フローレンスの障害児訪問保育アニーでは、障害や医療的ケアのあるお子さんをご自宅でマンツーマンで保育しています。
障害児を育てる親ならではの悩みは、なかなか共有する場が少ないのが実情です。親同士でつながり、子育ての悩み相談ができる場があれば、アニーを利用する親御さんの助けになるはず。そんな意図から、アニーでは親御さんが集まる保護者会を定期的に開催しています。
今回は、2018年1月20日に開催した、アニーの保護者会の様子をご紹介します。
保護者会は、フローレンス神保町オフィスにて開催されました。
まずアニー事務局から保育についての連絡事項をお伝えした後、神保町のオフィスをご案内。
そして、保護者会のメインコンテンツである、グループワーク方式での懇親会に入りました。
初めて会う親御さん同士も多いため、懇親会では、自己紹介と合わせて「今までの子育てで一番うれしかったこと」を共有し合う、シェアリングのワークを行いました。
今回のワークでは、EFカードという、一枚一枚のカードにさまざまなキーワードが書かれているカードを活用。
まずは話し手となった親御さんが、これまでの子育てでうれしかったことを話し、聞き手となった親御さんは、話を聞いて感じたことに近いキーワードをカードから選び、感想を述べるという形式です。
カードに書いてある言葉を媒介として話すことで、感想も話しやすく、共感も広がりやすい様子でした。
保護者会はきょうだい児を含め、保育スタッフがお子さんを別室で保育しながら開催。普段会わないお友達と会えて、子ども達も元気にはしゃいでいるようでした。
親御さんはワークにじっくり取り組むことができたようです。
懇親会の後は、アニー担当の障害児保育事業部マネージャー大木から結びの挨拶をし、閉会となりました。
親御さんのアンケートでは
テーマが決まっていたので、ほぼ初対面の他の保護者の方ともお話しやすかったです。子どもの状態はそれぞれですが、共感できるところが多く楽しかったです。
障害児を育てる家族と意見交換する機会はあまりないので、普段感じていること、考えていること、悩みや喜びについて率直に語り合い、とても共感できた。
などの感想が寄せられました。
子育ての悩みや不安を誰かと話して共有したい。子どもを育てる親なら、きっと誰しも、そんな風に感じたことがあるのではないでしょうか。
話すことで気持ちが楽になり、ときには悩みを解決するヒントがもらえることもあります。公園や児童館で会った地域のお父さん、お母さんと話したり、保育園のママ友・パパ友と、お互いに悩みや失敗談を話して、笑い話にする。核家族化が進んだ現代では、そんな風にゆるやかなコミュニケーションと人間関係を作って子育ての不安を解消している親御さんも多いでしょう。
フローレンスの保育サービスを利用する親御さんにも、そんな場を提供していくことはとても重要だと私たちは考えています。
以前に行った保護者会では、アニーの保育を卒園した後にある医療的ケア児の就学の問題について情報共有が行われました。
現在の社会において、経管栄養などの医療的ケアを必要とする医療的ケア児を、保育や教育の場で受け入れる体制は、まだまだ十分ではありません。地域のサービスを受けたり学校に進学するなど、さまざまな状況において、医療的ケア児とその家族は壁にぶつかります。
どのようにその壁を乗り越えていけばよいのかお互いに話し合い、時には一丸となって政治や行政に声を届けていく。そんな風に社会を変えることのアクションが生まれる場になっていくかもしれません。
今後もアニーは、保育スタッフだけでなく看護師や事務局スタッフでチームとなって、お子さんだけでなく親御さんにも寄り添う保育を目指していきます。ぜひ、応援をよろしくお願いいたします。
障害児訪問保育アニーでは、障害や医療的ケアのあるお子さんとそのご家族を支える保育スタッフを募集しています。詳細はこちらから。
障害児保育サービスの利用を希望される方は、こちらのページをご覧ください。
障害児保育園ヘレン / 障害児訪問保育アニー 園児募集説明会