News

アクション最前線

2024/08/30

【毎日来たい!】医療的ケア児の親もおすすめの遊び場「インクルーシブひろば ベル」

 


障害児や医療的ケア児を育てている方の中には、「遊びに行ける場所がない」とお悩みの方もいるかもしれません。

児童館や子育て支援センターなど、子育て支援施設はあるものの、障害や医療的ケアのあるこどもの場合特別な配慮が必要なこともあるため行きづらい、ということもありますよね。

そんな障害児・医療的ケア児を「ぜひ連れてきてください!」と歓迎している施設があるのをご存知でしょうか。今回はその施設、東京都品川区にあるインクルーシブひろば ベルのご紹介です。

実は筆者にも医療的ケア児のこどもがいるのですが、日々の遊び場の課題感を感じていました。この記事では、筆者が「こんな場所が近くにあったら毎日来たい!」と感じたベルの施設や魅力をご紹介します。

インクルーシブひろば ベルとは?

インクルーシブひろば ベルは、障害児や医療的ケア児はもちろん、そのきょうだいや家族、障害のないお子さんなど誰もが無料で利用できる遊びの場です。いわゆる児童館のような場所なのですが、障害児や医療的ケア児が利用しやすいような設備があるため、なかなか通常の児童館に行けない、というご家族でも気軽に訪れることができるよう工夫がされています。

品川区委託事業ですが、品川区以外の方も利用することができます

インクルーシブひろば ベルの特徴

◇ベルの特徴1:医療的ケア児もウェルカムな体制

「インクルーシブひろば」という名前だけあって、障害児や医療的ケア児も歓迎!という設備が多くあります

例えば、経管栄養のための注入ボトルを引っ掛けるフックが用意されていたり、冷蔵庫・冷凍庫も自由に使えるようになっていたり、お湯の提供が受けられたりと、医療的ケア児が過ごしやすいための設備を完備。また、人工呼吸器があるなど電源が必要な場合、コンセントも提供しています。

通常の子育て支援施設では見たことがないような設備に、本当に医療的ケア児や障害児も行っていいんだ、という安心感を筆者は覚えました。

◇ベルの特徴2:置いてあるおもちゃもインクルーシブ!

インクルーシブひろば ベルにはたくさんの種類のおもちゃが置いてありますが、障害児が遊べるようなものも多くあります

以下に一例を紹介します。

身近なもので楽しめる感触遊び。ここでこどもが気に入ったものがあれば自宅でも取り入れられそうです。

沖縄っぽい音楽が作れる不思議な木琴!

中には難病児のためのおもちゃセットなんていうものも…!

難病児のためのおもちゃリスト。これが全部ベルにはあります。しかも、これでもまだ一部!

他ではあまり見かけないおもちゃも多くあり、こどもも大人も楽しめます。

◇ベルの特徴3:常時開いているスヌーズレンルーム

ベルには、常時スヌーズレンが体験できる部屋があります。スヌーズレンとは、光や音、香りなどを感じることでリラックス効果が期待できる活動のこと。療育の一つとしてイベントや事業所、病院で取り入れられることの多いスヌーズレンですが、常時体験できるという場所は珍しいのではないでしょうか。

薄暗い部屋の中で音楽と光が感じられ、さらにさまざまな香りを楽しむこともできます。大人でもゆっくりとくつろげる空間です。

ベルのスヌーズレンルームで体験できる香り

◇ベルの特徴4:親の相談ができる

インクルーシブひろば ベルでは、親御さんからの相談も受け付けています。日常生活での困りごとやちょっと誰かに話したいことなど、何でも気軽に相談することが可能です。

スタッフには看護師もいるため、医療的ケア児の相談も歓迎。地域の支援が知りたい、親同士で交流できる機会がほしい、などの要望にも対応しています。

障害児や医療的ケア児を育てていると、周りに同じような境遇の方がなかなか見つからない、どこに相談したらいいかわからない、ということもありますよね。そんな方でも一人で抱えなくて大丈夫。ベルからつながりをつくることができますよ。

インクルーシブひろば ベルを利用するには?

インクルーシブひろば ベルを利用するには、利用登録が必要です。事前に下記フォームから登録をしてご利用ください。利用にあたって料金はかかりません。

ベルは仮移転を予定しており、9月2日(月) から新しい住所で開館いたします。
==============
新住所:〒142-0042 東京都品川区豊町3-5-31 (旧荏原第四中学校跡地)インクルーシブひろば ベル
東急大井町線「戸越公園」駅より徒歩4分、「下神明」駅より徒歩8分
都営浅草線「戸越」駅より徒歩14分
JR横須賀線、湘南新宿ライン「西大井」駅より徒歩15分
池上線「荏原中延」駅より徒歩15分
==============

障害児・医療的ケア児の「遊びに行くところがない」を解決し地域とのつながりが持てる

障害や医療的ケアの種類を問わず、誰でも利用できるインクルーシブひろば ベル。遊べるおもちゃの種類が豊富で、障害児や医療的ケア児の理解があるスタッフも常駐し、誰もが安心して遊べる無料の遊び場です

筆者も医療的ケア児を育てる中で「出先で医療的ケアができるスペースが必要」と思うとなかなか外出できなかったり、外に行きたくても「遊びに行けるところがない」と悩んだりすることも多いです。でもインクルーシブひろば ベルなら設備が整っている上にスタッフの方もとても優しく迎えてくれるので、気軽に行けるなと思いました。

外出の悩みがある障害児・医療的ケア児の親御さんはぜひ一度足を運んでみてください。親御さんの相談・お話だけでも大歓迎です!

インクルーシブひろば ベルについてもっと詳しく知りたい方はこちら




フローレンスでは、社会問題や働き方など、これからもさまざまなコンテンツを発信していきます。
ぜひ、SNSもフォローしてください!
もしかしたら、SNSでしか見れない情報もあるかも!?気になるアイコンをタップ!


  • twitter
  • instagram
  • LINE@
  • facebook
  • youtube