子育て世代が直面する待機児童問題。その先に必ず待ち受けている社会問題こそが、病児保育問題です。
小さなお子さんがお熱を出すのは当たり前のことです。
子どもの病気というピンチを親御さんだけで抱えこまず、みんなで助ける社会を実現したい。
この病児保育という社会問題を解決するため、フローレンスは日本で初めて共済型・訪問型病児保育という取り組みを始めました。
この病児保育を社会にあって当然のインフラにするためには、フローレンスといういち事業者の力だけでなく、社会を構成する市民や自治体の力が必要です。
そういった中、2016年4月1日より、東京都台東区で訪問型病児保育利用時の料金一部助成がスタートし、社会インフラ化への道のりがまた一歩進みました。
なんと、訪問型病児保育利用時の保育料半額が助成される仕組みです!
フローレンスの病児保育のような共済型月会費制の仕組みでも、病児保育の利用があった月の月会費は助成対象となります。
※助成制度の詳細は台東区のホームページをご参照下さい。
こういった助成制度は、東京都千代田区、渋谷区、足立区、文京区、北区でも行われており、今回、台東区がそれに続いて制度スタートとなりました。
今回の台東区のケースでは、利用料の助成開始にあたっては、区民の方からの要望の後押しもあったようです。
台東区では「区長への手紙」という、区政に関する区民の方からのご意見・ご提案をとどける仕組みがホームページに用意されています。
この「区長への手紙」を通じて、区民の方が「病児・病後児保育」の課題解決を求めるご意見が寄せられていました。
<区民の方の声>
三ノ輪駅近辺に病後児のみの保育施設がありますが、当日の急な発熱に対応できないなど、利用するには問題があります。一つの解決策として「病児・病後児シッター」がありますが広く周知されておらず、また、利用料が高いのが課題です。他区では区民のニーズを汲み取り、対策に動き出しています。「病児・病後児保育」の課題と解決策について検討してほしいと思います。<台東区児童保育課からの回答>
台東区ホームページ ※現在ページは削除されています
区では病気の回復期にあり、集団保育をすることができない子供を専用スペース等においてお預かりする「病後児保育」を区内の認証保育所に委託し、実施しています。一方、病中の子供を保育する「病児保育」については現在実施しておりませんが、区民の皆様から要望をいただいています。
これまでも「病児保育」の実施について検討を進めてきましたが、本年3月に策定した「台東区次世代育成支援計画」にも派遣の方法による実施を検討していく旨を記載しています。
今後も近隣自治体の実施状況等を踏まえ、引き続き事業化に向けた検討を進めていきます。
社会を変えること、行政を動かすことはとても難しいことに感じるかもしれませんが、必ずしもそんなことはありません。
今回の台東区の例のように、一人ひとりが声をあげることが、「社会をちょっと変えてみる」ことにつながります。
ピンチの時はみんなで助け合う社会、子育てをしながら何にでも挑戦できる社会を実現するために、ぜひ一人ひとりで行動していきましょう!