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アクション最前線

2018/04/11

1000人の悩みの声を受けとめ、8組の新しい家族を生んだ、赤ちゃん縁組WEBサイトがリニューアルしました


2週間に1人、生まれたばかりの赤ちゃんが虐待死している問題。

そのうちの多くが、予期せぬ妊娠に悩んだ末に出産した後、母親自身が加害者となってしまっている現状。

そんな状況を変えるため、妊娠中から相談に乗る相談窓口をつくり、必要な場合には、赤ちゃんが新たな家庭を得られるように、お手伝いする赤ちゃん縁組の支援をしたい。

そんな想いで立ち上げた、フローレンスの赤ちゃん縁組。

クラウドファンディングで1637名もの方に寄付の応援で想いを託していただき、2016年4月に私たちは事業を立ち上げることができました。

この春、活動3年めを迎えた節目に、これからもたくさんの方の思いと共に歩みを進めていく気持ちで、見やすいWEBサイトにリニューアルしました。

特別養子縁組の支援 | 認定NPO法人フローレンスの赤ちゃん縁組

赤ちゃん縁組のサイトのスクリーンショット

予期せぬ妊娠に悩む妊婦さんに相談窓口を知ってもらい、少しでも安心してほしい。

子どもを育てたいと願う方に特別養子縁組を知ってもらいたい。

そんな願いを込めて、予期せぬ妊娠に悩みを抱えるひとが相談しやすいページになるよう工夫し、また、子どもを迎えたいと希望する方が知りたい情報を得られるようにサイトの構成などを改善しています。

2年間で1000人の妊娠相談が

予期せぬ妊娠に悩む女性のイメージ

この2年間で、妊娠して悩む女性や家族からの相談が数多く寄せられました。その数はのべ約1000人。それだけの予期せぬ妊娠に悩む女性の相談に乗り、支えてきました

本当にさまざまなが相談がきます。

「経済的に厳しく、妊娠後期になってもまだ一度も病院に行けていない」

「自分自身も病気や障害を抱えているのに……」

「パートナーによる暴力(DV)で逃げている」

「予期せぬ妊娠で育てられるか自信がない」

家族や周りの人にも相談できず、相談のほとんどは「どうしたら良いのかわからない」から始まります。

私たちは、まず相談者の気持ちに寄り添いながら話を聞くなかで、抱えている状況を整理できるように支援します。その後、カウンセリングによって相談者の希望はどこにあるのかを確認しながら、社会資源についての情報も提供していきます。

女性は母体保護法により妊娠22週をすぎると中絶することができません。

そういった場合、私たちはカウンセリングと同時に母子手帳取得、保険証を持っていない場合はその取得、受診・・・と、必要な場合には役所や病院に出向く際にも同行支援を行います。

相談に来る時点で養子縁組したいと言っている方はむしろ少なく、なんとか子どもを育てたいと悩んでいる人たちもいます。

そんな相談者の方に対して、決して養子縁組ありきで相談援助を行うのではなくて、必要な情報を提供することで、その人自身が納得がいく決断をできるように「自己決定」の支援を丁寧に行うことを大切にしています。

そして何よりも、妊婦さんが安心し、まずは安全に出産できるよう、支えています。

子どもを迎えたいと願う夫婦を支える研修・カウンセリング

image1

子どもを迎えたい夫婦向けの研修の様子

子どもを迎えたいと願うご夫婦(養親希望者)の支援も行ってきました。特別養子縁組に至る実母さんの背景、子どもの養育上で理解しておくべきことなど、特別養子縁組についての情報提供、研修やカウンセリングに注力してきました。

また、たくさんのご夫婦にお会いする中で、なるべく早い段階から、特別養子縁組について正しい情報を知り、夫婦でじっくりと検討する材料となるような研修の必要性を強く感じました。

その想いに共感くださったジョンソン・エンド・ジョンソン社会貢献委員会さんからのご支援もあり、特別養子縁組についてまったく知識がなかった夫婦でも一緒に学べる「特別養子縁組入門研修・実践研修」を構築し、これまで夫婦75組(150人)の方が参加してくださいました

この研修を受けた方からは

「特別養子縁組のことをここまでちゃんと聞ける機会がこれまでになく、正しい情報が得られた」

「夫婦でこれから養子縁組を考えていく上で、はじめにこの研修に出られてよかった」

「夫婦で理解を揃えることができた。しっかりともう一度話し合いたい」

といった声が多く届けられました。

この活動は今後も継続していく予定です。

『夫婦のための特別養子縁組入門研修』を開催しました!! 

3月4日(日)【特別養子縁組 実践研修】を開催しました

8名の赤ちゃんが赤ちゃん縁組で新たな家庭に

そのような活動が実り、フローレンスの赤ちゃん縁組を通して、新たに生まれた命を託した、新しい家族が生まれました

あるお母さんは、臨月で一度も妊婦健診を受診していない状態で、連絡がありました。

「たぶん来月くらいに産まれると思う。シングルマザーで僅かな収入で子どもを育てている。妊娠したが相手とも連絡が取れない。いままで悩んでいて病院にも行けなかった」

そのまま自宅で出産を迎えていたら母子の命が危険でした。

しかし私たちにつながったことで、母子ともに無事で、赤ちゃんも元気いっぱいに生まれました。お母さんは出産後、特別養子縁組に出すことを決意されました。

そして子どもを待ち望んでいたご夫婦に託し、いまその赤ちゃんは紛れもなく新しい家族の一員として、家族みんなに愛され、すくすく大きくなっています。

委託された赤ちゃんのイメージ

イメージ画像

新しい家族のかたち、ということを拡げていきたい私たちではありますが、現場での活動は、正直にいえば、美しいことだけではありません。

新しい家族がうまれること、その背景には、誰か悩みに悩んだ末のつらい決断があることも、ままあります。

しかしだからこそ、そこに生まれてきた命を、そして子どもだけではなく、大人も含めた、さまざまな人生のあり方を支えていくことが、予期せぬ妊娠の相談と特別養子縁組の支援だと、私たちは考えています。

そして、たくさんの方々がこの活動を応援してくださっていることに、いつも力をもらっています

皆さんの応援がこのような結果につながっていることをぜひ知っていただき、どうか引続きこの活動を見守っていただけたらうれしいです。

これからも、フローレンスの妊娠相談と赤ちゃん縁組の活動を通じて、すべての子どもたちが健やかに育っていける社会を目指します。どうか、応援をよろしくお願いします!

■新しくなった赤ちゃん縁組のWEBサイトはこちら

特別養子縁組の支援 | 認定NPO法人フローレンスの赤ちゃん縁組

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