7月9日に初回放送を迎えた、フローレンスが原作漫画のモデルとなった、ドラマ『37.5℃の涙』。
皆さまご覧いただけましたでしょうか。
初回放送の中で主人公が病児保育を行った2つの家庭は、いずれもひとり親家庭のお宅でした。
ひとり親家庭にとって病児保育は”無くてはならない”必要なサポートです。
今回は、ひとり親家庭の実状と、実際に病児保育のサポートを受けているひとり親家庭の方のメッセージをご紹介します。
【増加するひとり親家庭】
ひとり親世帯数は近年多少の増減はありながらも、増加傾向にあり、平成25年度の最新の調査では全国に「912,000世帯」のひとり親世帯が存在することが分かります。(厚生労働省 国民生活基礎調査)
【ひとり親家庭にこそ、病児保育が必要です】
今後も増加が予測されるひとり親家庭にとって、病児保育は絶対に必要なサポートです。
一般家庭に比べ、ひとり親家庭は低収入なうえ、子育ても仕事も「自分ひとり」で抱えざるをえません。
子ども急病時にも「両親が交代で休む」といった対処ができず、自分が会社を休むしかありません。
これが何日も続くと、収入が下がってしまったり、雇用主の信頼低下を招く恐れもあります。
病児保育のサポートがあることで、ひとり親家庭の方も安心して就労を続けることができ、収入・雇用の安定を支えることができます 。ひいては子どもたちに貧困が受け継がれてしまうのを防ぐことができます。
【病児保育サポートを受けたひとり親家庭からのメッセージ】
ここで、寄付会員の皆さまからのご寄付をもとにフローレンスが病児保育サポートを行うひとり親家庭の方々から届いたメッセージをご紹介します。
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(2才の女の子の母 Nさん)
当時1才の子どもを抱え、ひとり親としてフルタイムの仕事をスター トしました。
親族の助けを借りる事も難しく、何もかも一人で頑張らなくちゃと、ものすごい不安と戦っていました。
治ったと思ったら次の病気、朝は全く大丈夫だったのにお熱の呼び出し、近所に病児保育があるとはいえ1日の利用枠は最大で6人。キャンセル待ちをするしかない事も多くありました。
そんな中、フローレンスの利用がスタートし、もう一人で頑張らなくてもいいんだ…とほっとして涙がこぼれた事を今でも思い出しては涙がまたこぼれます。
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(2児の父 Sさん)
突然、父子家庭となり、0歳と4歳の二人の園児を抱え、どう生活して行けばよいのか途方に暮れていた時、たまたまネットでフローレンスのひとり親支援を見つけ、子育てと仕事の両立に僅かながら希望を持てたことを覚えています。
それまでは毎日終電で帰宅し、土曜日出勤が当たり前だった職場において、男性社員が残業もせず人より早く帰宅するというのはとても気まずいものです。
まして、平日に子どもの病気を理由に休ませてくださいとはとても言いづらい状況でした。
ふたりの子どもが交互に熱を出したりすることもあり、フローレンスのひとり親支援プランに入っていなければ、職場に居づらくなって、早いうちに退職していたことと思います。
それでもあれから、何とか頑張ってこれたおかげで、少しずつ「休ませてください」ということが言えるように、職場の雰囲気だけでなく、自分自身の気持ちも変わってきたように思います。
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これらの病児保育サポートは皆さまからの寄付を原資に運営しております。
この機会にひとり親家庭の実状を知り、支援の第一歩として、フローレンスの病児保育サポートにご協力いただけたら、これ以上に嬉しいことはありません。
■ひとり親家庭の子育てを”支える”『ひとり親家庭支援サポート隊員(寄付会員)』についてはこちら
https://florence.or.jp/social/support-single/
また、ドラマ『37.5℃の涙』も今後、こうしたひとり親家庭の実状の部分が描かれていくことと思います。
明日7月16日放送の2話目以降もぜひご覧ください。
■ドラマ『37.5℃の涙』特設ページ(TBSサイト)
※16日(木)の20:59まで第一話が無料配信中です
http://www.tbs.co.jp/375namida/