サイボウズ株式会社 代表取締役社長 青野慶久さんのインタビューをお送りします。
青野社長はフローレンスのひとり親家庭支援寄付におひさま組(8,400円/月)として継続寄付を開始してくださいました。上場企業のトップであると同時に、2児の父で2度の育休を取得した名実ともに「イクボス」で知られる青野社長。
フローレンスに寄付を始めたきっかけ、寄付に込める想いをうかがいました。
青野 慶久(あおの よしひさ)氏
サイボウズ株式会社 代表取締役社長
1971年、愛媛県生まれ。大阪大学工学部情報システム工学科卒業後、松下電工株式会社入社、BA・セキュリティシステム事業部営業企画部に在籍。1997年サイボウズ株式会社を愛媛県松山市に設立、取締役副社長に就任。マーケティング担当としてWebグループウエア市場を切り開く。
その後、「サイボウズ デヂエ(旧DBメーカー)」「サイボウズ ガルーン」など、新商品のプロダクトマネージャーとしてビジネスを立ち上げ、事業企画室担当、海外事業担当を務める。2005年4月に代表取締役社長に就任。
著書に「ちょいデキ!」。
2014年1月にサイボウズが主催した「サイボウズ式勉強会 イクメン経営者ズが語る『超時短仕事術』」での青野社長とフローレンス代表理事駒崎と公開対談リポートは下記リンクから
残業にエクスタシーを感じる仕事人間が、どうしてイクメンになれたのか?──認定NPO法人フローレンス駒崎代表×サイボウズ青野社長
先見性のない経営者のもとで働く人へ──フローレンス駒崎代表による”草の根ロビー活動”のススメ
直接の助けにはなれなくても、寄付だったらできる
―――まず、なぜフローレンスのひとり親支援にご寄付くださったのかを教えてください。
「駒崎君の91万円寄付の記事がきっかけです。これは負けてられへんな!と(笑)
自分は夫婦2人で子ども2人を育てているんですが、もう毎日泣きそうなくらい大変。これがひとり親だった場合を想像すると、支援なくしてはありえへん世界やなと。
社内でもひとり親のママさんがいまして、両親の助けを借りながらなんとかやっているようだけど、両親の助けがなかったら・・・と考えると。
自分は直接の助けにはなれないけれど、寄付やったらできるなと思って寄付しました。」
自身の育児体験からひとり親家庭の大変さを窺い知ることが出来たという青野社長。ここで青野社長に寄付とは何か?を聞きました。
寄付=みんながハッピーになるところにお金を流すこと
―――青野社長にとって寄付とは何でしょうか?
「必要なところにお金を流すイメージです。
『お金は血液』とはうまく言ったもので、世の中って常にお金が流れている。ただ、お金の流れをよく見ると、つまらないところにお金がいっぱい流れていて、本当に大切なところには流れていない。
社会インフラなど必要なところにお金を流せばみんながハッピーになるのに、そういうところに流れていかない。僕も資本主義社会に生き、会社を経営する身として、『もらったお金をどこに流すか』、その責任を持たないといけないと思っている。
どうせなら、みんながハッピーになれるところにお金を流したいという想いがあります。」
『みんながハッピーになれるところに寄付を』その想いから他にも寄付をされている団体があるとのこと。
寄付をする文化を日本に根付かせるべく、何が必要かを聞いた。
―――寄付において「もっとこうだったらいいのに」と思うことはありませんか?
「自分の場合は、いきなり『寄付をしよう』というモチベーションは起こらない。活動している人たちを見て、『この人たちを応援したいな』とモチベーションが湧く。活動そのものを知る機会がもっと増えればと思います。」
―――最後に読者の方へむけた一言をお願いします。
寄付って言うと、単にお金が減るイメージを持つ人が多いと思う。ただ、僕は寄付をしていて、参加している喜びというか、貢献できていることに喜びを感じることがモチベーションに繋がっていますね。
活動している人たち・応援している人たちがメディアに出ていると、自慢したくなるんですよね(笑)
青野社長の穏やかな表情と軽快な関西弁でインタビューは終始和やかに進行しました。
『みんながハッピーになるところに寄付を』に表れるように、寄付の想いとともにフローレンスとしても、今後どう活動していくべきかを考えさせられる機会となりました。
青野社長、ありがとうございました!
青野社長 Twitter▼