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お知らせ

2015/05/08

子どもの貧困・ひとり親の貧困は私たちのすぐ近くに。


毎年5月5日の「子どもの日」から1週間は、”子どもや家庭、子どもの健やかな成長について国民全体で考える”機会として「児童福祉週間」と定められています。

フローレンスでもこの5月を「子どもの貧困・ひとり親問題」月間と称し、皆さまと一緒に子どもの貧困・ひとり親問題について考える機会にしたいと思います。

第1回となる今回は、日本の子ども・ひとり親が置かれている非常に厳しい現状を公的調査データからご紹介します。

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●子どもの貧困率 *****************************
「(厚生労働省) 平成25年 国民生活基礎調査」によると、平均的な所得の半分を下回る世帯で暮らす18歳未満の割合である「子どもの貧困率」は2012年時点で16.3%と、実に子どもの6人に1人が貧困状態に置かれています。これは私たちのすぐ近くにも「苦しむ子どもたち」が存在することを如実に証明するデータです。

また、この貧困率は30年前(1985年)の10.9%から年々上昇しています。

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この「子どもの貧困」の背景として、「ひとり親家庭の増加・経済状況の悪化・雇用問題」があげられます。

●ひとり親家庭の増加 *****************************

母子世帯を例に上げると、2011年の母子世帯数は123.8万世帯(※)と2006年の調査より8.7万世帯増加しています。

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●ひとり親家庭の経済状況 *****************************

母子世帯の母親自身の平均年収は2011年でわずか223万円(手当など含む)、就労収入に限ると181万円(※)まで下がります。母子世帯の実に71%が年収200万円未と非常に厳しい状況に置かれています。

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●ひとり親家庭の雇用問題 *****************************

母子世帯の正規雇用率は2011年調査で39.6%。一方で「派遣社員」や「パート・アルバイト等」の非正規雇用は実に50%超を占めます。
2006年の前回調査と比べ、正規雇用率は3.1%減、一方、非正規雇用率は3.4%増です。(※)
非正規雇用は安定した雇用・収入の確保が難しく、経済状況の圧迫につながります。

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(※厚生労働省 平成23年度 全国母子世帯等調査)

これらの調査から、「ひとり親問題」は年々深刻化しており、支援が急務であることが分かります。

●フローレンスのひとり親家庭サポート
我々フローレンスは、「今苦しんでいるひとり親家庭・子どもたち」を救うべく、2008年から「病児保育」を通してひとり親家庭の就労・就労継続をサポートしています。

※超安価で病児保育が受けられる、フローレンスの病児保育 ひとり親支援プラン
「寄付によるひとり親支援プラン」は、低収入のひとり親の方を対象に月1,000円(税抜)の低価格負担で病児保育を受けられる支援制度です。
通常は利用者が支払う費用を寄付で賄っているために、ひとり親家庭が安く利用することできます。

●皆さまのご協力をお願いします
ひとり親家庭を支援する活動は、寄付によって支えられています。

現在フローレンスでは、267人のひとり親家庭の子どもを病児保育で支えています。860人の寄付会員さんが活動を支えてくださっていますが、寄付が足りず、現在も49家庭が支援を待っている状況です。

一日35円(月1050円〜)の寄付で、ひとり親家庭をサポートすることができます。皆さまのご支援・ご協力をお願い申し上げます。

■ひとり親家庭の子育てを支える『ひとり親家庭支援サポート隊員(寄付会員)』についてはこちら

※フローレンスへのご寄付は、確定申告で寄付金の最大50%が返ってくる「寄付金控除」の対象です。


<支援を受けたシングルマザーで子育てするお母さんからの声>

ひとり親のため、子どもが3カ月の時から保育園に預けなければなりませんでした。

非正規雇用で有給も少なく、休んだらその分収入が減ってしまうので、病気の時は仕事を休まなければならないのかと思うと気が重かったです。

フローレンスの一人親プランで月々の負担も少なく病児保育を利用できるのはとてもありがたいです。

病気のときでも仕事を休まず見てもらえるところがある安心感。
そして何よりも、サポートしてもらっている、助けてもらっているということが孤立しがちな一人親にとって精神的に大きな心の支えになっています。
(1才の男の子の母)


子どもを育てる上での格差のない社会、親が安心して働ける社会を共に実現すべく、皆さまのご支援を宜しくお願い致します。

■ひとり親家庭の子育てを支える『ひとり親家庭支援サポート隊員(寄付会員)』についてはこちら




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