クリスマスを控えた12月某日。
子どもたちの家にクリスマスらしい赤い封筒が届きました。
封筒に入っていたのは、サンタクロースからのクリスマスカード。
フローレンスが提供する、寄付によるひとり親家庭への病児保育提供サポート「ひとり親支援プラン」を利用する家庭のお子さんたちへの、フローレンスと支援企業のみなさんからのささやかなクリスマスプレゼントです。
約200名のお子さんの元に届いたクリスマスカードは、各家庭で喜ばれました。
そして、年明けのオフィスには子どもたちからのサンタさんへのお礼のお手紙が20通以上届きました。
また、親御さんからも
「昨年に引き続き、本年もクリスマスカードありがとうございました。2つ並べて飾りました。二人家族の我が家にとって、クリスマスって楽しいより少し淋しい行事なのですが、フローレンスさんからのこのプレゼントは本当に暖かい気持ちになれます」
「心あたたまるお手紙ありがとうございます。日々の慌ただしい生活に少しでも笑顔と余裕を持ってと…このような思いがけない優しさに涙が出ました。2人の生活にもっともっと愛を込めて、1年過ごしていきたいと思います。ありがとうございます。」
と喜びのメッセージをいただきました。
今回、200通ものクリスマスカードを手書きするボランティアにご協力いただいたのは、フローレンスを寄付で支援してくださっている「株式会社セールスフォース・ドットコム」と「ロバート・ウォルターズ・ジャパン株式会社」のボランティアのみなさんです。
業務の合間のボランティアタイムを利用して、サンタクロースになりきって子どもたちへクリスマスカードを書いてくださいました。
ロバート・ウォルターズ・ジャパンには外国人の社員さんの参加が多く、英文でフィンランドのサンタクロースらしく書かれたカードもあり、子どもたちにも喜ばれていたようです。
ご協力いただいたセールスフォース・ドットコムとロバート・ウォルターズ・ジャパンのみなさん、ありがとうございました!
2015年までは、ひとり親家庭約15家庭を寄付会員やスタッフが扮したサンタクロースが訪問する「サンタプロジェクト」を開催していました。
訪問したご家庭のお子さんや親御さんにはとても喜んでいただけましたが、しかし、この方法ではごく一部のご家庭にしかクリスマスを届けることができませんでした。
より多くの子どもたちに夢を届けたい!というスタッフ一同の願いから、2016年より支援先すべてのひとり親家庭の子どもたちへ、サンタクロースからの手書きのクリスマスカードを送ることになりました。
フローレンスのスタッフやボランティアに参加いただいた方など、多くの人が関わったクリスマスカード。
日頃ひとりで子育てに仕事に奮闘されている親御さんが、自分の子どもの健やかな成長を見守っている大人が他にいるということを実感し、子ども達が未来に夢や希望を持って、毎日を過ごしていくことにつながれば、これほど嬉しいことはありません。
現在、日本の子どもたちの約7人に1人は貧困状態にあり、中でも母子家庭の子どもたちは、子どもがいる世帯の中でも貧困につながるリスクが圧倒的に高い状況にあります。
子育てや仕事、すべてを一人で担うために負担の大きいひとり親家庭。
例えば子どもが熱を出せば、ひとり親家庭は共働き家庭のように「両親が交代で会社を休む」といった対処ができず、自分が休むしかありません。
休みが続けば、仕事を失う可能性もあります。経済的にも厳しいひとり親家庭にとって、病児保育の必要性はより深刻です。
フローレンスはこのひとり親家庭の病児保育問題を解決するべく、寄付を原資に「ひとり親家庭のために低価格で病児保育を提供する」という取り組みを行っています。
この小さなはじめの一歩は2008年から始まり、今日までにのべ900名以上の親子が活用するまでになりました。
ひとり親が子どもの急病時に病児保育を利用することで、安心して仕事を続けるための支援、さらにはひとり親家庭の厳しい子育て環境全般の改善の下支えとなっています。
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