医療的ケア児のお子さんを育てる井門由美子さんは、4時間の睡眠すらできませんでした。家計のため復職しようにも、預け先がなく途方に暮れたそうです。
障害児保育園ヘレンにお子さんが入園できたことで、「介護が子育てに変わった」と井門さん。
フローレンスの障害児保育は、障害児家庭の親子の笑顔を支える、小さな奇跡です。
子どもの命の選択を迫られ、井門さんご夫婦は転院し治療をする道を選びます。生きるために必要な「自分で呼吸する」「おしっこがでる」などを一つ一つクリアしては、次の心配が出てくる日々が続いたそうです。
復職希望だった由美子さんは、待機児童の問題以前に医療的ケア児の預け先がない壁にぶつかります。障害児保育園ヘレンに入園できたことで、復職。ヘレンでは、5%だった母親の復職率が81%に改善されています。
新生児医療の発達により、500gで生まれ助かる命が増えています。一方、それは、生活のために経管栄養や気管切開などのケアを必要とする「医療的ケア児」の増加につながっています。
看護師等による専門的なケア(栄養摂取や呼吸の医療補助など)が必要となる医療的ケア児は、通常の保育園では預かれないことがほとんど。
この課題を打破するために、フローレンスは障害児保育事業を開始しました。
経管栄養:食事のためのチューブを胃に
口から食べられない場合に、お腹に開けた穴や鼻からチューブ等で、胃に直接食事(栄養剤等)を入れる処置。
気管切開:呼吸のための器具を喉に
口や鼻がふさがる症状がある場合に、喉に穴を開け、カニューレ(通気管)で空気の通り道を確保する処置。
病児育児、待機児童、ひとり親、虐待などの
課題に取り組むフローレンスは、
障害児保育問題を解決するための活動もしています。
病児育児、待機児童、ひとり親、虐待などの
課題に取り組むフローレンスは、障害児保育問題を
解決するための活動もしています。
障害や医療的ケアのある子どもを長時間預かる保育園は、日本にはありませんでした。その中でも、既存の制度をもとに、自治体の支援を受けながらどうにか開園させたのが、日本初の障害児保育園である、ヘレン荻窪でした。
少しずつ広がり初めた障害児保育園ヘレン。しかし施設をひとつ作ることは簡単ではなく、ヘレンに通えない家庭も。障害児保育の受け皿拡大を加速するため、居宅訪問型のサービスである障害児訪問保育アニーをスタートします。
たくさんの支援を受け、障害児保育は広がりを見せましたが、事業開発当初、23区内でも41%の子どもにしか障害児保育を届けられていませんでした。保育を受けられない子どもをゼロにするために、フローレンスは活動を続けています。
フローレンスは、医療的ケア児とその親を助けるために数年をかけて2つの課題解決事業をつくり上げました。それは、親御さんの助けになっただけでなく、子どもたちにも奇跡を起こしました。
ケース1
ヘレンで友達とともに一日を過ごす子どもたち。口から食べることができなかった子どもが、友達に刺激を受けて経口食が可能に。医療的ケアがなくなるなど、予想していなかった成長により、認可保育所等に転園した子どもが6人も。
ケース2
保育者と子どものマンツーマン保育であるアニー。ひとりひとりの症状や発達に合わせた保育により、表情をつくることがなかったお子さんが笑顔を見せたり、認可保育所での交流保育に参加できるなど、子どもの可能性が大きく開けています。
年々増える医療的ケア児と受け入れ先の不足
ヘレン1開園
5千万円〜
送迎車1台
200万円〜
保育者研修費
(初期1人)
90万円〜
毎月の寄付による継続サポートは、
虐待防止、障害児やひとり親などへの支援事業の大きな支えになっています。
お使いいただけるクレジットカード
フローレンスへの寄付は
寄付金控除の対象となります。
※いただいたご寄付は、フローレンスの様々な事業に使わせていただきます。
※ご登録いただいた住所・メールアドレス宛に、活動報告や領収書をお送りします。ご連絡いただければ、不要対応もいたします。
よくあるご質問
寄付の税制優遇はありますか?
はい。フローレンスは、認定NPO法人ですので、税制優遇の対象です。確定申告により寄付金の還付が受けられます。
領収書は発行してもらえますか?
はい。マンスリー会員の方からの毎月の寄付は、1月に前年1年間の領収書を発行しています。
寄付をするとメールが届くことはありますか?
はい、あります。寄付のお申込みを確認した際や、活動報告・各種お知らせなどをメールにてお送りしております。
※弊会で使用しているメールアドレスは「kifu@florence.or.jp」「spr@florence.or.jp」など、@マーク以降のドメイン名が「florence.or.jp」のみとなっております。それ以外のドメイン名は、弊会とは無関係の不審なメールの可能性がありますので、記載されているURLへのアクセスや返信は行わないようご注意ください。
佐俣アンリさま(寄付支援)
私にも保育園に通う子どもがいます。
子育てするようになって保育問題に関心を持つようになり、そんな時に駒崎さんの話から障害児保育問題の存在を知って、「障害があるだけで保育園に預かってもらえない社会なんておかしい」と思うようになりました。
サイボウズ株式会社 代表取締役社長
青野慶久さま(寄付支援)
アニーがクラウドファンディングを通じて活動資金を募っていたときに、障害児保育問題の深刻さと、駒崎さんの並々ならぬ熱意を感じ、「この活動は応援しなきゃ」そう思い、寄付をしました。この障害児保育問題を世に広く知ってもらいたいのと同時に、アニーが持続可能なビジネスモデルを確立することで、この取り組みが拡大し、全国的な問題解決に近づくことを願っています。
障害児保育園ヘレン利用者
保育園入園を医療的ケアを理由に断られ、子どもを連れて仕事をしていました。ヘレンに入ってからは、先生やお友達との遊びを通じて興味の幅が広がり、たくさんの笑顔を見せてくれるようになりました。家でも「こっちを見て」と泣いてアピールすることもできるようになりました。子どもたちに保育の環境、そして親に働く環境を与えれくれたことに、本当に感謝しています。
障害児訪問保育アニー利用者
仕事復帰が迫る中、子どもは経鼻チューブや酸素が必要な状態で仕事は諦めざるを得ないかと思ったときにアニーを知りました。息子の存在を認めてくれていることは、同時に私の生き方を肯定してくれるように感じています。障害児の親は常に悩み、時に孤独です。障害のある子の親にも自由があるということを認めてもらえる幸せをもっと多くの親御さんに知ってもらいたいです。
社会的インパクトをみなさんと
共に起こし続けます。
第1回日本サービス大賞優秀賞受賞(2016)
「日経ソーシャルビジネスイニシアチブ大賞」受賞(2013)
ニューズウイーク日本版 「日本を救う中小企業100」選出(2011)
いろんな親子の笑顔をめざして、
保育領域の課題解決に動いています。
にんしん相談・赤ちゃん縁組
(2016〜)
赤ちゃんの遺棄・虐待防止支援事業。
今までの
にんしん
相談件数3,482件
縁組成立数
27組
障害児保育
(2014〜)
医療的ケア児に保育を届ける支援事業。
保育を届けた
人数287名
ひとり親支援
(2008〜)
ひとり親の病児保育支援事業。
ひとり親家庭のお子さんを
お預かりした
人数1,451名
フローレンスは、
子どもの福祉を支える
仲間を募集しています。
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※いただいたご寄付は、フローレンスの様々な事業に使わせていただきます。
※ご登録いただいた住所・メールアドレス宛に、活動報告や領収書をお送りします。不要な場合にはご連絡ください。
年次アニュアルレポートや、入会に関するお知らせを送付させていただきます。
寄付者様向けのイベントなどの情報や、支援が届いた利用者の声が届きます。
メールマガジンや年一度のアニュアルレポート(年次報告書)にて、活動の報告や今後の方針をお伝えします。
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寄付金控除の対象となります。
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はい。フローレンスは、認定NPO法人ですので、税制優遇の対象です。確定申告により寄付金の還付が受けられます。
領収書は発行してもらえますか?
はい。マンスリー会員の方からの毎月の寄付は、1月に前年1年間の領収書を発行しています。
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はい、あります。寄付のお申込みを確認した際や、活動報告・各種お知らせなどをメールにてお送りしております。
※弊会で使用しているメールアドレスは「kifu@florence.or.jp」「spr@florence.or.jp」など、@マーク以降のドメイン名が「florence.or.jp」のみとなっております。それ以外のドメイン名は、弊会とは無関係の不審なメールの可能性がありますので、記載されているURLへのアクセスや返信は行わないようご注意ください。
複雑化する社会課題に対し、いつも私たちスタッフ一同と共に変革を進めてくださっているのが支援者や支援企業の皆さんです。2017年、寄付者の方と直接お会いする初の事業報告会を試験的に小さく開催したのですが、支援者の皆さんと起こしてきた奇跡をアツく喜びあいました。仲間がいるからフローレンスはもっと遠くに行けると改めて感じています。大きなインパクトを一緒に起こしていきましょう。