今日は3月11日。東日本大震災から4年が経ちました。
東日本大震災の被害によって亡くなられた方々、震災によって家族や、友だちや、人生の大切なものを失ってしまった方々の苦しみを、私たちは決して忘れることのないよう、昼礼時にスタッフ全員で黙とうしました。
フローレンスも、被災地支援事業を通じて、東北の方々の生活に関わっています。時間の経過とともに報道されることが減り、NPOなどの被災地支援活動への寄付も総じて少なくなりつつある現状がありますが、復興はまだまだ道半ばです。
被災地と一口にいっても、場所や地域によって、復興の進み具合も様々で、復興フェーズに応じた支えが必要です。
震災から4年。フローレンスの被災地支援活動の「いま」をお伝えします。
【フローレンスの被災地支援活動 ふくしまインドアパークの運営】
http://fukushima-indoorpark.jp/
私たちフローレンスは、2011年12月8日にふくしまインドアパーク郡山園をオープンしました。
2011年3月11日に発生した東日本大震災に起因する福島第一原発事故の影響で、
「放射能が不安で外で遊べない」、「毎日家の中で、子供の体力がおちている」という実情を知り、
「福島の子どもたちにおもいっきり遊べる場所をプレゼントしたい」という思いでした。
開園から今日まで、地域のお子さんが安心して遊べ、保護者の方が集える場所、
そしてパークでイベントを開催してくださる先生やボランティア、施設スタッフ等との交流を通して
人と人とがつながる場として日々運営してまいりました。
毎日日替わりでイベントが開催され、来場者数は4万人を突破。
子どもたちの笑顔があふれる賑やかな公園として、地元の方々に愛されてきました。
また、多くの企業や個人の方々から助成や寄付をいただいたり、
たくさんのボランティアさんが、子どもたちを勇気づけてくださいました。
ふくしまインドアパークを通じて、多くの方々の子どもたちへの想いを感じました。
支えてくださった地域住民の皆さまとフローレンスの活動・思いが郡山市に伝わり、
新しい屋内遊び場等整備事業が決定されました。
この市の動きにより、「地域のお子さんに安心して遊べる場所を提供する」という
震災後の私たちの思いは果されたと考え、
2015年3月31日に郡山園は運営を終了させていただくことになりました。
地域が復興し、子どもたちを取り巻く環境が整ってきたことは、大変喜ばしいことだと考えています。
皆様の今までのご支援に心より感謝し、フローレンスは、次の支え方に移っていきます。
【フローレンスの被災地支援活動 仙台市でのおうち保育園運営】
東日本大震災から4年が経過し、復興のフェーズや被災地のニーズは変化してきています。
被災した東北の中心地である仙台市では、復興が進む中、多くの待機児童を抱えているという問題があります。
保育園の不足で働けずにいる親御さんをサポートし、経済的な復興を継続的に下支えするため、
フローレンスは仙台支社を開設し、現在東京23区を中心に展開している小規模保育園
「おうち保育園」を運営することにしました。
1園目は、2015年4月、仙台市青葉区にて「おうち保育園 こうとう台」を開園いたします。
4月の開園に向けて、現在は園内の環境整備やスタッフの研修等を進めています。
小規模保育によって仙台の待機児童問題を解決し、子育てと仕事の両立可能な地域社会を実現します。
それが労働人口が縮小に歯止めをかけ、被災地経済活動を支え、復興へと繋がっていくと考えています。
今後は、よりフローレンスの強みを活かした支え方で、被災地支援事業を継続していきます。
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被災地の復興はまだまだこれからが正念場です。
そして被災地の復興は、決して被災地だけの問題ではありません。
ぜひ皆さまも、寄付やボランティアはもちろんのこと、
被災地へ旅行したり、お買い物を通して応援したり、
自分のできることを通して、復興を支えてください。
皆さまが関心を持ち続け、寄り添い続けることで、本当の復興が可能になるのだと思います。
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また、寄付で被災地を応援する活動を応援することもできます。
例えば、東日本大震災発生時に0歳だった赤ちゃんが、無事にハタチを迎えるその日まで、継続的に支える「ハタチ基金」。
フローレンスも「ハタチ基金」に寄せられたご寄付から、事業への助成を受けており、被災地支援活動をたくさんの方に支えていただいています。もしよろしければ、ハタチ基金を通して、フローレンスなど被災地の子どもを支える取り組みを応援してください。
ハタチ基金のHPについてはこちらから。
東日本大震災の被害に遭われたたくさんの方々の思いを忘れることなく、一歩一歩ではありますが、皆で力を合わせて、よい未来を創っていければと思います。