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学ぶ、遊ぶ、笑う!【障害児保育事業部 全社会議2018】

学ぶ、遊ぶ、笑う!【障害児保育事業部 全社会議2018】

こんにちは。障害児保育事業部の黒木健太です。マーケティングを担当しています。

障害児保育園ヘレン・障害児訪問保育アニーでは、保育スタッフ・看護師・リハビリ職(理学療法士・作業療法士)が一丸となって、日本初である「障害があるお子さんの長時間保育」を行っています。

前例がないため、読めばバッチリ!というような完璧なマニュアルは世の中にないし、先に成功しているロールモデルから手とり足とり教わることもできません

日々の保育の中で、やってみて初めてわかる課題がたくさん出てきて、その都度話し合いながら解決していくーーその過程そのものが、我々にとっての学びです

しかし一方でもちろん、同じような事業を行っている外部の人や、事業は違うけれども目指しているものが同じ人からお話を聞いて学ぶことも大切にしています

今回は最近行った全社会議(※※)を通じて、私たちの学びについてご紹介します。

日々の学びについてのご紹介はこちら

※リハビリ職が在籍しているのはヘレンのみです。
※※フローレンスでは事業部全員が集まるイベントを全社会議と呼びます。


ヘレン・アニーでは年に一度、全社会議を行います。
直近では6月上旬の梅雨の晴れ間に、ヘレン東雲園にて実施しました。

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今回のテーマは「学ぶ、遊ぶ、笑う」。

「学ぶ」ことを大切にしていることは先に書いたとおりです。
「遊ぶ」「笑う」については、様々な職種が一緒に保育をしていく中でコミュニケーションの大切さを実感しており、普段の仕事以外の場面でもコミュニケーションを深める機会がほしい、という思いからテーマに挙げました。


このテーマを実現するために、お越しいただいたのは世界ゆるスポーツ協会さんと多機能型デイサービスのブラーノさん。

IMG_5810(世界ゆるスポーツ協会 事務局長の萩原拓也さん)

IMG_6410(ご講演いただいたブラーノ理事の秋山政明さん)

IMG_6482(ブラーノ代表理事の秋山未来さん)

午前中はゆるスポーツを体験し、午後はブラーノさんのご講演を聞きました。


ゆるスポーツは、運動が苦手な人も障害がある人もみんなが楽しめるスポーツ。その考え、目指すものにとても共感し、来ていただくことになりました。

事務局長でスポーツクリエーターの萩原さんからフローレンス向けに特別プログラムを考案してもらい、ワークショップを中心に、2つのゆるスポーツを体験できることに。

・まず萩原さんから30分のレクチャー
・12チームに分かれて、85分のワークショップ
・各チーム30分ずつワークショップを抜け、ベビーバスケくつしたまいれを体験

ワークショップでは普段の障害児保育の中で行っている「遊び」を、「スポーツ」にすることにチャレンジしました。

遊びとスポーツの違いとは?萩原さんによると、遊びに目的・ルール・反則を加えると、スポーツになるということ。ワークショップの最後には各チームからそれぞれ考えたスポーツを発表し、萩原さんに順位を講評をいただきました。

IMG_6364(最優秀に選ばれたアニーBチーム。このあと豪華賞品のプリン(!)が贈られました。)


この時に考えたスポーツをさっそく実際の活動に取り入れようとしている園もあり、外部からの刺激、学びによって毎日の保育がよりよくなっていくという好例になりました。

ゆるスポ体験ではベビーバスケ、くつしたまいれという競技を体験。

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ベビーバスケは、手荒く扱うと泣いてしまう赤ちゃんがボールという設定の、バスケットボール風のゆるスポーツ。

くつしたまいれは靴下で行う玉入れ風のゆるスポーツ。

初めてやるにもかかわらず、参加者一同大盛り上がり。萩原さんから「職員の皆さんがその場を楽しむということが非常にうまいという点が印象に残った」というお言葉をいただきました。

しっかり「遊び、笑う」を実現することができたと思います。


午後には茨城県古河市のブラーノを立ち上げた秋山さんにご講演をいただきました。

ブラーノは障害のあるお子さんのお預かりと親の就労を同時に実現する施設です。

我々と同じ目的を違う仕組みで実現している点だけでもぜひお話をおうかがいしたいのですが、今回特にお願いしたのは、医療的ケア児の親の気持ち、本音を教えてほしいということ。

代表理事と理事である秋山さんご夫妻のお子さんは医療的ケアが必要です。障害があるとわかった時からブラーノ立ち上げに至るまでに、どのような経過を辿り、どのような気持ちの変遷があったのかについて、お話いただきました。

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ご講演のテーマは「医療的ケアや重度障害児の家族の生活とその想いについて」。

時折笑いをはさみながらの、秋山さんの人柄がにじみ出る、真面目で誠実な1時間のご講演。
みんな相槌を打ちながら、真剣に耳を傾けました。

障害のあるお子さんを持つ親の気持ち。ぶつかる課題。
ブラーノさんの立ち上げに至るまでのストーリー。
障害があるお子さん本人はもちろん、そのきょうだいへの配慮・支援。

大変勉強になりました。

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また、秋山さんからヘレンやアニーを参考にしている自分たちがやっていることに誇りを持ってほしい、というお言葉もいただき、身が引き締まる思いがしました。

今後も障害児保育問題の解決を目指す同志として、お互いに学びを提供できる仲であれたらと思います。

 


世界ゆるスポーツ協会とブラーノさんのおかげで、今回の全社会議では「学ぶ、遊ぶ、笑う」を実現することができました。

ホッとするのもつかの間、フローレンスでは全社会議の終了時に取るアンケートから、次の会議の準備が始まります。アンケートを読みながら、次回は現場スタッフも会議の準備から入ってもらいたいな、外部の方に来てもらうことに加え園での事例共有の時間を取りたいな、などといろいろ考えています。

障害のあるお子さんが自己肯定感を育むことができて、保護者は子育てと仕事を両立できる社会。我々のビジョンを実現するためには、もっと多くのご家庭に保育を届けられるようにすると共に、質の維持向上が必要です。全社会議がその一端を担っていけるようにしたいと一同思っています。

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