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アクション最前線

2024/09/27

日本オラクル社より9年連続で寄付!イベント開催のサポートも

     


企業の事業活動の基盤となるさまざまなITシステムを提供する日本オラクル株式会社。世界的なIT企業として、社会をより良い方向へ進めるためのソーシャルインパクト活動にも積極的に取り組んでいます。

フローレンスは、そんな日本オラクルから2016年より継続して寄付をいただき、今年で9年目となりました。

寄付以外にもさまざまな形でフローレンスを支援

日本オラクルは寄付でのサポートに加えて、同社の有志グループによるボランティア活動なども実施するなど、さまざまな形でフローレンスの活動を支えてくださっています。

そんな中、フローレンスがこどもたちの可能性をより広げられると考えている「インクルーシブ・テクノロジー(以下、インクルーシブ・テック)」を用いた取り組みにも協力していただいています。

2023年7月には、まずは実際に体験してみることを目的として、日本オラクル社員のご家庭を対象とした「スーパーeスポーツ体験会」を実施。2024年2月には、特別支援学校の生徒さん向けの「eスポーツ体験会~いろんな入力デバイスを使ってゲームを楽しもう!~」を日本オラクルのサポートの元で開催しました。

そして、2024年8月には、肢体不自由のお子さんとその家族を対象とした「パラeスポーツ・フェスタ〜インクルーシブ・テックで遊ぼう!〜」を行いました。

「パラeスポーツ・フェスタ」開催!

「パラeスポーツ・フェスタ」は、わずかな力でも押しやすいスイッチやレバーなどの入力デバイスや、視線をマウスのように用いる視線入力などのインクルーシブ・テックを用いて、さまざまなゲームで遊ぶイベント。また、デジタルリハビリツールも用意し、体験の機会も設けました。

事前に参加者を募ったところ、満員御礼に! 肢体不自由のお子さん22人とそのご家族にご参加いただき、当日は大盛り上がりとなりました。日本オラクルのボランティアは、22名参加。各ゲームブースを担当し、入力デバイスの接続や各ゲームの設定調整を行いました。

イベント後にご参加いただいた方々へアンケートを実施。4人のお子さんと、18のご家族から回答をいただきました。

「インクルーシブ・テックの活用でゲームを楽しめましたか」というお子さんへの質問に対して、全員が「楽しめた」との回答が! 「またインクルーシブ・テックを使ってゲームをしたいと思いますか」、「インクルーシブ・テックを使うと、できることが増えそうだと思いますか」という質問に対しても、全員が「はい」と答えました。インクルーシブ・テックが、こどもの新しい可能性を広げることに一役買っていることがうかがえます。

一方、ご家族への「インクルーシブ・テックの活用により、対象のお子さんができることが広がりそうだと思いますか」という質問に対しては、約95%が「はい」との回答がありました。「主体的にできる可能性があり、活動が広がる」「ロボットのリモート操作などに活用できれば、在宅でも働ける可能性が広がる」などのコメントもありました。

また、「ご家庭でもインクルーシブ・テックを取り入れてみたいと思いましたか」という質問には約72%が「はい」と回答しました。

 

そして、イベントに関するご意見・ご感想をうかがったところ、次のようなお声をいただきました。

オンラインではなく、会場で実際に会って遊べるのがとても良かったです。息子の場合、オンラインでは参加しているという感覚を持つことを難しいと感じていました。会場の熱気を感じながら大画面で遊べたのがとてもよい経験になりました。
沢山の方のサポートにより、児の可能性を広げてあげられる良い機会となりました。また保護者も楽しむ事ができました。ありがとうございました。
すごく有難いイベントでした。こう言ったことを相談できる場所や人になかなか出会えませんので、実際に何かをやりながら、相談できたのがとても良かったです。
障害をお持ちのお子さんと対戦したり、健常児の妹も一緒に楽しめていた。インクルーシブなイベントになっていたと思う。また開催されたら参加したいと思います。
視線入力のレベルをもう少し簡単な物にしてほしかった。スイッチで遊べるおもちゃが使えて勉強になりました。

今回のイベントがインクルーシブ・テックに親しみを持ってもらうきっかけとなり、こどもたちの新たな可能性を切り開くスタート地点となってもらえたらと考えています。

障害児家族交流会レポ

また、障害児家族の出会いの場作りにも日本オラクルのサポートをいただきながら取り組みました。家族みんなが楽しめるイベントにしたいという思いから、ボランティア経験が豊富な方々が多い日本オラクルの皆さんにイベント企画から一緒に考えていただき、2024年9月21日に交流会を開催しました。

交流会の参加者は、フローレンスが運営する「障害児保育園ヘレン(以下、ヘレン)」や「障害児訪問保育アニー(以下、アニー)」、「医療的ケアシッターナンシー(以下、ナンシー)」を利用しているご家族です。これまでヘレンやアニー、ナンシーの利用家庭同士がつながる場はありませんでした。しかし、「交流や情報交換の場がほしい」という声は少なからずあり、今回の交流会実施に至りました。

交流会では「家族みんなが楽しめるイベント」をテーマに、たくさんのイベントコーナーを設けました。

なかなか機会の少ない家族写真を撮影してもらえる「ファミリーフォト」コーナーをはじめ、布描きクレヨンや布用水性ペン、手形スタンプ、シールなどを使ってオリジナルのトーバッグを家族で制作する「お絵かきトートバッグ」、クリアファイルで風車を制作する「手作りおもちゃワークショップ」、さらに天井に星空を投影した「プラネタリウム」も。さらに、障害の有無に関係なくプレーできるスポーツ「ボッチャ」を楽しめるコーナーや、保護者同士が交流できるコーナーもご用意しました。

イベントを企画する際に考えたのが、「交流」と言われると身構えてしまうご家族も多いのではないか、ということです。そこでまずはこどもも大人も楽しめるようなイベントにしようと日本オラクルの皆さんと話をしました。その結果として、ご家庭同士の交流が生まれたらいいなと考えたのです。

そして、交流会当日には14組のご家庭が参加!たくさんの親子の笑顔が生まれ、あちこちでご家庭同士の交流が行われていました。今後も日本オラクルの皆さんとともに定期的に交流会を企画・開催していきたいと考えています。

企業とともに広げる親子をサポートする輪

医療的ケア児の問題をはじめとする、山積する社会課題を一つでも多く解決するためには、企業とNPOとが同じ目的意識を持って課題解決に挑む取り組みが必要です。

フローレンスだけでできる活動には限りがありますが、日本オラクルとの取り組みのように、企業の方々とともに行うアクションや企業の持つ強みを生かした施策、寄付をはじめとする多様な社会貢献活動でサポートしていただくことで、わたしたちだけでリーチできない課題へ取り組むことが可能となります。

フローレンスは、ご支援くださる皆様とともに、これからも親子領域の「あたらしいあたりまえ」を作っていきます。



書いた人:三角園泉


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