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アクション最前線

2016/10/28

「みんなのみらいをつくる保育園」の園長が描く、保育者の想いを実現する園づくり

   


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  • yamazaki

    山崎

    こんにちは!「みんなのみらいをつくる保育園」開園チームの山崎です。

    「誰かを思いやり、行動する子どもに育ってほしい」そんな願いを込めて、フローレンスは「みんなのみらいをつくる保育園」という名前の、新しい保育園をつくります。

    これまでに、せいが保育園さんの『見守る保育』や、りんごの木さんの『子ども達のミーティング』をはじめ、様々な保育のカタチを見学させて頂き、私たちの保育づくりに取り組んできました。

    今日は、この新しい園の園長を務める、成川宏子園長に、どんな保育に取り組んでいきたいか、そして保育者に対する期待を語ってもらいました。

■子ども達に自分の気持ちを大事にしてほしいから、保育者も同じように大切にして欲しい

  • yamazaki

    山崎

    よろしくお願いします!だんだんと、私たちの保育のかたちがみえてきましたね。

  • 成川

    そうですね、「子どもミーティング」や「感情カード」、「ピースフルスクールプログラム」など、様々な保育のカタチを取り入れようと考えています。

    ですが、いっぺんに色々なことをやろうとは思っていません。何よりもまず、目の前にいる子ども達に寄り添い、よく様子を見ながらはじめていこうと思っています。

成川 宏子園長

短大卒業後、幼稚園で約20年勤務。 当初は保育スタッフとしておうち保育園に入社。その後、園長に就任し、3園の園長を経験する。

2017年度からはフローレンス初の0~5歳児が通う認可保育園「みんなのみらいをつくる保育園」の園長に就任予定。

  • yamazaki

    山崎

    手段から入るのではなく、子ども達を一番に考える、ということですね。保育者の子ども達との向き合い方は、どうあって欲しいと考えていますか?

  • 成川

    第1に、子どもたちの気持ちを大事にして欲しいと思っています。

    例えば、給食です。私は、食は楽しいものなので、「全部食べないとデザートまでたどり着けない」とはしたくないんですね。子どもの「食べたい」という気持ちを大切にしたいんです。集団生活のよさも活かし、友達が食べているから、と自然に食べるようになれば、とっても素敵だと思っていて。「楽しいね」、「おいしいね」を優先したいと思っています。

    『好き嫌いなく何でも食べる子』がいいのはもちろんなんですけど、でも、そこまで言って食べさせなくてよいと思います。苦手なものがちょっと多くても、少食でも、健康に害がなければ、それはその子の個性だと思うんです。栄養については他のもので補えばいいですし。食事を、”頑張ること”にしたくないですね。

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  • yamazaki

    山崎

    たしかに「好き嫌いしないでー生懸命食べようね」って声かけ、よくありますね。

  • 成川

    そうなんです。たとえば、少食だったり、苦手なものが多い子があまり食べない状況が続いて、ある日、親御さんに「もっと食べさせて欲しい」と言われた、としましょう。

    その時に、「私は、こういう考えで見守っています」と、自分の意見を伝えられる保育者になってほしいんです。

    自分自身の考えを持っていれば、親御さんと前向きな話ができます。もちろん、自分の意見を押し付けるのではなく、保育者として自分の考えを持ち、その考えを大切にして欲しい、ということです。

  • yamazaki

    山崎

    子ども達の成長を見守っている保育者の気持ちも尊重したい、ということですね。

  • 成川

    はい、私は、一緒に保育をする仲間たちに、考え方を押し付けるのではなく、それぞれのいろんな考えを、しっかり受け止めていきたいです。

    だからこそ、自分の意見を、保育者一人ひとりが持つようにしてほしいですね。みんなのみらいをつくる保育園では、保育士の募集もしていますが、自分なりの保育に対する思いを持っている人にぜひ来てほしいと思っています。

■「以前勤めていた園ではこうだったから…」という固定観念を捨てて、「やりたい」を口に出してほしい。

  • yamazaki

    山崎

    成川先生にとって、子ども達は、どんな存在ですか?

  • 成川

    体が小さいだけで、同じ人間だ」と思っています。

    例えば、「赤ちゃんだから、言ってもわからない」と無言で手洗いのサポートをするのではなく、話しかけながら洗ったり。

    こんな話を聞いたことがあります。 食事でパックの牛乳を出す園があるそうです。座っている子ども達の前で、保育士がぷすっ、ぷすっと、黙々と、牛乳パックに、ストローをさしていくんですって。子どもにはストローをさすのが難しいからということなんでしょうが、私はむしろ、子ども達がストローをさすために試行錯誤する余裕をつくっていきたいです。

  • yamazaki

    山崎

    そういう光景って、意外とよくあることなのかもしれませんね。

  • 成川

    よくあることなんです。

    一緒に働く仲間には、「以前勤めていた園ではできなかったから、できないよね」という考えや、遠慮は捨てて、子どもたちのやれること、出来ることを信じて欲しい、と思っています。やりたいことをたくさん持って、保育に向かってほしい。「やりたい」と思ったら、「こんなことをやりたいです!」と声に出してほしい。固定観念は捨てられたらいいですね。

    フローレンスでは、日本一保育士が幸せに働いている保育園を作りたいと日々奮闘しています。そのあらわれの1つが、この「やりたい」気持ちを大事にする文化だと思っています。

■「助けて」と言うことが文化として根づく保育園

  • 成川

    私は「みんなのみらいをつくる保育園」の園長職の公募に、「ぜひやりたい!」と手を挙げました。もともとのおうち保育園での園長としての業務と並行しての開園準備が大変なのは分かっていたんですが、この保育園をどうしてもやりたい、と思ったんです。そして今、やっぱり忙しい毎日を送っています。

    でも、周りの皆さんにたくさん助けてもらっていますし、できない時はできない、と伝えてます。実は、フローレンスの「おうち保育園」のスタッフ評価項目には、『助けてもらえる(サポートが必要な状況になった場合は自分からSOSを発信している)』という項目があるんです。これはとても素敵な項目だと思っています。

    園長としても、その人がどのような生活をしているか、健康状態のすみずみまで把握するのは難しいです。だから、困った時や、助けて欲しい時にはすぐに教えて欲しいです。チームで子どもたちを育み、見守っていきたいと思います。

    子どものやりたい気持ちも、保育者のやりたい気持ちも大切に、みんなが幸せに働けるように、助け合っていきたいですね。

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書いた人:山崎 岳