「こども宅食」は、東京都文京区ではじまった、生活の厳しい子どもの家に定期的に食品を届ける取り組みです。
食品のお届けをきっかけにつながりをつくり、見守りながら、食品以外の様々な支援につないでいきます。
一般社団法人こども宅食応援団は、この「こども宅食」を文京区から日本中に広げていくため、昨年立ち上がったばかりの団体です。
2年目のこども宅食応援団の活動資金を募るクラウドファンディングが始まりました。
この1年間、こども宅食を全国に広げていくために、全国各地で助成による支援や、立ち上げ・運営のサポートを行なってきました。
私たちがお手伝いしたのは本当に一部ですが、今、全国で仲間が次々と増えています。
私たちは全国各地の事業者に直接会いにいき、取り組みを取材しながら、こども宅食の強みや課題を一つ一つひろっています。
こうした活動を続けていくと、「この工夫は他の地域でも役立つかもしれない!」など、現地の声を聞くことで得られる、たくさんの学びや気付きがあります。
今、こども宅食応援団のホームページを作っています。9月に公開できる予定です。
そこでみなさんにお伝えしていきたいことがあります。
「経済的に苦しくて支援を受けていることを他人に知られたくない」
「生活のために、仕事を休めない。平日に休みが取れず、自治体の窓口に行けない」
「地域に溶け込めず、他人とコミュニケーションに不安がある。子ども食堂など居場所に行く勇気がない」
このように、つらい状況に置かれていても声を上げられない、自ら助けをもとめられない親子がいること。それから、こども宅食の活動のこと。
こども宅食は「食べ物を携えて、訪問する」というシンプルな取り組みに見えます。
しかしその先には、「声をあげにくい・相談窓口に来れない親子とつながりをつくり、悩み事があればサポートにつなげていく」という本当のゴールがあります。
このゴールを目指して、今、全国各地でたくさんの人が、チームが、企業が動き始めています。
ある事業のご利用家庭アンケートで、「毎月食品の配送が安心感につながり、家庭の雰囲気も良くなった」との声もありました。
この取り組みは、食品を提供する人や届ける人、相談・支援をする人、たくさんの人の共感や応援があって支えられています。
「子育てが終わったら支える側に回りたい」そんな言葉を利用者の方からいただいたことがあります。
地域で支えて、支えられる。その輪のなかで、困っている親子が「お互いさまなんだ」とほっとしたり、少しでも気持ちが前向きになったら。
こども宅食を全国の親子のもとへ
こども宅食応援団は2年目も、全国の皆さんの「親子を支えたい、助けたい」という小さな気持ちを、少しずつ集めて大きくするお手伝いをすることで、「みんなで親子をだきしめる」「親子の”つらい”を見逃さない」そんな社会をつくるために頑張っていきます。
ぜひこの取り組みをさらに加速するために、ご支援をお願いいたします。