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アクション最前線

2018/03/30

「たたかいごっこがしたい!」子どもたちの気持ちに向き合う、みんなのみらいをつくる保育園の保育の1コマ

 


フローレンスが運営する認可保育所「みんなのみらいをつくる保育園」

この園名と、その保育方針には、これからの不確実な時代を生きる子どもたちが、自らの未来を自らでつくっていくことができるように、という想いが込められています。

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みんなのみらいをつくる保育園ウェブサイトより

みんなのみらいをつくる保育園の保育内容のひとつには、こんな文章があります。

子どもたちの好奇心、冒険心のもとは目や耳にするもの、触るもの、感じるものすべて。いつだって瞳はキラキラしています。あれなんだろう、これってどうなってるの?もしかしたら思いもかけない展開になるかも。失敗もするかも。でも、それも大切。それも経験。わたしたちは子ども達の好奇心と、冒険心を常に見守ります。

子どもの好奇心、冒険心を大切にする。たしかにそれはとても素晴らしいことです。

でも、それって具体的にどうすればいいのでしょうか? 保育の理念を実践する、それってそんなに簡単なことじゃなさそうな気もしますよね。

そこで今回は、みんなのみらいをつくる保育園東雲の保育の様子を覗いてみることにしました。現場で働く保育スタッフが教えてくれたエピソードです。


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たたかいごっこを本気でしたい!そんなとき、保育者はどうする?

「たたかいごっこをどうしてもしたい! ブロックで剣やてっぽうを作ったら、それを持ってたたかいたい!」

子どもと一緒に遊んだことがある人なら、そういう気持ち、よくわかりますよね?

つくる組(3-5歳児クラス)でも、自分たちで作った剣やてっぽうを使ってたたかいごっこをしていました。

最初は楽しく遊んでいたのですが、思いきり遊んでいたら泣いてしまう子が出てきてしまいました。そこで、毎日行っているサークルタイム(※)で「思いきりたたかったらどうなるのかな?」というテーマで話し合うと、「痛い」「強く叩くのはいけないんだよ!」などの意見が出て、〈手加減してたたかう〉という結論になりました

※サークルタイム…みんなのみらいをつくる保育園で行われている、園児が輪になって座り、あるテーマについてそれぞれの意見を自由に述べるアクティビティ

が、そのすぐ後、またしても本気のたたかいごっこが始まってしまいました。

自分たちでルールを決めることは大切です。ただ、話し合ってルールを決めるだけでなく、友だちと思いきり遊ぶ中で学んでいくことだって、たくさんあるんです。

そこで、「思いきりたたかっても大丈夫なもの」を保育者は考えてみました。パンチやキックをしたらケガをしてしまう……お相撲はすでに遊びの中でやっている……もっとワクワクするような、つくる組の子たちが好きそうな遊び……そうだ! あの手でいこう!

お散歩でよく行く公園で、「思いっきり遊べる」機会を

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いつも、つくる組では午前遊びの選択肢を2つ~3つ用意しています。

例えば、①A公園 ②B公園 ③室内遊びといったように、一人ひとりが好きな遊びを選んでいます。遊びに行く公園は保育者が決めることもありますが、散歩を選んだ子たちからのリクエストで決まることがほとんど。

「山の探検をしたいから、みどり公園!」「カニ公園に行きたい!」「博物館に行こうよ!!」など、その日その日で違った行き先があります。その結果、博物館へ3日連続で行ったこともありました(笑)

今回は、「思い切り遊べる」環境を作るために、お散歩と組み合わせて、みどり公園で落ち葉のかけ合いをしてみることにしました。

ただ単に、落ち葉のかけ合いをするわけではありません、隠れて追いかけて見つからないように近づいて、落ち葉をかける! みどり公園は、真ん中に山があって植木の間は秘密通路のようになっていて、いつも探検ごっこをする公園です。

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先生 vs 子どもたち、ルールは2つ。

(1)先生に落ち葉をかける。
(2)先生から落ち葉をかけられないように逃げる。

それだけです!

「スタート!」の合図で、まずすることは身を隠すこと、そして山を駆け上って隠れながら両手に落ち葉を確保し、逃げながら先生を探すんです。

ドキドキしてスリルがあって、本当にたたかっている感じがします。

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落ち葉をかけたら勝ち、かけられたら負けなどのルールも決めていないため、疲れるか飽きるまでずっと続いていきます。

すると、周りで違う遊びをしていた子もなんとなく情報を提供してくれます、「◯◯くん、あっちの木の方に行ったよ!」と教えてくれる子がいれば、「しろ先生、そこにいるよ!」とすぐ近くで声がすることも。

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休憩する間もないまま、1時間ほど走り回ったところで「終了~!!」の合図。

みんな集まると、冬なのにおでこにはうっすら汗をかいていて、清々しい表情をしていました。

遊びの中で戦隊ヒーローや忍者になりきってたたかうのは、とても楽しいです。その中で保育者ができることは止めることではなく、ただ見守ることだけでもなく、したい遊びができる環境を整えてあげる(用意してあげる)ことなのではないかと思います。

帰り道では、「ホールで中当て(子ども向けのドッジボール)やりたい!」と元気いっぱいな子どもたちに、大人も負けてられないな・・・と思うのでした。

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子どもたちの気付きに寄り添う保育園を目指して

みんなのみらいをつくる保育園東雲がスタートしてちょうど1年になります。

子どもたちの1年間の成長って、本当にすごいです!

ハイハイをしていた0歳児さんがタッタッタッと走ってくる、泣いて登園していた子が「せんせい、おはよう!」と元気に挨拶してくれる。

水をこぼした子がいると、そばにいる子が雑巾を持ってきて「拭いてあげる!」と言って拭く姿がある。毎日一緒に過ごしていると、日々の成長がとてもよく伝わってきます。

そして、子どもたちは大人の姿をとてもよく見ています。

子どもたちの気付きにしっかりと寄り添ってあげられるような保育園でありたいと思っています。


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■みんなのみらいをつくる保育園についてはこちらから

<園情報サイト>「みんなのみらいをつくる保育園」

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書いた人:白鳥 智洋


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