社会課題をさまざまなレンズ(視点や解像度)で深く見つめ、理解を深めていく音声コンテンツ「フローレンズラジオ」。
シーズン2、第5回のテーマは――
被害だと気づくまで7年。小児性暴力が見えなくなる「抗拒不能」とは何か
※非常にセンシティブな内容を含むため、気持ちに余裕のあるときに、無理のない範囲でお聞きください。
今回のエピソードでは、小児性暴力の被害が「見えなくなる」構造に焦点を当てます。
キーワードは「抗拒不能」。暴力や脅しだけでなく、信頼関係の悪用や立場の非対称性、評価や将来への不安などによって、こどもが実質的に拒否・抵抗の意思表示をできない状態を指します。
被害者自身が「自分が性被害にあった」と認識するまでに平均で7年以上を要することもある――こどもたちが直面する「権力の差」や「認知の壁」が、通報や立件をいっそう困難にします。
なぜこどもたちの被害は「なかったこと」にされてしまうのか。
その背景にある「見えない壁」を、実例や制度の視点から紐解いていきます。


