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インタビュー

2018/01/30

わたしたち現場の声ひとつひとつが、理想の園につながっている 。「障害児保育」という新しい当たり前を目指すー ヘレン園長座談会

  


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障害児保育園ヘレンは、日本初の重度の障害や医療的ケアのある子どもたちが通える保育園です。

2014年9月に1園目として杉並区荻窪に、そして2016年7月には豊島区巣鴨に2園目が開園しました。その後も世田谷区経堂、江東区東雲、渋谷区初台に順次開園し、現在は5園でお子さんをお預かりしています。

前回に引き続き、「障害児保育」という新しいあたりまえを目指して奔走する、ヘレン園長の座談会の様子をご紹介します。

▼前回の記事はこちら

“日本で初めて”は大変だけど、チームで乗り越えよう。「障害児保育」という新しい当たり前を目指して:ヘレン園長座談会
障害児保育園ヘレンは、日本初の重度の障害や医療的ケアのある子どもたちが通える保育園です。2014年9月に1園目として杉並区荻窪に、そして2016年7月には豊島区巣鴨に2園目が開園し...

開園からこれまでの荻窪園の歩み、そして2園目としてすがも園ができたことで複数園になったヘレン。

ヘレンの”今”を踏まえ、ヘレンで働くことの「やりがい」や「楽しさ」、そして、新園が開園していく今後の”未来”についても話が広がりました。

ヘレン園長

プロフィール

左)ヘレンすがも園長・木村俊行(ニックネーム:きむ兄)

元オフィス機器メーカーのサラリーマン。子どもと関わる仕事がしたいということで一念発起し、フローレンスが運営する「おうち保育園」の保育スタッフに転職。ロックを聴くのも演奏するのも好きで、バンド活動が趣味。担当はギター

中央)ヘレン荻窪園長・遠藤 愛(ニックネーム:愛さん)

知的障害児の通園施設で支援員を経て、日本初の障害児保育園ヘレンという新天地に飛び込む。
バイクでツーリングがもっぱらの休日の楽しみ方。夏休みの9日間で北海道にソロツーリングに行く程のバイク好き。最近は、たくさんの荷物を乗せた「キャンプツーリング」にハマっている。

右)採用担当・西浦もと子(ニックネーム:もと子さん)

元々は保育士として活躍。その後は事務職に転向。フローレンスでは採用と研修担当。
実は乗り鉄。青春18切符を利用し、春・夏・冬に期間限定で発売される全国のJRの普通列車にのって遠方に旅をするのが大好き。

※座談会は2016年に行ったものです

複数園になったことで、積極的に良いところを取り入れていきたい

西浦:スタッフのコミュニケーションという点では、どのような工夫をしていますか?

遠藤:荻窪は朝から夜まで毎日子どもたちをお預かりしています。
またクラスが2つあるので、スタッフ全員が集まって話をする時間がなかなか取れないんですね。ですので、月に1回、夕方の時間にミーティングを設けています。

ミーティングの前にみんなに話したいことを出してもらい、なるべく時間がかからないミーティングになるよう、工夫をしています。

毎回必ず行っているのが「保育での感動エピソードを共有しよう!」というのをやっています。

自分がお子さんと関わって「こんないいことがあったよ!」「こんないい話があるよ!」というエピソードを、隣のクラスやその場にいなかったスタッフにも共有するんです。みんなで「かわいいねぇ」としみじみするステキな時間です。

その他には、それぞれのクラスの保育、支援の報告もしています。

「こういうねらいをもってこういう保育をしたらこういう結果が出たよ」「いまこの子の状況はこうなので、見立てとしてはこうしてあげたいんだけどどう思う?」とか、保育力、支援力を深めるような話し合いをしています。

看護師も保育、支援の視点を持っていて、看護師とは思えないくらい保育や支援の視点に立った提案をしてくれたりするんですよ。おそらく、2年間(※)で得てきたものが、キャリアや学びになっているんでしょうね。

※2017年1月現在では3年が経過しています。

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西浦:開園してからの2年間で荻窪園が積み重ねてきた経験の重みを感じさせるエピソードですね。開園したばかりのすがもでは、いかがでしょう?

木村:子どもたち全員とスタッフ全員が同じ場で過ごしているので、その日の出来事は日常の中で共有されているんですね。
ですので、ミーティングでは保育のバリエーションをどう拡げていくか、遊びを考えてみたりと皆で試行錯誤しています。

一方で、保育で困ったことがあった時に、園内で考えていても限界があることもあるので、今度荻窪園にスタッフを派遣して、いいとこ取りをしたいと思っています。

距離があるので、なかなか頻繁には行き来できないのですが、うまく、横のつながりも活用していけたらなと。

遠藤:荻窪が優れているとかではなく、ヘレンとして2年間やってきた中で蓄積してきたノウハウから得るものも多いと思うんです。

今後、新しい園が開園していくときも、既存園の支援や環境をうまく盗んで使ってもらえればいいなと思います。今後すがもも盗まれる側になるでしょうし。

何が正しいとかはない世界なので、園の子どもたちにとっての一番いい環境は何かというのを常に考えていきたいです。

色んな園を見ていく中で、自分たちの園はどうするのか、率先して創っていけることは、園長の面白さだとも思います。

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ゆっくりじっくり子どもたちに関われること。そして現場の声が形になること

西浦:園長のやりがいについてお話がありました。スタッフのやりがいという点ではいかがでしょうか?

木村:お子さんも預かり始めた頃から成長しているんですね。

先日、スタッフから大きな歓声が上がったので、どうしたのかと思ったら、お預かりしているお子さんが初めて笑った、と。

それまで意思の疎通の難しさを感じる場面もあったりしただけに、スタッフが本当にうれしそうで。

ちょっとした変化、成長の1つ1つを察知して喜びとしていく姿がなんだかとても「いいなぁ、保育に携わる者の喜びだなぁ」と思いましたね。

そんなスタッフの姿から、子どもも何か感じるものがあるかもしれないですし。そんな喜びや笑顔を積み重ねられる職場を創りたいですね。

遠藤:私の立場から語るって難しいですね!スタッフの想いと違ったらどうしよう(笑)

障害児保育としてのやりがいは、子どもたちとゆっくりじっくり関われるということでしょうか。
成長がゆっくりで、個別のペースがある子どもたちの成長を見届けられるとか、関われるというのが本当にやりがいがあることだと思います。

それ以外に、ヘレン特有だなと思うのが、フローレンスだからこそなんでしょうけど、イチから作っているというところですね。
みんなの現場の声が形になっていくというのがすごくおもしろいと思うんです。

そこに不安定さを感じて合わないと感じる方もいると思うんですが、自分たちが感じていること、思っていることが、開園から2年経って実際に形になっているところに、スタッフもやりがいを感じてもらえているんじゃないでしょうか。

もちろん難しさもあって、わからないこともたくさんあります。でも、わからないなら分かる人に聞けばいいし、勉強しに行けばいいし、それで私たちの考え方を創っていけばいいと思うんですね。そこにみんなもやりがいを感じてくれているから、続けてくれているんだと思っています。

木村:声を上げれば反映できる、私が創りあげてる、みたいな感じが強いですよね。組織文化として、本部から「ダメです」と言われないです。

アイディアを出すと「園でいいと思うならどんどんやって」っていう雰囲気なので、自由にできる。だからこそリスクも考えて自制する部分もあるし、責任を感じます。

例えば「泥遊びしたい」って言い出してみるじゃないですか。「いや待てよ、胃ろうのことは大丈夫?」とかだんだん自分で気づくようになって、ナースに確認をとる。

自由だけど自分がしっかりしなくてはいけない、というところが面白くてやりがいがあって、勉強になりますね。色んな専門性を持つ人に意見を聞いて、自分で組み立てられるっていうのは理想の組織だなぁと感じます。

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みんなに期待してもらい、応援してもらい、支えてもらえる仕事

遠藤:ヘレンでは、子どもたちが変わっていく姿を見られるし、お母さんたちが日々忙しい中でもいきいきと過ごしている姿も見られて、保育園としてのやりがいもすごく感じられます。

でも、それ以上にヘレンに入って私自身が今一番やりがいを感じているのが、いろいろな人に支えてもらっているということを感じられるところです。

寄付という形でいろいろな企業や個人の方々からヘレンの子どもたちのためにおもちゃをいただいたりすることもありますし、子どもの健康や支援のことで悩んだ時に、専門の方に直接教えていただいたりもします。

いろいろな人に話を聞きに行くと「そんな園があるんだ!頑張ってね」と声をかけてもらえるんですね。

みんなに期待してもらい、応援してもらい、支えてもらえる仕事ってなかなかないと思いますし、やりがいを感じています。

新しいチャレンジを、ワクワク・楽しみに思えること

西浦:多様な専門性とバックグラウンドを持つ人たちが働いているヘレンですが、敢えて職種を問わず「こういう人と一緒に働きたい」という人物像があれば教えてください。

木村:まずは子どもが大好きな人ですね。そういう人じゃないと応募しないとは思うのですが(笑)

さっきも話にあったとおり、ちょっとした変化を見つけて大きな喜びに変えられる人です。職種を問わず、子どもの成長を一緒に喜んで楽しめる人がいいですね。

あとは大人の事情よりも、子どもにとって大切なことを優先できる人がいいなぁと思います。

遠藤:粘り強い人、根性のある人がいいですね(笑)支援をする人って、根気強く向き合える人でないといけないと思うので。

表情や言葉で気持ちを伝えることが苦手な子どもたちなので、じっくり毎日見ていく中で小さな変化に気づくチカラって必要だと思うんです。

そこに気づける根気強さ、ゆっくりと関われる視点、視点の細やかさを大切にしたいと思っている人ですね。

あとは、まだ開園して2年、まだ2園(※※)しかなく、これから新しい園をどんどん作っていくという状況なので、そこに楽しみを見いだせる人、面白そうと思える人ですね。

※※2017年1月現在では、5園が開園しています。

スタッフ間でのイベントも多いですよ〜。先日は園が終わった後に、駒さん(代表理事:駒崎)も交えて、寄付をしてくださっている西友さんの店舗の屋上でバーベキューをしました。本部との交流も結構多いかも。保育以外のところでも、みんなでワイワイ楽しんでいます。

これからのヘレンを一緒に創っていきましょう!

木村:ぜひ!!

遠藤:待ってます!

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