こんにちは!ハタカク(働き方革命事業部)迎える育む部の二河です。
過去には広報会議にも取り上げられたコーポレートサイトを作るなど、事業の魅力やその存在を知ってほしい人たちに届けるために、日々PDCAサイクルを回して事業とともにWEBサイトも成長し続けるフローレンス。
今回は、そんな各種WEBサイトたちがどのように作られたり、生まれ変わっていったりしているのか?その裏側について注目してみました。
中でも旬なのが、3月にリニューアルした「フローレンスの障害児保育」のサイトと、4月にリニューアルした「障害児訪問保育アニー」のサイトの2つです。
ぜひ一度(とはいわず二度三度)見てみてください。
フローレンスでは施設型のヘレン、訪問型のアニーという2形態の障害児保育を提供しています。施設型、訪問型、それらをつなげるサポートなど、事業も多角的になってくるなかで、もっとフローレンスの障害児保育を理解しやすくするためにはどうすればよいか?そんなことを考える中で、サイトリニューアルを行いました。
今回の中心となったのは、障害児保育事業部の上羅(うえら)、安野、WEBディレクターの内田の3人。
その3人に、プロジェクトを振り返り、座談会形式でざっくばらんに語ってもらいました。
どんな大変なことがあったのか、それをどのように乗り越えたのか、そして、フローレンスならではのポイントとは?
フローレンスのWEBサイトが出来上がるまでの裏側を、どうぞご覧ください!
ー―まずはサイトリニューアルの背景について教えてください。
内田:最初は障害児訪問保育アニー(以下、アニー)のメンバーから、2015年立ち上げのときに作ったサイトを新しくリニューアルしたいという話がありました。
アニーのブランドサイトのリニューアルを進める中で、アニーだけではなく弊会が運営する障害児保育ヘレン(以下、ヘレン)も一緒にユーザに訴求したい部分が出てきました。そこで、ユーザ視点、マーケティング・運用視点からアニーとヘレン合同のフローレンスの障害児保育を包括したサイトを新規制作する提案をしました。
アニーとヘレンは障害児保育の枠組みの中でありながら、それぞれのサービスには特徴があります。子どもの保育先を探している利用者さんや、障害児と関わる仕事をしたいと考えている方々にとっては、どっちの選択肢も知ってもらいたかったので。
結果的に、障害児保育事業部のメンバーと合意して、障害児保育を利用したい・障害児保育で働きたいと考えている人向けの「フローレンスの障害児保育」サイトと、「障害児訪問保育アニー」のブランドサイトの、2つのサイトを作ることになりました。
ー―事業部サイドはどんな思いでリニューアルをしてほしかった?
上羅:そもそもめっちゃふわっとしていたんです。「事業が始まって3年以上も経っていたし、情報も構造も古かったから変えたい!」という気持ちくらいでした。
内田:でも「こうしたい!」という要望は、プロジェクトを通してしっかりしてたと思います。このあと3年間「かっこいい状態で」「古く見えない形で」使いたかったとか。
一同:(笑)
内田:でもWEBって流行り廃りのサイクルも早いので、なかなか難しい課題でした。
ー―アニーのカラーって?
上羅:アニーのロゴが示す、オレンジ色です。尾には多様性を表す7色が使われているので、伝えたい思いも7色くらいに多様だったのかもしれません。
内田:旧サイトをみながら、見ていただく人に「みやすさ」「わかりやすさ」を提供するために、視認性を重要視する必要があるとは最初から思っていました。
ー―リニューアル後のサイトのコンセプトって?
上羅:事業部サイドではまとまりきらなかったものを、内田さんが「言語化」してくれました。2軸4象限のマトリクスで整理し、どんなサイトにしていきたいかをブレストから整理して決めていきました。
内田:リニューアルの大きなテーマは「利用者の声を届ける」というところでした。これまでのサイトは「事業立ち上げ時」として、障害児保育の社会課題を伝えていくことが主でしたが、いまではフェーズも変わり、「これから利用していく人を増やしていく」「リアルな声を伝えていくこと」が課題・ポイントでもありました。
ー―ふわっとな依頼から始まり、リニューアルが終了するまでどれくらい?
上羅:2018年の12月にスタートしてから、3月にアニー・ヘレン合同の「フローレンスの障害児保育」サイトがリリース、4月にアニーのブランドサイトがリリースしましたので、トータルで5ヶ月でしたね。
ー―フローレンスのWEBサイト構築・リニューアルって、納期が決まっている・決まっていないの割合って?
内田:納期を設定してスケジュールはひいていきますが、状況は様々変わります。
それは、事業の方向性をかためるのに時間がかかったり、子どもがインフルエンザになったりなど。
自社サイトだからかもしれませんが、そういったことに対する理解が深く、
「無理をしてまで納期を守るものではない」という社風があるので、余裕を持った納期の設定ができることが特徴だと思います。
ー―事業部サイドのプロジェクト体制は?
安野:4人(MGR含め)。私は文言・表現を事業部の中で整理・確認したり、コピーライティングを担当したりしていました。
上羅:僕は意思決定の立場でした。
ー―しんどかったこと、難しかったことは?
安野:ブランドサイトの「安心できる今日を。楽しみになる明日を。」というコピーを決めるところ。みんなでブレストして決めたとはいえ、とても大切なところという認識だったので、「どこがゴールかわからない」なかで決めていくのはとても難しかったです。最初に案を持っていくときもどこか緊張していました。
ー―このコピーはどんな人に届いてほしいですか?
安野:コピー通り、今日に不安を感じている人に、その日の安心と明日を楽しみに思う気持ちを持ってもらえるように、選択肢のひとつとしてこの事業が届いてほしいと思っています。
アニーの「我が家が保育園になる わたしと子どもが社会につながる」というコピーには、アニーはやはり保育を大切にしたい、そして保護者の就労の助けになりたいという思いが込められています。こういうところにもWEBチームの方からアイデアをいただいたりしました。
内田:「わたしと子どもが社会とつながる」というコピーもそうですし、全体の「安心できる今日を。楽しみになる明日を。」もそうですが、私も子どもが保育園に行っていますが、障害のあるなしにかかわらず、家族以外に世の中との接点を持つことが、将来につながっていくと思っていたので、とてもすっと腹落ちしました。
上羅:子どもが社会とつながるというメッセージは、もともと障害を持った子どもたちが、社会との接点が少ないということを課題として思っており、その課題を、事業を通じて解決していきたいという思いが乗っています。
内田:これまでは障害児が保育園に入れないことや、親御さんが就労できない問題が前面に出ていて、「子どもが社会とつながる」という事業部の思いを十二分に伝えきれていないと感じたので、WEBを通じてしっかり伝えていきたいと心から思いました。
ー―プロジェクトを進める上で、事業部サイドが大変だったことって?
上羅:正直そういう部分を内田さんがやってくれたと思うので、事業部としてめちゃめちゃ苦しいということはなかったです。内田さん、神!!
一同:笑
ー―内田さんはどこがしんどかったですか?
内田:事業部とのやりとりはとても進めやすかったです。決断も早いし、わからないところはしっかり確認のコミュニケーションがあり、根拠と根底から共通認識を持ちながら進めることができたので。
WEBの世界は分業であることが往々にしてあり、役割以外のところはよくわからないということがよくあります。
でも、ここでは「全体一気通貫」で対応するので、全体感は把握しやすかったです。
ベンダーさんももともとサイトを作ってくれた方々で、とても主体的に「やりたい!」と言ってくれる姿勢もあり、理想的な形で進めることができたと思います。気持ちよく仕事をしてもらいたいと思いながらプロジェクトを進めていて、お願いすると言うよりは「一緒に」という気持ちを大事にしていました。
安野:今のアニーにとって必要なこと・あると素敵なものを客観的に見極めて、サイトの方向性をスパッと決めてくれるのがとても心強かったです。
上羅:決断しやすくしてくれたのがあったと思います。枠やフレームワークを活用するとか。枠の中で話していくので、とてもやりやすかったです。
ー―今回のプロジェクト、WEBチームのメンバーはどんなフォローをしてくれた?
内田:サーバー周りや、ベンダーとのやり取り・フィードバックを専門でやっているときには相磯さんが細かいタスクを、アナリティクスや広告の設定変更は巖さんがやってくれました。得意なところを得意な人がやるというふうに、チームの中での助け合いがありました。
ー―事業を進める上で、WEBの力ってどんなところにあると思う?
安野:使い方という情報もそうですが、雰囲気や事業全体を伝えていくのがWEBの素晴らしさだと思います。
上羅:事業を知ってもらうための「とびら」だと思います。利用をしてもらう前に、障害児保育事業がどういうもので、どんな雰囲気で…といったものを知ってもらう「入り口」だと思ってます。WEBがあるから、一歩踏み出してくれる人が増えるので、とても重要だと思います。
ー―ソーシャルセクターでWEBディレクターをやることって、一言で言うと?
内田:前職では、デジタルマーケティングの会社でオンラインショップや、キャンペーンサイトの制作の仕事が多かったのですが、納品してリリースしたら一旦終了。そして、また次のキャンペーンみたいな。立ち上げたサイトが、その後どのような効果があったかまではクライアントに報告してもらはないと検証できないことが多かったんです。
それに対して、弊会では自社サイトだったり、事業を表現するWEBを作り運用することによって、社会がどう変わっていくかを一緒に見つめていくことができるのがやりがいかと思います。事業部のメンバーと一緒に作っていきながらも、WEB担当としてユーザ視点の客観的な目線を持ち、「どうやったら社会課題がもっとスピーディに解決できるか」のPDCAを回せられるのが喜びです。作ったあとの評価・成果につながるところがすぐそばでわかるのが一番のやりがい・楽しみかもしれません。
いかがでしたか?
これはひとつの事例に過ぎませんが、フローレンスのWEBサイトは、WEBディレクターと事業部の間の絆やお互いの使命感によって、とても思いのつまったサイトができあがっています。「なんとなく」から始まった思いを「言語化」し、見た目や操作性、ひいては体験・実感できるようなサイトを作っていく…そんなプロセスの一端をご紹介させていただきました。
現在フローレンスでは、そんな自社の事業の魅力を最大化しながら、WEBを通じた表現者「WEBディレクター」の新しい仲間を募集中です。
また、5/30(水)には、WEBディレクターの働き方や、どんなバックグラウンドをもったスタッフがいるのかをざっくばらんに話し合う「オンライン説明会」も開催予定。お申込み受付中です。
「フローレンスのWEBディレクターの働き方って?」が気になる方、内田を支えたWEBチームメンバー(相磯、巖)が気になる方は、こちらをご覧ください。