<なくそう!子どもの虐待プロジェクト2018>が発足しました
政府、東京とには専門家の方々の知見を踏まえた、8つの総合的な対策を求めていきます。
※フローレンスは「なくそう!子どもの虐待プロジェクト2018」事務局を務めます。
■1日に1人、子どもが虐待で亡くなる国
先週、小さな命が失われた衝撃的なニュースが流れました。
船戸結愛ちゃんは、朝4時に起き、「おねがい ゆるして」と覚えたてのひらがなで訴え、そして殺されていきました。
しかしこの件も含めて、日本では虐待への支援体制が圧倒的に足りていません。小児科学会の推計では、日本で虐待で亡くなる子どもは毎年350人程度。1日に約1人、子どもが殺されている計算です。そうした状況なのに、政府が抜本的に虐待対策に力を入れた、という話は聞きません。それどころか、児童相談所はいつでも「マンパワー不足」。
結愛ちゃんを救えなかった。そして毎日約1人、子どもが虐待で死んでいくことを救えないのは、私たち大人と、大人たちが選んだ政治家と行政の責任です。
私たちは結愛ちゃんの死を無駄にしないため、再発を防ぐ制度を創ることを、政府や東京都に求めます。税金を、きちんとした予算という形で子どもを守ることに使ってほしいと思っています。
専門家の方々の知見を踏まえた、以下の8つの総合的な対策を求めます。
■児童虐待八策
(1)児童相談所の人員を大幅に増加させ、さらに常勤弁護士を設置してください。合わせて市町村の虐待防止体制の強化を
(2)通告窓口一本化、児相の虐待情報を警察と全件共有をすること、警察に虐待専門部署(日本版CAT)を設置することを含め、適切な連携を検討する会議を創ってください
(3)児相が積極的に司法を活用できるよう、児相の組織改革を!
(4)リスクの高い場合すぐに一時保護できるよう、一時保護所・里親・特別養子縁組の拡大と支援を推進してください
(5)児童相談所間でケースを共有できるITシステムを導入・推進してください
(6)東京都で11個の児相は少なすぎます。特別区・中核市の児相設置を急いでください
(7)若年妊娠リスクや子育てについて早期から知る、包括的性教育を義務教育でしてください
(8)これら全てを迅速に実行できる十分な予算を確保してください
■署名にご協力ください
署名キャンペーンには、共同発起人である犬山紙子さんやつるの剛士さん、福田萌さん、眞鍋かをりさんらをはじめ、芸能・文化、 ビジネス、 アカデミック、 医療、 ソーシャル等の各分野で150名以上の賛同者が呼びかけ、 開始から1日で約3万5千人を超える賛同を集めています(6/15現在)。
集まった署名は、東京都、および政府に届け、これらの8つの要素を政策に盛り込み、いち早く対策を進めてくれるよう呼びかけます。
「結愛ちゃんの死を無駄にしない」。みなさんのその思いを、この署名に寄せてください。一人一人の声を集めて、日本を虐待から小さな命を救える社会にしていきましょう!
ご賛同よろしくお願いいたします。
*署名はこちらから。
本キャンペーンにつきまして、メディアの皆さまに向けた記者会見を6月21日に予定しています。
メディアご関係の皆さまはこちらをご覧いただき、ぜひご取材ください。spr@florence.or.jp 広報/岡水