2023年4月1日〜2024年3月31日(令和5年度)

データの前提

NPOはあくまでも「社会課題の解決」を存在意義とし、利益は継続的な活動をしていくための手段です。
とはいえ責任を持って持続可能な運営を行うためには、企業と同様に財務健全性を度外視することはできません。

フローレンスはそうした財務健全性を保つため、本ページにおいて財務情報の開示を行い、経営の透明性を高めてまいります。
なお、会計処理および開示方法については、NPO会計基準に従っております。

直近5年間の収益・正味財産増減額 (2019年~2023年)単位:百万円

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収益増減額サマリー

フローレンスの2023年度の総収益は40億7千8百万円となり、前年より+4千2百万円増収(前年比101%)しました。今年度は、食支援活動事業への補助金収入(2億3千万円)を受領し、全国の「保育園こども食堂」に対して支援を行っております。

正味財産増減額サマリー

総費用は、41億6千6百万円となり、22年度以前にいただいた寄付金(営業外収益)による積立金から1億2百万円を取り崩し、正味財産(純利益)は昨年度より+2百万円増加(前年比124%)して1千3百70万円です。

※ 総収益および総費用には指定正味財産からの振替および積立金からの振替を含みません。

事業モデル別収益推移 単位:百万円

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事業モデル別の収益推移サマリー

フローレンスの事業は、サービス提供による事業収益を主な原資とするモデル(事業型モデル)と、寄付収入を主な原資とするモデル(寄付型モデル)の2つの事業モデルがあります。

事業型モデル

・病児保育事業:例年を超える感染症の流行のため、保育料収入により9千3百万円の増収となりました。今後も予想される需要増に備え、安定的な事業運営のため、人員の増強を行っています。
・保育園運営事業:「保育園こども食堂」による食支援活動事業への補助金収入(2億3千万円)を受領しました。

寄付型モデル

・みんなで社会変革事業:渋谷区の「ふるさと納税を活用した認定NPO法人支援事業」では、たくさんのご寄付をいただきました。体験格差解消のためのプラットフォーム事業に活用していきます。

収益の内訳

会計報告写真3

収益内訳サマリー

2023年度40億7千8百万円のうち、地方自治体からの保育園運営および福祉事業の運営補助金が19億4千9百万円(48%)、寄付収益は6億4千3百万円(16%)でした。皆さんよりご支援いただいた寄付金は、新たな福祉サービスの開発や事業投資、政策提言活動などに使用し、社会課題解決に向けた推進の力としております。

事業費比率

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事業費率サマリー

経常費用のうち、法人運営のための管理費を除いて社会問題解決のための事業に使用された費用の割合を示す事業費比率は、2023年度は90%でした。フローレンスでは事業費比率90%前後を目安として事業運営しております。

2023年度活動計算書

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2023年度貸借対照表

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>2023年度貸借対照表(PDF)