会議は、フローレンスの病児保育事業が日本で初めての「訪問型・共済型」の病児保育モデルとして2005年にスタートし、今年8月にお預りの件数が5万件を突破したという記念すべきタイミングで開催されました。

そんな今回の全社会議のテーマは、”病児保育の「これまで」と「これから」”

これまでの5万件のレスキューをみんなで振り返り、次の5万件に向けて結束を強める特別な全社会議となりました。

そんな全社会議に、入社1年目の僕が潜入した様子をご紹介します!

 
フローレンスの病児保育の「これまで」

フローレンス代表の駒崎のあいさつによって全社会議は幕を開けました。

「この病児保育5万件が何を意味するのかというと、働く親御さんが5万回病児保育に助けられたということになります。お子さんの思い出が、”熱が出て辛かった” から、”楽しかった” ”また会いたい”に5万回変わったということになります。これって本当にすごいことです」

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続いて病児保育5万件達成を記念して、事務局スタッフや元利用会員さんから、日々病気のお子さんと向き合い続けてきたこどもレスキュー隊員に向けたメッセージ動画が流されました。

「みなさんのレスキューの1件1件が積み重なって、この偉業を達成できたと思います。これからも素敵な笑顔を忘れずに、愛あるレスキューをお願いします!」

「家に帰って保育記録を見るのがいつも楽しみで、今日1日子どもがどんな風に過ごしていたのかが活き活きと伝わってきます。自分じゃできないような関わり方をしているんだなと、いつも尊敬しています」

事務局スタッフからのお祝いの言葉や、こどもレスキュー隊員の病児保育への思い、利用会員さんからの感謝の気持ちが詰め込まれたサプライズ動画に、思わず涙するレスキュー隊員も。

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フローレンスの立ち上げ間もない時に、病児保育を利用していた会員さんからのメッセージもありました。当時2歳だった男の子は現在中学1年生になっていました。

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「小さい頃から僕にとっては(病気の時に保育に来てもらえるのが)当たり前だったけど、今になって、お母さんとお父さんがしっかり働けているのは、みなさんのおかげだったんだって分かるようになりました。本当にありがとうございました。」

2004年にフローレンスが訪問型病児保育事業で団体設立してから、13年。「あたらしいあたりまえ」が少しずつ社会のインフラとして根付いてきた歴史を感じました。

 
心に残る、忘れられないレスキューの思い出をシェア

今回の全社会議ではワークショップを行いました。「私にとって1番◯◯なレスキュー」を発表してもらうという内容で、こどもレスキュー隊員一人一人が、最も心に残っているレスキューを共有する初めての試みです。

フローレンスの訪問型病児保育は、毎日違うお子さんと1対1の保育をしています。
そんな病児保育の現場では、いったいどんなことが起こっているのでしょうか?

現場をあまりよく知らない僕は、興味深くこどもレスキュー隊員の話に耳を傾けました。

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「お子さんが陥没呼吸の状態にあったのを、同行していた先輩こどもレスキュー隊員に指摘され、気づけなかった自分に悔しい思いをした。

「親御さんとの朝の引き継ぎの段階でお子さんが嘔吐しており、それでも限られた時間の中で聞かなければいけないことがたくさんあって、病児保育の厳しさを感じた。

「お子さんの大好きな歌を1日中喉が枯れるほど歌い続けた。とても大変だったが、後日同じお宅に行くと、その歌を歌いながらお子さんが出迎えてくれた。

「お子さんから似顔絵を描いてもらった。今でもお守りとしてレスキューに持って行っている。

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嬉しかったこと、悔しかったこと、大変だったこと、いろんなことが積み重なって達成されたこの5万件は、語り尽くせないほどのドラマで溢れていました。

数々のエピソードに、立ち上げ当初から病児保育を見てきた駒崎の目には光るものが・・・。

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訪問型病児保育は決して簡単な仕事ではないけれど、お子さんとの一期一会の出会いの中で、かけがえのない経験ができる素敵な仕事だなと感じました。

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フローレンスの病児保育の「これから」

全社会議は、より質の高い病児保育サービスを提供するための学びの場でもあります。今回は、東京都立小児総合医療センターで幼児や学童の療育を行っている、原口恵様をお招きし、「発達が気になる子ども達の支援」をテーマにお話していただきました。

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病児保育を続けていく上で、様々なお子さんと出会います。
発達についても一人一人お子さんの個性によって違うため、日々一期一会のレスキューを行うこどもレスキュー隊員は、多様なお子さんを保育できる知識と自信が必要なのです。

例えば、力の加減がわからず強く叩いてしまったり、じっとしているのが苦手でフラフラしてしまう子どもがいます。原口先生によると、子どもがこういった行動をするのには理由があり、「固有覚」と「前庭覚」という感覚に偏りがあることが原因だということです。

この「固有覚」と「前庭覚」が鈍感なのか敏感なのかによって、関わり方は大きく変わってきます。そういった知識を保育者がしっかりと身につけることで、そのお子さんに合った保育をすることが可能になります。

今回の全社会議だけではなく、こどもレスキュー隊員は普段からこういった研修を重ねています。現場での経験だけではなく、病児保育に必要な知識のインプットも継続的に行うことで、これまで重大な事故なくお子さんをお預りできているのだと理解しました。

 
フローレンスがこれからできることは何だろう?こどもレスキュー隊員と駒崎が討論

病児保育を始めた当初38名だった利用会員は、現在6000名を超えています(2017年10月末時点)
助けられる親子は確かに増えてきてはいますが、まだまだ病児保育を必要としながら利用できていない親子はたくさんいるのが現状です。

そういった中で、今後より多くの親子に病児保育を届けていくために、フローレンスができることは何なのか。駒崎と会場にいた全員が考えました。

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こどもレスキュー隊員から日々のレスキューの中で感じている疑問や思いを、直接代表の駒崎に伝え、これからの5万件について、全員が真剣に目線をあわせる機会となりました。

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こどもレスキュー隊員が達成した病児保育5万件の意味とは

今回、病児保育事業部の全社会議に参加して、特に印象深かったことが2つあります。

1つ目は、病児保育5万件は、かけがえのないエピソードが積み重なって達成されたということです。

ワークショップの時間でもあったように、病児保育1件1件、こどもレスキュー隊員1人1人にそれぞれ特別な思いやエピソードがあって、そのどれもが胸に響きました。

それを全員が同じ空間で共有できたことで、新たなレスキューに活かす意欲につながり、仲間をリスペクトしながら働くことができます。

2つ目は、普段あまり顔を合わせることのないこどもレスキュー隊員同士は、実は深い信頼で繋がっていることを知りました。

お話を伺うと、こどもレスキュー隊員は口を揃えて言います。
「今まで先輩方や、前に同じお宅を訪問した仲間がそこで信頼を積み重ねてきたからこそ、自分の今のレスキューがある。」

普段は1人1人別の現場だけど、他のこどもレスキュー隊員をリスペクトし、感謝の気持ちを持ち続けていることに感動しました。
そうやって信頼で繋がりながら、1つ1つ特別なレスキューを積み重ねてきたということを知ると、「これまで」の5万件がより重みのあるものに感じました。

そして「これから」のフローレンスの病児保育は、より多くの仲間と一緒に、もっと大きな目標に向かって走っていきます。
そこで生まれる1人1人のかけがえのないエピソードを、またみんなで共有できる日を心から楽しみに、今日も明日もこどもレスキュー隊員達はそれぞれの現場へ出かけていきます。


そんなフローレンスでは、これからも多くの親子を助けるために、こどもレスキュー隊員を募集しています。

採用情報はこちらから

今回病児保育事業部の全社会議で流した長編動画を、少しだけご覧いただるよう短く編集しました。ぜひこちらから、こどもレスキュー隊員達の生の声をご覧ください。

書いた人:鈴木 貴之