障害児訪問保育アニーの子ども達
「障害児訪問保育アニー」は、障害や慢性疾患があるために地域の保育園に通うことができないお子さんのご自宅に保育スタッフが伺い、マンツーマンで保育をする日本で初めての保育事業です。
毎日担任の保育スタッフやサポートのスタッフがご自宅に伺って、その子のその日の状態に合わせた保育と看護を行うことに加え、療育やリハビリへの帯同、地域での交流を積極的に行っています。
このように、日頃はそれぞれの自宅で保育を受けているアニーの子ども達ですが、交流保育のいっかんとして、お誕生会や季節のイベントなど、全員が顔をあわせる機会も随時設けています。
8月といえば夏!夏といえばお祭り!!ということで、8月12日はフローレンス飯田橋オフィスにて「夏祭り」を開催しました。
夏祭りにはお仕事帰りの親御さんをはじめ、ご兄弟、おじいちゃんおばあちゃん、お友達、訪問看護やリハビリ事業所の方などアニーにまつわる皆さんが一堂に会し、大いに盛り上がりました。
サポートがあれば、障害のある子ども達もどんどんできることが増える
天井からは提灯が吊られ、各お子さんの日常を撮影した写真が壁一面を彩る中、ボール投げにヨーヨー、ボウリング、魚釣り、お面売り場、感触あそびコーナーなど、所狭しとブースが並びます。
数時間前までフローレンスの打ち合わせフロアだったとは思えない賑やかなお祭り会場で、可愛い甚平姿の子ども達が思い思いに遊びました。
一見普通の夏祭り風景ですが、アニーの子ども達の中には、紙でできた小さな釣り竿を持つ指に力が入らない子もいます。自分の足で歩いてブースを回ることができない子もたくさんいます。「お祭りは楽しいな!」と言葉や表情で伝えられない子もいます。
でも、毎日一緒に過ごしている保育スタッフは微かな目の動きや力の入り具合から、その子の気持ちに寄り添います。
「黄色が好きだから、あれを釣りたいのかな」「むっちゃんはボールが得意だものね。さあ頑張って!」「今日はお友達にいっぱい会えて、とっても嬉しいんだね」などと声がけし、サポートをしながら主体的に参加する意欲を引き出していきます。
むっちゃんは、ボールを持つこともお喋りすることもまだできませんが、小さな指にぐっと力を入れてやる気になっている表情を保育スタッフは見逃しません。ボウリングが成功するまで6回も投げて、最後は皆でハイタッチ!むっちゃん、明らかに笑っているように見えました。
こうしたアニー担任との生活が始まって8ヶ月のハルくん(2歳)には、最近大きな変化がありました。
それは、生まれてから一度も表情を変えることがなかったハルくんが、泣いたり笑ったりするようになったこと。ハルくんのお母さんに「生まれた時以来2年ぶりに泣いたんです!」と報告を受けた担任は、それこそ泣けるくらい嬉しかったと話していました。
子ども達はたくさんの人の輪の中で育っていく
会場ではアニーを愛するフローレンススタッフから心ばかりの飲み物やおつまみも振る舞われ、親御さん同士もすっかり打ち解けてお話に花を咲かせていらっしゃいました。
障害児を家族に持ちながら仕事と育児の両立に挑戦する仲間だからこそ、喜びも苦労も深く共感しあえるのかもしれません。会場のあちこちで子ども達の奮闘に大きな歓声があがり、どの子の活躍にも満面の笑顔で拍手を送る親御さんの姿が印象的でした。
ペープサート(紙人形劇)や保育スタッフによるエビカニクス踊り(2回も!)など催しも盛り沢山、大盛況のうちに「夏祭り」が終わりました。
数か月前から手作りで準備を進めてきたスタッフも子ども達やご家族に喜んでいただけて、感無量でした。そして何より自分達が大いに楽しませていただきました♪ありがとうございました。
フローレンスでは「障害児訪問保育アニー」の担任、副担任となる保育スタッフ、看護師を積極的に募集しております。
一対一でその子にあわせた保育に関わってみたい
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