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働き方改革

2018/11/29

経済産業省の職員が、保育NPOでの短期インターンで驚いた6つのこと

 


mobara

2018年10月、フローレンスではひとりの短期インターンを受け入れました。

実はこの方、学生などではなく、経済産業省からの研修派遣。公務員として働き、仕事と育児の両立をしている茂腹倫与(もはら みちよ)さんです。

今回は、茂腹さんがフローレンスで過ごした短期インターンの振り返りの内容をご紹介します。

ソーシャルベンチャーであるフローレンスとは大きく環境が異なる官公庁から来た茂腹さんが、フローレンスに来た理由、そして神保町のオフィスや保育現場で何を見て、何が彼女に「刺さった」のか。ぜひお読みください。


経済産業省の地方ブロック機関である関東経済産業局に所属する茂腹倫与(もはらみちよ)です。10月初めから3週間、研修派遣でフローレンスに身を置きました。

まずはフローレンスでの研修を希望した理由から説明します。

私は現在2歳の子どもを育てています。私が住んでいる地域にも待機児童問題があり、復帰に向けて状況は厳しく、「認可保育園にはひとつも受からなかった」という友人もいました。保活は欠かせず、私も保育園には30園くらい見学に行きました。

そんな中で「保育園に子どもを入れることはそんなに特別なことなのか。働きながら子どもを育てるのはこんなに大変なのか!」と思ったことがきっかけで、子どもを取り巻く問題に興味をもつようになりました。

また、育休から復帰してからも仕事と育児の両立が難しく、どちらも中途半端になっているジレンマを抱えていました。

そんな時にインターネットで、フローレンス代表の駒崎さんの記事を拝見しました。

「待機児童問題は官製問題だ」とおっしゃっている記事だったような気がします。強烈に社会に意見を出している方がいてかっこいい。どこの団体の方なのだろう、と興味を持ちました。

調べてみると待機児童問題だけではなく、病児保育、障害児保育、働き方改革、赤ちゃん縁組など、親子を取り巻く様々な問題に次々と取り組んでいる姿勢に非常に惹きつけられました。

折しも自組織が、経済産業政策の企画立案力の向上を目的として「民間企業に行って現場を学ぶ」という趣旨の研修を行っていました。良い機会だと思い、手をあげて、研修先としてフローレンスを希望しました。研修生として受け入れていただいたフローレンスには本当に感謝しています。

さて、そのフローレンスでの研修で気づいたことが6つほどあります。

1.人材の多様さ

研修に来る前は、フローレンスは「代表のリーダーシップが強い組織」という印象でした。もちろん代表は素晴らしい方ですが、それだけではなく、スタッフの方も本当に熱意と情熱あふれる方達だと感じました。

多様な業種経験を持つ方が多いことも特徴で、SEやコンサル、広告業界等から転職された方、あるいは転職ではないですが、病児保育の現場スタッフから本部スタッフに異動した方など、さまざまな分野・業界からプロフェッショナルが集まっているため、イノベーションを起こしやすい環境だと感じました。

2.女性がパワフル

働いている方がほとんど女性の方ということもありますが、本当にパワフルな女性ばかり。子育て中も最前線の仕事をしつつ、ライフステージに合わせて柔軟に働き方を変えている方もいました。

印象に残ったのはディレクターの宮崎真理子さんの話です。バリバリ仕事をしていて多忙にも関わらず、「家族と夕食をとることが一番大事」と明確な軸を持っていて、家庭と仕事を両立している姿に感動しました。また「制度を待っていては遅い、自分から動く」という話も印象的でした。

色々な方にお話をうかがいましたが、宮崎さんだけではなく、どの方からも「自ら動く」という印象を強く受けました。

3.変えていくことこそが日常

例えば、同僚との会話のなかで「◯◯システムいけてないよね」という話が上がった時に、ただの愚痴で終わらせるのではなく「あれはこういうふうに変えたいよね」という風に、「より良くするため」に議論を重ねる。それが日々当たり前に行われる土壌があることに、カルチャーショックを受けました。

4.事例を積み上げ議員や行政へ提案するモデルの戦略化

フローレンスの社会を変えるための戦略は、病児保育や小規模保育園、障害児保育園でもそうですが、小さな事例を積み上げ、モデルケースにして、政治家や行政に働きかけるというもの。

フローレンス自体が事業のノウハウを抱え込むのではなく、他社が行っても、それが社会に還元されていけばいいと考えていることは興味深いことでした。

通常の民間企業であればそのノウハウは展開したくないのが普通だし、利益を追求することが一番の目的です。しかしフローレンスは利益を自分たちで独り占めすることはなく、「社会を変える」ことを最終目標に据えて、よろこんで事業を他の団体に展開して、社会に広げることで社会課題の解決を目指しています。

5.事業継続が目的ではない

障害児保育事業についてのヒアリングの中では、「最終的には障害児の子どもたちが認可保育園に入れて、ヘレンとアニーの保育が必要ない世界を作りたい」という話を聞きました。

事業継続が目的ではなく、「親子の笑顔をさまたげる社会問題を解決すること」がフローレンスの目的であるため、社会問題が解決したら、事業縮小もしくは事業自体がなくなることも最終的にはあり得るということに、驚きを隠せませんでした。

6.働き手と預ける人の子育て支援の両立

女性医師の働き方が社会問題になっていますが、フローレンスでは世の中に先駆けてこの問題にも目を向け、「医師の往診」と「クリニックの担当医」として女性医師と契約し、問題への解を探しています。

例えば、フローレンス病児保育の往診サービスは16時までだし(=往診する医師の勤務もこの時間まで)、おやこ基地シブヤのマーガレットこどもクリニックの診療時間も16:30までとなっており、通常の医師の勤務体系では難しい、子育てと仕事の両立がしやすい勤務時間になっています。

また保育士のワークライフバランスも重視。おやこ基地シブヤを見学した際に、みんなのみらいをつくる保育園初台の園長、池田先生から「保育士の休憩は所定労働に応じた時間をきちんと確保するようにしている。保育業界では、まとまった時間休憩を取ることが難しいことも多いので、当たり前のようで当たり前ではないことなんですよ」という話を聞きました。また、おうち保育園でも「常勤スタッフの加配置」「ヘルプマンの仕組み」がしっかりしており、職員の急な退職の補充や休みに対応していました。

以上のように、研修を通してフローレンスから学んだことはたくさんあります。

今回の研修を通して「日本の子どもを取り巻く未来は明るい!」と強く思うようになりました。官・民・NPO問わず、得意な分野でそれぞれの強みを活かしてともに「課題解決」を目指していく。

社会問題に尽力されているフローレンスの事業環境をサポートしていきたい、また今回の研修で出来た人と人とのつながりを大事にしていきたいと思います。

フローレンスのビジョンにならい、自分のいる職場でも少しずつでも働き方改革を進めていきたいと思っています。


日々さまざまな事業の運営に奔走しているフローレンスですが、ただずっと走るだけではなく、自分たちの活動の意義を「見つめ直す」機会を意図的・定期的に持つようにしています。

外から来た方の眼で、自分たちについてのフィードバックをもらえる機会は、自分たちの成長のために重要なことなのは間違いありません。

具体的には、

・ともすると「内」に向きがちな視点を引き上げることができる。

・外からの眼を通して自分たちの取り組みの価値を再認識し、組織としての「肯定感」が上げられる

・自分たちが「あたりまえ」と思っていることを、他の何かの役に立てられるという気づきを得られる

といった効果を得ることができると考えています。

多様なバックグラウンドを持つ人を受け入れる価値はとても高いです。もちろん、スタッフとしてフローレンスで働いているメンバーもとても多様です。それだけに限らず、さまざまな形で、多様性溢れる組織を作っていきたいと思います。

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