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アクション最前線

2022/09/07

「日々はひたすら孤独」 #無園児を無縁児にしない 「これからの時代の保育園について」アンケートに寄せられた声

     


ことし4月時点の待機児童数が過去最少となったことが大きく報道され、今後の保育園のあり方や、残された課題について、議論が活発になっています。

フローレンスは、保育園にも幼稚園にも通っていない未就園児、いわゆる「無園児」が孤立するリスクをなくすため、親の就労の有無など“保育の必要性”認定がなくても、すべての親子がニーズにあわせて利用できる「みんなの保育園構想」(こども誰でも通園制度)を政府に提言しています

そして、これからの時代の保育園について皆さんと一緒に考えていきたいと、先週、アンケートを始めました。アンケート開始から1週間で、すでに多くの声をお寄せいただいています。

待機児童が過去最少に 今こそ #働く親のための保育園から全ての子どものための保育園へ
厚生労働省は8月30日、ことし4月時点の待機児童の人数を発表しました。全国で2944人と、去年より2690人減少して調査を始めてから最も少なくなり、およそ85.5%の市区町村では待...

公開の承諾を得た内容について、プライバシーに配慮したかたちで、一部紹介します。

「社会から断絶」「心身を摩耗しながら生きている」

ほぼ専業主婦です。8歳、5歳、2歳の育児中で4人目を妊娠中です。夫は職業柄、週に1〜2回しか帰宅しません。いわゆるワンオペです。両実家とも遠方かつ持病等の事情があり頼れません。妊娠後の病院の助産師や自治体の保健師面談では「両実家がご健在なら早めのご支援をお願いしてください」とのアドバイスしか得られませんでした。

コロナ禍で持病持ちの高齢者を長距離移動させるなど、できそうにありません。保育園の一時利用も案内されましたが、通える範囲に利用できる施設がありません。 日々はひたすら孤独です。 自分と同じ目線で会話ができる相手は、たまに帰宅する、疲れた夫だけです。夫は積極的に力になってくれますし、これまで育休も取得してきましたが、やはり、私が社会から断絶された存在である自覚は薄れることはありません。褒められない、認められない、達成感のない毎日で、心身を磨耗しながら生きています。(東京都/専業主婦/8歳・5歳・2歳の保護者)

多胎児や発達障害のあるお子さんを育てる家庭からは。

毎日、双子をワンオペで育児しています。 支援センターなどに行くのも外出と体力を天秤にかける日々です。 子どもも少し歩けるようになって、体力があり余っているので連れ出したいのですが、体力的にも気力的にもたくさんは外に連れ出してあげられません。 疲れていないと夜もしっかり寝ないので、結果、私も睡眠不足→昼は横になって過ごす→外に出ない→また夜寝ない、と悪循環です。

一時保育の電話を数十件かけましたが、断られ、電話で問い合わせるのが怖くなりました。 助産院の預かりは費用が高いので、よっぽど用事がある時だけしか利用できません。 何をとっても逃げ場がないので、しんどいです。 24時間泣き声を聞いてると、気が狂いそうです。

昔と違って核家族。だから、もっと支援が欲しいです。 そうしないと子どもは増えないと思いますし、数日でも預けられたら、心のゆとりができると思います。虐待の防止にも役立つのではと思います。 子どもを社会全体で育てる仕組みを作ってほしいです。 義務教育とはいわないですが、それに近い形で預けられる世の中になるといいなと思います。(宮崎県/産休・育休中/1歳双子の保護者)

子どもが自閉症と診断されるまで、医療機関や保健所に相談しても、何ヶ月も待たされ、今すぐにでも助けてほしかったのにすごく辛かった。子どもに手をあげるところまでいってしまい、もっと早く助けてほしかった。保育園でもよく「子育て相談応じます」と貼り紙がしてあるが、実際に問い合わせをすると、人手不足や時間が無いなどで先延ばしになったり、園庭開放も予約順などで気軽に利用できなかったり、そこにたどり着くまでにこんなに苦労しなきゃいけないのかと多々感じる。(神奈川県/産休・育休中/4歳・1歳の保護者)

共働きの家庭からも 「みんなが預けられるようになれば」

フルタイムで働いていて、自分は保育園を利用できているという人からも、誰もが保育園を利用できるようになって欲しいという意見が寄せられました。

私は働いていたので、2人目や3人目が生まれた時に上の子を保育園に預けていました。余裕がない時や、外出できず、1日大人としゃべっていない日も、保育園の送迎では先生や他の保護者とお話できて、とても良い気分転換になりました。上の子も保育園で思いっきり遊ばせてもらっていたので、本当に助かりました。だからこそ、2人目3人目を産もうと考えられました。産む時に働いていないというだけで、保育園に上の子を預けられないお母さん達は本当に大変だと思います。みんなが預けられるようになれば、もっと子どもに対してポジティブに向き合えるようになり、2人目や3人目も考えられるようになるんじゃないかと思います。(東京都/フルタイム雇用/6歳・4歳の保護者)

「どんな家庭の子どもも保育園に行くのを当たり前に」

そして、疾病を理由に“保育の必要性”が認められたという方は、次のように胸の内を明かしました。

現在2歳半になる女児を育てています。 私は鬱病という理由で、専業主婦の身で毎日、保育園に子どもを預かってもらっています。 私は、出産直後の産院から始まる育児で既に激しく訴える子どもに圧倒され、育児がとても辛いと感じる状態でした。

なぜ自分は他のお母さんのように1対1で1日赤ちゃんと過ごすことができないんだろう。なぜこの子はこんなに寝ても覚めてもずっと不機嫌なんだろう。娘の不機嫌さや不快の表現が私の心を刃物のようにダイレクトに刺してくるのです。毎日毎日心が痛い。そう言っても周りの人の理解はなかなか得られません。自分の不甲斐なさに悲しくて、家族にも申し訳ない気持ちで追い詰められていました。

保育園に預けるようになってからは、体も心も休むことができ、16時にお迎えに行ってから寝かしつけるまでは、自分一人で育児をなんとかこなすことができました。 この生活が私にはベストだと心から思いました。

相変わらず打たれ弱い私と、敏感な娘という母娘関係なので大変なことも多々ありますが、限られた時間なら疲れ果ててバテることなく、密度の濃い幸せな時間を過ごせます。 ですがそのことが後ろめたい気持ちでたまりません。 私は今とても恵まれた環境であることに感謝する一方で、自分はずるいことをしているのかな…と、後ろめたい思いはずっとあり、「どんな家庭の子どもも保育園に行ける」のが当たり前の世の中だといいのにという思いがあります。(専業主婦/2歳の保護者)

すべての子どものための保育園へ あなたの声も聞かせてください

アンケートには、各地から声が寄せられています。

親の就業状態に関わらず、希望する人が全員入れないようでは、小手先の予算で待機児童が解決することはないと思います。(福岡県/専業主婦/4歳・2歳の保護者)

望んで生んだ子どもでしたが、自分と子どもだけの時間が多いと、自分のやりたいことなどか常に制限される感じで辛かった。 可愛いと思えないときがあった。 これからの保育園については誰もが通えるようにして欲しい。 気軽に相談できる場であって欲しい。(北海道/パート・アルバイト)

思いを吐露する長文の数々。子どもを笑顔で抱きしめたいからこそのSOSだと感じます。

フローレンスは、「無園児」親子が地域や外部との接点が少ない分、孤立化しやすく、困った時にサポートも届きにくい「無縁児」「無援児」となるリスクをなくしていきたいと考えます。

まずは待機児童問題が解消している地域で、空き定員枠を活用し、保育の必要性認定のない専業主婦家庭などでも保育園を利用できるようにしてほしいと政府に訴えてきました。

そして、来年4月に創設される「子ども家庭庁」の来年度予算案の概算要求に、未就園児(無園児)を定期的に保育園で預かるモデル事業の実施が盛り込まれたのです。

もちろん、待機児童は過去最少とは言え、まだ全国に3000人近くいますし、特定の園を希望していて入れないケースなど、いわゆる“隠れ待機児童”の問題も残っています。保育士の処遇改善、安全で質の高い保育を提供するための人員配置基準の見直しも必須です。

そうした課題に取り組むことを大前提に、フローレンスは求め続けたいと思います。

働く親のための保育園から、すべての子どものための保育園へ。

保育園を、すべての親子にとっての新しいセーフティーネットに。

アンケートは引き続き行っています。 子育ての中で感じている孤独やつらさ、周りには打ち明けづらい思いなど、是非、あなたの声も聞かせてください。




フローレンスでは、社会問題や働き方など、これからもさまざまなコンテンツを発信していきます。
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