ご自身がひとり親で、フローレンスの寄付会員になってくださっている方からのメッセージをご紹介します。
スタッフ一同、このメールを拝読し、改めて私たちの仕事の意義を深く感じる思いになりました。
フローレンスは「子育てと仕事、そして自己実現のすべてに、誰もが挑戦できるしなやかで躍動的な社会」を目指す社会像として描いています。その人の置かれた境遇にかかわらず、皆が子育ても仕事も当たり前に両立できる、そんな世の中にしていくべく、1つ1つ目の前の問題を解決しながら進んで行きたいと思います。
先ほど、娘をつれて夜間救急に行ってきました。
娘がじんましんを発症して焦って夜間救急に行った私に、
先生は親切に対応してくださり、
「こんな時間にすみません」と言うと、
ニコニコと「構いません。不安だったでしょう。」
娘には「痒かったよね」と言ってくださいました。
今は”とりあえずの薬”をいただいて、娘はすやすやと寝ています。
夜間救急からの帰り道、
「今日の仕事…どうしよう。
今日は外せない仕事があってどうしても休めない。
朝、とりあえず会社に電話して遅れることを言って、
とにかく病院に連れてかなきゃ・・・なんて、娘をおんぶしながら考えていると、
少し元気になった娘が、道でねっころがる猫を指さして
「ママー。見て、にゃあにゃ。にゃあにゃ、おうち帰りなー。」
今度は空を見て
「ママー。みてお月様!お月様もおうち帰りなー。」
と言うのです。
猫も月もおうちがあって家族がいると信じているのです。
私は泣きながら、でも泣くもんか!って思いながら、
「そうだね、おうち帰らなきゃね。」
と言うのが精一杯。
そして「ごめんね、ママ、あなたが辛いの気づかなかったね。ごめんね」
と言うと、娘は「いいよ〜♪」と言ってくれました。
子を持つ親へよく言われる言葉があります。
「今、大変でしょー。だけどもう少し大きくなれば楽になるよ。」
そうかもしれません。きっとそうだと思います。
だけど「今、大変な時にちょっと助けてもらいたい。」
大きくなってからの”大きい楽”よりも、今の”ほんのちょっとの楽”が欲しいのです。
娘が大きくなり、私に楽がやってくる頃には”ほんのちょっとの楽”が浸透して、
たくさんの親たちの力になっていてほしい。
ましてや私たちひとり親は、子どもが大きくなると別の問題がやって来て、
すぐには楽にはなりませんが、それでも
「構いません。不安だったでしょう」「大丈夫」
という社会であって欲しい。
私も責任と覚悟をもって社会と対峙します。
私のようなひとり親でも、子どもと一緒に手を繋いで生きていける世の中になるように、
どうすべきかと考えながら、社会と向き合います。
ひとり親だけでなく、ふたり親の方々も、
少しでも多くの親たちをサポートしているフローレンスの活動をこれからも拝見しております。
現在も、32家庭が支援を待っている状況です。
目の前のひとり親家庭を手助けするため、皆さまのご支援・ご協力をお願い申し上げます。
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