医療的ケアや障害などを理由に集団保育に入れないお子さんをご自宅でお預かりする「障害児訪問保育アニー」。アニーでは保育スタッフのほかに訪問看護ステーション「ジャンヌ」から看護師がお宅に伺い、医療面などをサポートします。
障害や疾患のあるお子さんをお預かりする上で、欠かせない役割の訪問看護師。アニーの訪問看護師チームの3名にインタビューしてみました。訪問看護師も保育スタッフも本部スタッフもいつでも心はひとつ…そのワケは!?
里中 看護師歴8年(経験:小児科障害児保育)
片岡 看護師歴28年(経験:一般内科・外科、保育園、緩和ケア終末医療)
友久 看護師歴20年(経験:小児科、NICU、産科)
えみりー
フローレンスを知ったきっかけは皆さん障害児保育アニーなんですか?
里中
いえ、障害児保育園ヘレンの看護師募集の面接にいったら、障害児訪問保育アニーというサービスもあることを知り、採用担当者と色々話すうちに「訪問看護」を選択することになりました。
友久
実は私はフローレンスのことを知らなかったのですが、看護協会の紹介でフローレンスの障害児保育を知ったことがきっかけです。ずっと産婦人科やNICUに務めていて障害を持つ赤ちゃんを多く見てきました。NICUを退院したあとの子ども達のことがずっと気になっていたんです。
片岡
私は、偶然facebookで知ったフローレンスについて興味を持ち、最初は病児保育の看護師向けの説明会に参加しました。でもフローレンスの様々な事業内容を聞いて、障害児保育の現場にも関心が拡がりました。
えみりー
フローレンスは「看護師」という職種ひとつとっても、様々な活躍ステージがあるので、自分に合った看護現場に出会ったり、新しいチャレンジができるんですね。今まで働いてきた現場と違う部分はありますか?
友久
医療的ケアが日常にあるというリアルな生活現場に触れたことで、NICUの先の長い人生を生きていくためのケアが大切だとより感じるようになりました。
里中
普通の訪問看護は時間も行く日も決まった通りというのが一般的ですが、アニーはその日に具合が悪ければ駆けつけますし、心配事があれば長時間居て様子を診たり、1人ひとりに合わせた看護が可能なところです。お子さん1人に週2~3回の訪問看護をするので、非常に手厚いですし。
片岡
アニー13人の子ども達を、本部スタッフ、看護師、保育スタッフ、保護者がチームで一緒に見守っているというのが特徴です。訪問看護といえども、チャットツール、メール、動画、WEBカメラなどを使って、一日中チームで動いている感覚です。
えみりー
WEBカメラで各自宅の子どもたちの保育の様子を全員で見ることができるんですよね。
片岡
例えば「痙攣している!?」など保育スタッフがたとえ判断に迷うようなことがあっても、WEBカメラですぐに現場の様子を看護師や本部が見て、適切な対応を取ることができます。
里中
WEBカメラを見ながら保育スタッフと電話をして、保育スタッフが安全に安心して対応をとることができるようにしています。「咳き込んでいそう」「痙攣していそう」とかも動画で確認できます。
えみりー
どんな時にやりがいを感じますか?
友久
例え自分では判断がつかないことがあっても、ヘルプを求めれば必ず誰かが助けてくれる体制になっていますよね。ちょっとしたことでも誰かがちゃんと答えてくれるので、訪問看護は1人で行うけど、孤独ではないし、分からないことは聞けばいいという信頼と安心があります。チームでお子さんの成長を喜べることがやりがいです。
里中
子ども達を継続的に見ることができるので、少し前にできなかったことができるようになる瞬間に立ち会えることが一番嬉しい!
片岡
障害のある子だから際立つ、というのではなく、むしろ普通の子どもと同じだということが分かるんですよね。子どもたちの育つ力は。
友久
Rちゃんが「バイバイ」って言った!Eちゃんが怒った!Hくんが12歩歩いた!Hちゃんがまるまる一曲歌った!とか。
片岡
アニーのスタッフ、みんなで喜ぶよね。
里中
どの子もスタッフのあだ名と顔を覚えてくれていて。私達も、その子の顔の表情で「楽しんでるんだね」「怒ってるね」と分かるようになります。仕事をしていて幸せを感じる部分です。
えみりー
素敵なチームですね。逆に、業務や働き方に関して負担を感じることはないですか?
片岡
私は最初週3日勤務、自分に無理のないところからスタートしましたよ。
友久
シフトも自由に組めますし、週4日から正社員として働けます。
里中
土日は休みだし、勤務時間も18時迄なので看護師としては働きやすい職場ではないかなと思います。
友久
支給されるスマホで色々な情報をやりとりするので、ITが苦手な私は最初戸惑いましたが、そういう機器の扱いについてもフォローがあったし、独り立ちまではペアで回るので方向音痴でもちゃんと道を覚えることができました!
片岡
当日の朝子ども達の情報を得て訪問ルートを決めるので、朝8時前からスマホで情報チェックしなければいけません。一日中携帯が手放せない仕事なので肩腕症には注意です!笑
えみりー
これからどんなことに挑戦していきたいですか。
片岡
私は子育て経験がありますし、先日孫も産まれました。そこを強みに、親御さんの気持ちに寄り添える訪問看護師でありたいです。また、副業として看護学校受験者のサポートをしたり、様々な活動を楽しんでいるので、仕事とプライベートをどちらも充実させたい。
里中
「訪問看護ステーション ジャンヌ」には訪問リハビリスタッフがいないので、自分自身にそうした知識を身に着けていきたいなと思います。看護師として、提案できることを広げていきたいです。
友久
私は、病児保育のレスキュー隊員の研修も先日終了しました。フローレンスでは、アニーだけではなく、自分が役に立てそうな事業部がたくさんあるんですよね。病児保育でも活躍できるようになりたいと思います。
障害児訪問保育アニーの訪問看護師密着&インタビュー、いかがでしたでしょうか?
現在13名の子ども達を数日おきに訪問する看護師チーム。何よりも子ども達の個々の成長に触れられることが、この仕事の醍醐味のようです。また、夜勤や土日出勤で子育てや介護、プライベートとの両立に悩む方も、フローレンスの訪問看護師なら新しい働き方ができるかもしれませんね。今回はフローレンスの障害児保育の現場をご紹介しましたが、3名の訪問看護師のインタビューにもあるように、お仕事説明会や面接にきてから自分にあった現場について、採用担当者と話し合いを深めるという方法も可能です。
フローレンスは「訪問型病児保育事業」「認可保育園事業」「障害児保育園ヘレン」「障害児訪問保育アニー」と様々な事業を展開しています。ぜひ興味のあるお仕事にアクセスしてみてください。フローレンスの医療職求人情報はコチラ!
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