姉と同じ保育園でユリコに交流保育をさせてあげたいというのが私たちの夢だったのですが、その夢をアニーが叶えてくれました。
実は、姉と同じ保育園での交流保育を希望した当初、区から紹介されたのは別の保育園だったのです。そこで、フローレンスの駒崎さんと、アニーの訪問看護チームの後藤さんが「アニーの担任保育士がついていくので、お姉ちゃんのいる保育園で交流保育させて下さい!」と区に熱く訴えて下さって、ようやく姉と同じ保育園での交流保育が実現したのです。
姉とユリコは今後、生涯に渡り二度と同じ施設・学校に通えることはないと思います。
姉が年長さんだった一年間だけ、アニーのおかげで姉妹が同じ施設に通えました。2人にとって、かけがえのない思い出です。
交流保育は週に1度ですが、地域の子どもとの交流ができるのもとても良いことです。
家からすぐの保育園ですから、近所でのつながりができました。近所の子がユリコを知ってくれていて、会うと「きりん組のユリコちゃん!」と、声をかけてくれる。ユリコもとても嬉しそうです。子どもは子どもの中で育つというのは本当ですね。
夏はプールも一緒に入るのですが、ユリコのお腹についている胃ろうがめずらしくて子どもたちが寄ってきます。
「これ、なあに?」と聞かれたら、私だったら答えに窮すると思いますが、アニーの保育スタッフは子どものことをよく知っている。だからとてもうまく説明してくれるんですね。
「なんでユリコちゃんはしゃべれないの?」「食べられないの?」「歩けないの?」
という質問にも、「ユリコちゃんは練習中なんだよ、みんなで教えてあげてね」と返していて、さすがだなと感心しました。
ユリコは今、わずかですが口から食べ物を食べられるようになりました。
毎日私たち家族とアニーの保育スタッフさんが少しずつ経口食を進めています。口から食べたいという意欲が芽生えてきたので、挑戦したいという気持ちを大切にしてあげたいと思います。子どもの育つ力に驚きと可能性を感じずにいられません。
2017.7月
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フローレンスの障害児保育の特徴
フローレンスは「障害の有無に関わらず、すべての子どもが保育を受けられ、保護者が子育てと仕事を両立できる社会」の実現に取り組んでいます。
フローレンスの障害児保育は、日本初の障害児向け長時間保育、医療的ケアにも対応、子ども同士の交流による発達促進する環境を提供しています。
選べる2つの保育形態
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日中は、お子さんの発達に合わせた活動を行います。近所へのお散歩などはもちろん、地域の保育園への交流保育を実施し、子ども同士の交流を通じて、発達を促します。
「障害児保育園ヘレン」は、障害のある子の長時間保育を実現する日本で初めての保育園です。
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