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お知らせ

2017/12/15

目指せ感染症マスター!もらわない・うつさない・拡げない感染症対策とは?【11月保育塾】


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冬に入り、朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。空気も乾燥するこの季節は、大人も子どもも、感染症が流行しやすい時期。
そこで11月の保育塾は、「目指せ感染症マスター!~もらわない・うつさない・拡げない~」をテーマとしました!

保育塾とは、フローレンスの全ての現場スタッフに向けた自主参加型の研修のこと。現場スタッフの「知りたい!」「学びたい!」に応えられるように、毎月違うテーマで研修を行っています。

11月の講師は、病児保育事業部の青山美里(あおやまみさと)。
青山は小児外科病棟の看護師として3年勤めた後、フローレンスへ入社しました。
入社後は、病児保育室の看護師として勤務後、現在は病児保育事業部で、現場スタッフから寄せられる子どもの病状に関する相談に乗ったり、病児保育を利用するご家庭の病状をチェックしたり、と保育現場のサポート業務を行っています。

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今回は、とくに以下の3点について学びました。

1)冬に流行する感染症~感染経路の正しい知識を学ぶ
2)「マスクをしていたのに感染」を防ぐ!日常でできる感染予防
3)子どもが嘔吐や下痢をしたときどうする?

では、スタッフからの質問を交えながら、冬に子どもたちに流行する感染症とその対策・対処をいくつかご紹介します!

 
冬の天敵!インフルエンザと感染性胃腸炎

みなさんは、冬に子どもがかかりやすい感染症をご存知ですか?
冬は特に感染症が流行る時期です。たとえば、インフルエンザ、感染性胃腸炎、 RSウイルス感染症、溶連菌など多くの感染症がよく知られています。
気づかないうちに感染してしまう、感染症。出来れば罹りたくないですね。

とは言え、感染症に罹らないようにするのは難しそう……。
でも、「感染症は、日頃の予防で充分に対策ができるんです」と青山は話します。

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冬に多い感染症「インフルエンザ」

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冬の時期、よく耳にする「インフルエンザ」。今年も既にインフルエンザで学級閉鎖になる学校が増えてきています。
インフルエンザは、インフルエンザウイルスを病原とする呼吸器感染症。
1つのウイルスが体内に侵入すると、8時間後には100個、24時間後には100万個と、驚くほどのスピードで増殖し、あっという間にウイルスが拡大していきます!怖いですね。

インフルエンザ予防としては、予防接種が筆頭に挙げられますが、効果がでるのはだいたい1ヶ月後。接種して1ヶ月程度で効果がピークとなり、3ヶ月後ぐらいから徐々に薄れてきます。
皆さんの中にも、「予防接種を打ったのに、インフルエンザに罹ってしまった……」という経験を持っている方は多いのではないでしょうか。

ですが、インフルエンザ予防接種の目的は『感染しないこと』ではない、と青山。予防接種の目的は次の2つです。

①インフルエンザに感染した場合に、重症化することを抑えること
②①により、周囲への感染や流行を抑えること

青山の話は続きます。
「インフルエンザの予防接種のワクチンは、WHOを中心に、その年に流行するだろうウイルスを予想して成分の内容を決めているんです。流行する半年前にはワクチンは完成しているため、実際に今冬に流行したウイルスと遺伝子的にかけ離れたものとなってしまう場合も……。そのため、効果が薄い年もあるんです。」

なんと、流行の半年前に完成しているため、効かないこともあるということなんですね。

 
「インフルエンザ」 感染を防ぐには?

予防接種以外にどうしたら感染を防げるでしょうか?
インフルエンザは主に飛沫感染で広がります。飛沫感染とは、感染者の咳やくしゃみが周囲に飛び散り、飛沫に含まれるウイルスが別の人の口や鼻などの粘膜につき、感染すること。

インフルエンザウイルスに感染している人の1回の咳で10万個、くしゃみでは200万個ものウイルスが周囲に飛散するそうです!

そこで重要なのがマスクです。冬場に、風邪やその他の病気にかかっていなくても、マスクを毎日着用するのは、実は高い感染症予防策となります。
「咳やくしゃみで飛び散った飛沫(細やかな粒)は通常のマスクでブロックできるの?」という参加者からの問いに、青山は笑顔で答えます。

「はい、飛沫は通常のマスクでも充分なんです。」

オススメなのは、フローレンスの病児保育の現場でも使用している「サージカルマスク」です。
一般向けに販売されている医療用マスクで、ドラックストアなどでも手頃な値段で販売されています。もしマスクがない場合は、服の袖で咳を防ぐだけでも、充分に感染防止効果があるそうですが、感染予防にはマスクが重要ですね。

使用後のマスクの表面(外に接している側面)は、その日ブロックした病原菌が含まれるため触らずに捨てるようにする、など、知っているようでできていなかった知識もたくさん。
日頃の心がけひとつで、感染を防いでいくことができるんですね!

 
冬に多い感染症「感染性胃腸炎」

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次に、「感染性胃腸炎」です。
感染性胃腸炎は、保育園内や家庭内で拡がりやすい感染症で、乳幼児の胃腸炎の多くはウイルス性と言われています。

症状は主に嘔吐、下痢、腹痛、発熱など。嘔吐・下痢によって身体の水分が失われるため、水分補給は重要です。しかし、吐いた直後はまだ胃が活動している状態なので、短くても10~15分、可能であれば30分ほど間隔を空けて水分をとらせるのがポイント。

「でも、お子さんよってはすぐに水分を取りたがる場合もありますよね」と青山。

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参加者もうんうんと難しそうな表情。

「そういった場合は、まずは、うがいなどで子どもの喉を潤してあげましょう。それだけでも落ち着く子どももいます。
もしそれでも飲みたがる場合は、少量ずつ与えるなど、子どもたちの様子を見ながら水分を与えましょう。」

他にも、食事をあげるタイミングや、登園の目安など、知っててよかった、すぐにでも実践できる話が盛りだくさんでした。

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「感染性胃腸炎」感染を防ぐためには? 

さて、そもそも感染しないためには、どのような工夫が必要なのでしょうか?

感染性胃腸炎のほとんどは、接触で感染すると言われています。
たとえば、周りの人と一緒に使う電気照明のスイッチやドアノブ。また、何気なく髪を触ったとき、髪についていた菌やウイルスが手指につくこともあります。
菌やウイルスのついた手指で、口に触れたり、鼻を軽く手ですすったりすることで、自分でも気づかぬ間に感染、なんてこともよく起こります。

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つまり、感染性胃腸炎の予防の基本は、シンプルですが『手洗い』なのです。

しかも、30秒間くらいで手洗いをするのがポイント。手の汚れを全体的に洗えるちょうどよい時間だと言われていますが、子どもをみながら、丁寧に手洗いさせるのってなかなか難しいですよね。特に保育園などでは、何人も同時に手を洗わないとならず、私自身も難しさを感じていました。

青山がオススメするのは子どもと歌いながら、楽しく手洗いすること!
当日は、ビオレで紹介されている「ビオレの手洗いの歌」をみんなで実践しました。
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「他にも、子どもの好きな童謡に合わせて手洗いするのも良いですね。『線路は続くよどこまでも』の歌はちょうど30秒間なので、一緒に遊びながら洗うのにとてもオススメです。」

参加者のなかでもいくつか手洗い歌の名前が挙がり、いろいろな手洗い歌があるようです。ぜひいろいろな歌を聴いて、子ども達と一緒に試してみて下さい!

 
感染した子どもが下痢・嘔吐をしたら?

では、感染したこどもとの関わりで意識するべきことは何でしょうか。
保育のお仕事では、排便時のおむつ交換や、子どもたちの嘔吐の処理などをすることもあります。子どもたちが感染した場合に、どう周りへの感染の拡大を防ぐかということも、意識しなければなりません。

●おむつ交換のポイント

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おむつ交換の際に、気をつけるのは、手指からの感染を防ぐことです。
手袋の着用は必ず行い、汚染されたオムツや、使用済みの手袋は、ゴミ袋にしまい、絶対に触らないようにしましょう。
また、おむつ交換の場所をきちんと決めておくと周囲への感染を防ぐことにもなります。

「せっかく、手袋をしていても、外す際に菌に触れてしまい、感染する可能性はあります。手袋を外す際に菌を直接触らないような工夫が必要です。」

ということで、実際に手袋を外す青山のお手本を見ながら、正しい外し方を学びました!

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菌が付着した手袋の表面を素手で触らないように、手袋の内側に手を滑り込ませる、汚れた表面を内側に丸めて捨てる、など、ちょっとした工夫が感染を予防します。
ぜひ保育の現場で実践してみて下さい!

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●子どもが嘔吐してしまったら?

手袋の着用は徹底し、おむつ交換同様、手袋の外し方は注意!何と言っても触らないことが大切です。

もし床などに吐いてしまった場合は、すぐにペーパータオルなどで拭き取り、その後、次亜塩素酸ナトリウム(薄める濃度は厚生労働省「保育所における感染症対策ガイドライン」に準ずる)を基準に沿って水で薄め、再度床を拭きます。
これで、周囲への感染を防ぐことができるんです!
また、衣服や遊具が吐物で汚れることもありますよね。床などに嘔吐した場合同様、ペーパータオルなどで汚れを拭き取り後、状況に応じて次亜塩素酸ナトリウムに漬け置きし、洗い流すといいとのことです。

普通の家庭だとなかなか次亜塩素酸ナトリウムはないですよね。次亜塩素酸ナトリウムがない場合は、加熱消毒で代替できます!
加熱消毒は熱湯で行います。熱湯の温度の目安は、だいたい85度1分以上。熱湯消毒が難しい場合は、アイロンを当てて熱消毒。どちらも手軽ですが、効果は次亜塩素酸ナトリウムと同じくらいあるので、ぜひやってみて下さい!

 
感染症を防ぎ、保育者と子どもたちに健康・安全な環境を

いかがでしたか?
感染症対策は、保育者自身の健康を守る上でも、保育者が媒介となって周りの子どもたちが感染することを防ぎ、子どもたちが健康に過ごすためにも、とても大切です。
普段の手洗いやマスク着用による予防、感染を拡大させないための手袋の着用など、ちょっとしたことで感染を防ぐことができますね。

最後に、参加者同士で、おむつの捨て場所や園で決めているルール、お互いが気をつけていることなどを話し合いました。
フローレンスには、病児保育、小規模保育、障害児保育など、さまざまな保育を経験するスタッフがいます。自分とは違う「保育」を実践する仲間から話が聞ける機会は、互いに刺激にもなるようです。

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終了後も多くの質問があり、感染症対策に対する興味・関心の高さが伺えました!

「日頃から感染対策に気をつけているつもりでいたけど、おむつの扱い方や手洗いの仕方で知らなかった知識も多く、勉強になった」「感染経路をきちんと理解したことで対策方法が分かった」「手洗いのうた、子どもたちと試してみたい!」など、さまざまな感想がありました。

今後も保育塾を通して、普段の保育で気になること、大切だけど見落としがちなことなどを学びながら、現場の保育スタッフのレベルアップの場となるよう、取り組んでいきます。

これからも保育塾は、現場スタッフのニーズに応える講義を展開していきます。

フローレンスでは、子どもと関わる現場スタッフを募集しています。ご興味のある方は下記をぜひご覧ください!

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書いた人:毛利紗耶子


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