社会課題をさまざまなレンズ(視点や解像度)で深く見つめ、理解を深めていく音声コンテンツ「フローレンズラジオ」。
シーズン2、第3回のテーマは――
性暴力のほとんどは警察に届かない ――見えない数字の裏側
※非常にセンシティブな内容を含むため、気持ちに余裕のあるときに、無理のない範囲でお聞きください。
日本の性暴力に関する統計件数は、他国に比べて「少ない」。
しかし、その数字だけで「安全な国」と言えるのでしょうか。
公式統計に現れるのは、あくまで「警察に届けられた件数」。
そこに含まれない“見えない数字”が、数多く存在します。
被害を訴えづらい背景には、「自分さえ我慢すれば」という思いや、加害者が身近な存在であるがゆえに、声を上げることで生活や人間関係が崩壊しかねない、という厳しい現実があります。
一方で、支援や制度が整った国では、逆に犯罪件数が急増することもあります。
この一見矛盾した現象は、何を意味しているのでしょうか。
目に見える数字に安堵するのではなく、その裏側にある社会の構造を見つめ直すこと。
それが、性暴力の実態に近づく第一歩です。
ともに「見えない数字」の意味を考えていきましょう。



