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訪問エリア拡大!横浜市にてフローレンスの「医療的ケアシッター ナンシー」スタート~看護師が医療的ケア児の自宅に訪問支援~

訪問エリア拡大!横浜市にてフローレンスの「医療的ケアシッター ナンシー」スタート~看護師が医療的ケア児の自宅に訪問支援~

#障害児・医療的ケア児家庭支援

フローレンスが2019年に開始した、日本初となる医療的ケア児専⾨のシッター事業「医療的ケアシッター ナンシー」。
たんの吸引、経管栄養、経鼻栄養、胃ろう、腸ろうなど医療的なケアの必要な子どもたちの自宅に看護師が訪問し、医療的なケアに加えてお子さんの発達に合わせた、遊びや学びの支援を行う事業です。

医療的なケアは親族か医療従事者しかできず、特に親御さんは、昼夜問わずケアをするため睡眠すらままならない状況にあります。ナンシーが訪問することで、お子さんだけではなく親御さんにとっての、休息や買い物といった「やってみたいこと」も叶えるお手伝いができたらと考えています。

これまで東京都23区在住の方を対象に訪問をして、のべ36名のお子さんとそのご家族へ支援を行ってきました。

ご利用中の方からは、

「子どもにあった読み聞かせや遊びを通じて、徐々に周囲や遊びに興味を示す反応が出てきました」
「看護師さんによるケアなのでとても安心してお任せできます」

といった声をいただいています。

この度、横浜市にお住まいの方からも利用を希望される声を多く頂いたことを受け、横浜市へもエリアを拡大しナンシーの訪問を開始致します。現在は横浜市の一部のエリアでの展開となりますが、看護師の採用を進めて、市内の多くのエリアに訪問ができるよう努めて参ります。 

他社の訪問看護と合わせて利用も可能 3つの特徴

・医療的ケア対応
 NICUや小児科経験豊富な看護師が訪問するため、吸引・経管栄養、人工呼吸器や気管切開のお子さんの対応も可能です。

・他社の訪問看護と同日に利用可能
 居宅訪問型児童発達支援制度を利用するため、他社の訪問看護と同じ日に利用すること もできます。
 また、ナンシーは1回に2~3時間と通常の訪問看護よりも長く訪問することができます。
 ※お子さんにより訪問時間や回数が異なります。まずはご相談ください。

・安心な自己負担額
 利用料は自治体から補助が出るため、安心な自己負担額でご利用いただけます。

横浜市の特別支援学校へのヒアリングで「使ってみたい」という声が多数

2020年6月、フローレンスは横浜市への拡大を検討する中、市内の特別支援学校の保護者にニーズがどのくらいあるのかを伺いました。伺った親御さん全員が「ナンシーを利用してみたい」と答えてくださり、このエリアでのニーズの高さを実感し横浜市へ進出することとなりました。

横浜市在住の重度障害児の親御さんからの声

障害児をとりまく支援は少しずつ広まっていますが、私のこどものように呼吸器を使用している重度障害児への支援はまだまだ乏しく、家族にかかる負担はとても大きいです。そのような毎日を私は、「子育ては大変で当たり前」「母親の私が頑張らなくてどうする」と自分で自分を励ましながら過ごしています。
しかし本当は、重度の障害を抱えていても、呼吸器を使用していても、我が子には、親から離れ自立心を育み自身のコミュニティーを築く機会を得てほしいと思っています。また親も、仕事をしたり学校に通ったり習い事をしたりできる時代になってほしいと願っています。
私はナンシーの事業を通して、重度障害児やその親にも生き方の選択肢が増えていくことをとても期待しています。

 

ご利用案内

【利用可能日】 月~金(水曜日午前、土、日、祝日および年末年始を除く) 
【利用可能時間】 午前(9:00~12:00)もしくは午後(14:00~18:00)のうち2,3時間程度
【訪問回数】 週に2日程度
【利用制度】 居宅訪問型児童発達支援(※必須)
       居宅介護/移動支援/訪問看護
※各制度の受給については各自治体の障害福祉課、相談支援専門員にご相談ください。
【利用方法】ナンシーHP(https://nancy.florence.or.jp/)の利用申込みフォームよりお申し込みください。

看護師募集中!訪問は1人でもチームでサポートするため安心して働くことができます

より多くのご家庭を支援するため、ナンシーはただいま看護師を募集中です。早朝や深夜の勤務はございません。また、お子さんと一対一のケアのため、一人ひとりに寄り添って看ることができます。

医療的なケアのみならず、遊びや学習の支援を行うため、初めてのことにご心配な方もいらっしゃるかもしれません。ナンシーでは、児童発達支援管理責任者が、看護師とともに支援内容を考えています。また、困ったときにはすぐに事務局スタッフと連絡を取れる態勢を整えているため、安心して訪問することができます。

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遊びの内容は児童発達支援管理責任者とともに考えています

 

小児病棟経験後にナンシーで働く看護師の声

病院勤務を続けている中で、退院を希望されていても医療的なケアが多く、自宅に帰ることが不安で退院に踏み切れないご家族をたくさんみてきました。自宅で安心・安全にご家族で過ごせる環境を作るために力になれることはないか考えていたところ、ナンシーという存在を知りました。医療的なケアが多くても、遊びながら色々な経験ができるような関わりや、学習支援などを時間をかけて行うことができるため、一般の訪問看護と違ってゆっくりじっくり成長や発達を見たり、一緒にいろいろな経験ができることがとても楽しいです。「ナンシーが訪問している時間はゆっくり過ごせます。」と言ってくださるご家族もいて、家族支援もできていることが実感でき嬉しいです。

 


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