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【みんなのみらいをつくる保育園】絶対にやりたかった「子どもミーティング」

【みんなのみらいをつくる保育園】絶対にやりたかった「子どもミーティング」

宇野澤

宇野澤

こんにちは!みんなのみらいをつくる保育園の初入園児にお会いする日がとても楽しみな開園チームの宇野澤です。1月行く、2月逃げる、3月去る、といいますが、あっという間の2月。「みんなのみらいをつくる保育園」開園まで2ヶ月、入園式の準備も始まっています。さて、今日は「子どもミーティング」についてご紹介します!

みんなのみらいをつくる保育園で、「子どもミーティング」を絶対にやりたかった理由

みんなのみらいを作る保育園の開園構想がでた当初から取り入れることが決定していた「子どもミーティング」。早い段階から、『りんごの木』への見学や、勉強会へ参加するなど準備を重ねてきました。

なぜ、そこまでやりたかったのかというと、「子どもミーティング」こそが、みんなのみらいをつくる保育園の保育理念を体現しているからです。

みんなのみらいをつくる保育園では、「子どもが 今日の予定もみらいも決める」というキャッチフレーズを掲げていました。
与えられた予定、未来ではなく、自分たちで考えて、決めていい。子どもの主体性を最大限伸ばしたい。
みんなのみらいを作る子どもたちは、自分と他人の違いを知り、対話により対立の解決を図ることができる子になってほしい。
そのために、この「子どもミーティング」がとても大切なのです。

みんなで、決める

何かを決めるとき、2~3人であればすんなり決まることも、大勢になるとなかなか意見がまとまらない、という経験は、誰しも持っているのではないでしょうか。それが、4歳、5歳の子どもたちだったら、なおさら収拾がつかなくなりそうですね。

でも、みんなのみらいをつくる保育園の子ども達は、「意見はみんな違っていい」ということを知っています。
自分の意見と同じように、他の子の意見も大切なことを、「感情カード」や「ピースフルスクールプログラム」、普段の保育の中で身につけています。

そんな子ども達ならば、「一緒に考えて」答えを出すことができるはずです。そう考え、「子どもミーティング」は子どもたち全員に必ず参加してもらいます。

まずはサークルタイムから

日本の子ども達は、いわゆる「スクール形式」で大人と話す機会が多いと感じます。「整列」なんかもそうですね。つまり、先生(保育者)の方を子どもたちが一斉に見ている状態ですね。

みんなのみらいをつくる保育園では、「サークルタイム」、つまり輪になって話す時間を大切にします。輪になり、皆の顔を見ながら話し、考え、意見を言う。これが、意外とスクール形式に慣れている子どもたちは難しいようです。

大人がサークルタイムをしている様子
おとなもサークルになって。

以前、ピースフルスクールプログラムを導入している学校に見学に行った時のことです。せっかくサークルで対話をしているのに、意見を言うときは、先生の姿を探して意見を言う子が多く、先生も頭を悩ませていました。先生に向かって言う、ということは、「先生が決定権を持っている、先生が決める」と子どもが感じているからだそうです。

これは、「みんなで決める」ことにならないですね。「みんなで」話し、「みんなで」決めていくために、みんなのみらいをつくる保育園では、3歳からサークルタイムを設け、輪になって話すことに慣れていってもらいます。
3歳児は自分で、子どもミーティングに入りたいか、遊びたいかを決めてもらいます。そこから、「自分で考え、決める」練習が始まります。

決めるのは、先生(保育者)ではなく、自分たち。これを体感していってほしいと思っています。

「自分の好きな◯◯」から「明日の給食」まで

「子どもミーティング」で何が話し合われるかはその日次第です。あらかじめ決めることはせず、保育者は「ファシリテーター」となり、自然に話し合いが進むようにします。
結論が出ない日も、すぐ終わってしまう日もあるでしょう。それでもいいのです。大切なのは、対話を繰り返すこと。

はじめはみんな慣れてないので、自分のことを話すところからになるかもしれませんね。

「私はいちごが好き」
「僕は虫を捕まえるのが好き」
「私は虫は苦手」

誰かの好きは、誰かの苦手かもしれない。そんなことを話しながら、相手を知り、思いやりの心も芽生えていくことでしょう。

慣れてきたら、給食の献立を考えるのも楽しいですね。遠足の場所を相談したり、七夕パーティーの企画をするのもおもしろい!運動会の種目も「子どもミーティング」で決まるかもしれません。考えただけでわくわくしてきます。

どんな対話が飛び出すか分からない「子どもミーティング」。一緒に参加してみませんか?


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