今年で15年、業界最多65,000件の訪問型病児保育事業を核としたフローレンスの病児保育事業。
この、病児保育事業部で半期に一度行われる「全社会議」は、病児保育の現場を支えるこどもレスキュー隊員が一堂に会する大きな社内イベントです。
今回は梅雨入り前の6月某日に行われた全社会議の様子をご紹介します。
普段はマンツーマンで訪問型病児保育を行っている「こどもレスキュー隊員」、そして病児保育室スタッフや事務局スタッフのうち総勢130名超が、都内某所に集合しました。
こどもレスキュー隊員がいたからこそ
会議冒頭、代表の駒崎からは「レスキュー隊員の皆さんにお伝えしたいこと」というビデオメッセージが届けられ、昨冬のインフルエンザの流行に伴う病児保育の依頼件数を振り返り、今後の全社事業方針や病児保育事業部の中長期的施策などのメッセージが伝えられました。
創業当初はたった数名のスタッフではじめた事業でしたが、多くのこどもレスキュー隊員が病児保育の現場で奮闘し65000回の「親子の困った」を「助かった!」に変えてきました。
真摯に学び続ける、保育姿勢
今回は入社したての新人からベテランスタッフが集う全社会議のコンテンツということで、普段の病児保育で行っていることの再確認と、今後の保育に役立てられるように「嚥下」と「清拭」※について取り上げました。
※嚥下…口の中の食べ物を飲み下すこと。/清拭…温めたタオルなどで体を拭き、体の清潔を保つこと。フローレンスでは主にお昼寝明けのお子さんに実施しています。
なごやかな休憩時間
昼食休憩中には、5月に開催されたひとり親さん向けイベント「ひだまりサロン」協力へのお礼の一幕がありました。
病児保育事業部では有志が中心となって、「寄付によるひとり親支援プラン」を利用するひとり親さんとお子さんをお招きするイベントを定期的に開催しています。
このイベント開催に先立ち、当日のお弁当やヨガ講師への謝礼などの運営費を集めるため、社内で手作り品のバザー「ひだまりマルシェ」を開催しました。
ひだまりマルシェ当日の様子はこちら
命を預かる現場だから救命研修を徹底する
午後の講義は外部講師をお招きして「救命研修」を開催しました。
この講義の前半は、0歳児のSIDS(乳幼児突然死症候群)と1・2歳児のSUDI(予期せぬ突然死、乳幼児の睡眠中に起こる. 突然死を総称した概念)予防の観点から、日頃の病児保育で行っているお昼寝中の呼吸チェックの重要性について取りあげました。
フローレンスでは3歳未満のお子さんのお昼寝時は、5分毎のSIDSチェック実施と「うつ伏せ寝」とならないように寝姿勢の補正を行っています。
講義の後半では、心肺蘇生と救急車出動要請を一度に行うロールプレイングを行いました。
保育スタッフ役が練習用マネキンに心臓マッサージと人工呼吸を行いながら、救急隊員役との応対を行う様子は緊張感が漂い、オーディエンスも真剣な表情で見守っていました。
こうした研修を通じて、万一の緊急時でも落ち着いて行動できるよう訓練を重ねています。
事後のアンケートでは、「救急隊員がどのような事を聞いてくるのか具体的だったので、実際のイメージを明確に想定出来てよかった」や「今回の資料は切り抜いてファイルに貼ろうと思います」といった声が聞かれました。
日々の保育を安全に行うことの大切さを再確認した研修でした。
親御さんとこども達に、病児保育の安心をこれからも
このようにフローレンスでは、こどもレスキュー隊員向け研修として、入社直後の座学、実地研修の実施、そして定例研修や集合研修を頻繁に開催し、大切なお子さんを安全にお預かりする方法や病児保育ならではの保育スキルを継続的に学んでいます。
安全に保育を行うことで親御さんに安心して病児保育を利用していただける社会、そして「いろんな家族の笑顔があふれる社会」の実現に取り組んでいきます。
フローレンスの訪問型病児保育は随時入会を受け付けています。
入会申込みはこちら
こどもレスキュー隊員に興味があるという方は・・・
前回の全社会議の様子はこちら!