例年12月上旬に感染性胃腸炎(主にノロウィルスによる感染症)の報告数がピークを迎えます。
フローレンスでも徐々に感染性胃腸炎でのお預かり件数が増えてきました。
みなさまの中にも、お子さまが感染してからご家族にうつり、
一家で大変な思いをされたご家庭も多いのではないでしょうか。
感染予防にもっとも有効なのは「手洗い・うがい」です。
特に排便後、また調理や食事の前には石けんと流水で十分に手を洗いましょう。
手洗いで最も洗い残しが多いのは
・指の間
・爪の根本
・手首
です(冒頭画像参照)。
石鹸で指の一本一本を握るように洗い、爪を1つ1つ丁寧に洗い、最後に手首を握って洗うと、
この部分の汚れをきちんと落とすことができます。
一見面倒ですが所要時間たったの30秒!
また、感染の疑いのある吐物や便などの処理を行う場合は
使い捨て手袋を使用して接触感染を防ぎましょう。
空気中に病原体が広がらないように吐物・便にはすぐにビニール袋をかぶせましょう。
もちろん、吐物・便がついた衣類などは別洗いが基本です。
もしご自宅に「パンツ型おむつ」を使用しているお子さんがいる場合は、
パンツ型オムツを2枚、足を通す穴の部分が重ならないように重ね、
ウェストのゴムの部分を外側に折り曲げると「使い捨てエチケット袋」の完成です。
吸水するため吐物が飛び散ることもなく、吐物に触れずに捨てられるので、
お子さんの嘔吐時にはお試しください。
なお、症状が消失した後もウイルスの排泄は2〜3週間ほど続くので、
便とおむつの取り扱いに注意しましょう。
集団生活において感染症と無縁の生活は難しいですが、手洗い・うがいで予防し、
家族が感染した場合も吐物や便の処理に一工夫することで
感染のリスクを下げることができます。
これからクリスマス、年末年始と楽しくもあわただしい毎日がやってきます。
元気に乗り越えていきましょう。