こんにちは。人材育成担当の篠田です。
「マインドフルネス」という言葉を最近耳にすることが増えていませんか?
注目が高まっているビジネスシーンでのマインドフルネス活用、フローレンスの試みをご紹介します。
<マインドフルネスとは?>
マインドフルネスとは、主に呼吸に意識を集め集中力を高める手法で、自分の身体や気持ち(気分)の状態に気づく力を育む「こころのエクササイズ」です。その効果については多くの実証的研究報告があり、GoogleやYahoo!など大企業でも生産性を高める手法として活用が広がっています。
<フローレンスの課題>
―タフな場面に遭遇しても、心身をコントロールして生産性をあげ続けたい!!―
2004年に「病児保育」という社会課題を解決するため、たった数名で始まったフローレンス。
設立から12年が過ぎ、現在では事務局スタッフだけで100名、総スタッフ数では400名を超える規模になっています。
事業内容や規模の拡大と共に、時短勤務、在宅勤務、場所を特定しないノマド勤務など様々な働き方を導入してきました。また、Web会議、独自の会議ルール、メールコードの使用など、効率化と生産性を上げるための取り組みを続け、成果も上げています。
しかし、その一方で、多様化する事業内容、増え続けるスタッフ。多様且つ複雑になる職場環境の中で、心身をコントロールし、集中力を高めて生産性を上げていくことが、組織課題として浮かび上がっています。
そんな時に、たまたまスタッフがセミナーに参加したことが縁で出会ったのが「マインドフルネス」でした。
<フローレンスのマインドフルネスの取り組み>
「これはいいかも!」と思ったら、「まずはやってみる」のがフローレンス。
今回は一般財団法人マインドフル リーダーシップ インスティチュート(MiLI)様の全面的なサポートを受け、フローレンスではマインドフルネスを取り入れることにしました。
取り組みその1 リーダー層に研修を開催!
多くのミーティングに追われ重要課題と向き合うことが多い、マネージャーとサブマネージャーを対象にマインドフルネス研修を実施しました。
研修は、マインドフルネスの概念を講義形式で学び、ワークで体感する実践的な内容。
なんと、研修後のアンケートでは、参加者の9割以上から「マインドフルネスは業務に活用できる」と回答がありました。
取り組みその2 「マインドフルミーティング」を試験的に導入!
この研修での手応えを受け、事務局スタッフ全員を対象に、「マインドフル ミーティング」を試験的に1ヶ月間実施しました。内容は、部署の定例ミーティングの前に、2分間の瞑想を設けるもので、ガイドのセリフに従って呼吸に集中し気持ちを整えます。
ガイドのセリフは例えばこんな感じです。定型化すればどの会議でも実施できるようにしました。
「息を吸って背筋を伸ばして、吐く息で目を閉じて……」
「肩の力を抜いて、深い呼吸を行います……」
「深い呼吸を行いながら、ご自身の呼吸をゆっくり数えて……」
「この時間はご自身の呼吸だけに意識を集中していきます……」
会議前に、心身をリラックスさせ集中力を高めた状態で議論に臨むことを目的とした、この「マインドフルミーティング」を体験したスタッフからは、こんな反応がありました。
・集中力が高まりました
・静寂を取り戻し、次のアクションに集中できるようになりました
・常にタスクに追われてミーティングに入ってもなかなか気持ちの切替がつかなかったが、マインドフルネスを取り入れることで気持ちの切替になりました
・議案の多いミーティングでしたが、予定時間内ですべての内容を協議することができました
<そして、発信!>
今回のマインドフルネスを活用した取り組みについては、2016年8月に開催されたマインドフルリーダーシップシンポジウムにて、ディレクター宮崎真理子から組織力向上の取り組みとしてご報告しました。(写真左から2人目)
「試みて成果があれば、広く発信し社会変革にもつなげたい!」そんな欲張りな私たちは、Webだけでなくリアルな場所でも発信します。今後も、フローレンス流「働き方革命」のご紹介は続けていきますので、ご期待ください。
<フローレンスの組織開発>
集中力を高め生産性を向上させるマインドフルネス。
ぜひ、みなさんも試してみてはいかがでしょうか。
フローレンスでも、より私たちに合った形を模索しながらマインドフルネスの活用を続け、生産性をあげ、強くしなやかな組織を創っていきたいと考えています。
このように、フローレンスでは各種制度設計や研修プログラム開発を通じ、人材開発、組織開発を試み、スタッフの能力向上に様々な角度から挑戦しています。これからも、既存の研修内容や手法にとらわれず、多様な考え方や手法を柔軟に取り入れて組織全体のパワーアップとサービスの質向上を行っていきます。
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