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アクション最前線

2018/09/26

医学生がNPOで短期インターンをして気づいた3つのこと

  


こんにちは。
2週間という短い期間ですが、インターンをさせてもらった野田侑です。

私は大阪で医学部の二年生をしています。高校生の頃に『「社会を変える」を仕事にする』という駒崎弘樹氏の本を読んで、フローレンスのことを知りました。

しかしなぜ実際にフローレンスに来たいと思ったのか、まずそのお話をさせてください。

地元の駅に小さな保育園をみつけました。それがきっかけ。

私の両親は医者で、小さい頃から医療業界のことしか知らずに育ちました。

私はこのままだと、社会のことを何も知らないまま卒業してしてしまう。

レールに乗って、卒業して医者になって臨床を続けてという未来がすごく嫌でした。

悶々としながら、何もできずに過ぎていく日常に焦りさえ感じていました。

そんなある日、地元大阪のとある駅に小さな保育園ができているのをみつけたのです。

あれ、こんなのあったっけ?

もしかしてこれ、フローレンスがモデルを作った小規模保育園じゃないの?

フローレンスのおうち保育園モデルが「小規模認可保育所」として制度化され、日本中に広がろうとしている、と本を読んで知っていました。

しかし、本当にこんな小さな街まで広がっているとは思いもよりませんでした。

フローレンスの小さな変革が大きくなって、大阪のこんなところまで来ている。

本当に社会が変わっている。初めてそう実感しました。

社会を変えながら、自身も変わり続けているフローレンスをその目で見てみたい。

そういう思いを持ってフローレンスにやってきました。

「18時に帰らないのは良くないこと!?」フローレンスの働き方革命

インターン2日目の私にとって、あまりにも衝撃的だった出来事がありました。

フローレンスでは17時を過ぎるとぐんと人が少なくなります。

その日私は、メールの返信が終わっていなかったので、17時半を過ぎてもメールを書いていました。すると、社員さんに「それって今やらなきゃいけない作業なの?」と問いかけられました。

しかし全く質問の意図がわからず、今日中にやりたいとだけお伝えしたところ、

「俺は別にいいけどね、よく思わない人もいるから」

できるだけ早く帰りなよ

と言ったのです。

衝撃でした。この日本に、残って仕事をしていることが「よくないこと」と思われる世界があるなんて。

なんてすてきな世界だろう。わたしは、すごくびっくりしました。

優秀な女性が集まるということ

二週間の間に、たくさんの方に「働き方」に関するインタビューをさせていただきました。

その人たちの中には、長時間労働に疑問を抱いてフローレンスに来た人がたくさんいました。

代表の右腕である宮崎真理子さんは、こう語っていました。

「大学時代の女友達が、仕事をどんどんやめていたの。こんなの続けてられないって。彼女たちはすごく優秀だったのに、日本の労働市場からこぼれ落ちていく。日本大丈夫?これでいいの?って思ったの」

フローレンスには、ライフステージに合わせて働き方を変えながらしなやかに働き続けている方がたくさんいました。

そしてなんといっても医療業界ではほとんど見られないほど多くの女性がやりがいを持って働いていました。時短勤務をしたら、戦力にならないとみなされ、それ以降つまらない仕事しか回ってこないなんてありません。他のメンバーのサポートに回る期間もたしかにありますが、みんなが仕事に思いを持って働けるのです。

フローレンスに来て本当にびっくりしました。

こんなに頭が良くて柔軟でパワフルな女の人がたくさん働いてる場所は、見たことがありませんでした。

長時間労働ありきの医師の世界しか知らない私と「働き方革命」

医者は病院や科によっては、本当に忙しく24時間365日臨戦態勢でいることが求められているところも珍しくないです。

医者だから仕方ない、人の命を預かるのだから長時間働いて当たり前。

医者の世界はそう簡単に変わらないよ。

本当にそうでしょうか?

日本は高度経済成長期に男性の長時間労働で成長してきて、この働き方は当然だと言われていました。

こんなに仕事がいっぱいあるのに、18時に帰るなんてできるわけがない。

そう言われていた日本でも、「ワークライフバランス」という言葉がだいぶん浸透しました。

そして実際に、働き方を変える企業も出てきています。

医者の世界だけずっと変わらないなんてことは、きっとないはずです。

「それいいね、やろうよ」から変わる社会

フローレンスは変化のスピードがとても早いです。

聞いた話ですが、社員さんのお子さんが待機児童になってしまったことがあったそうです。
それならばフローレンスで保育園を建てるぞ、となってから一年たたずにおうち保育園が開園したと聞いたことがあります。
すごくフローレンスらしいエピソードです。

「やりたいね」から「実現」までのタイムラグがすごく短い。

見切り発車してみたら、別の景色が広がっているかもしれない。

だからまず、進む。

そうやってこの企業はここまで成長してきたんだ、と思いました。

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(おうち保育園の様子)

私は医療業界しか知らないのですが、特に大学病院は昔からのやり方があるので決まった過程を変えることはないです。業務を変える、という意味での変化のスピードは遅いと言わざるを得ません。

煩雑な仕事も多く、意思決定までに途方もないプロセスがあります。

確かに、人の命を預かる仕事だから、「ミスのないシステム」を作るという意味では仕方のないことかもしれません。

しかし、非効率的なところは変えていける、そうあるべきです。

試しに小さく変えた先には、新しい気付きがきっとあります。

「誰かがやってくれる」のを待つのではなく、「自分たちで変えていく」という精神は、フローレンスでそこらじゅうに広がっていました。

次の世代である私たちが変えていかなければならないのです。

何もない荒野に道を作る仕事を、フローレンスはしてきました。

病児保育に小規模保育園、障害児保育だって、すべてそうです。

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(障害児保育園ヘレン)

できない理由を答えるんじゃない、どうしたらできるようになるかを考えるんだ。

フローレンスで学んだ一番大きなことでした。

短い間でしたが、非常に多くの気づきを得ることができました。


フローレンスでは長期学生インターンを募集しています。

1日8時間の勤務を6ヶ月以上と、社員と変わらない時間のコミットをいただきますが、その代わりにその分の「機会」を提供することを約束します。

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書いた人:野田 侑


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