フローレンスの活動の中でも、コロナ禍で今年大きな成果を挙げているのがひとり親や生活困窮家庭への支援です。
この活動に共感したという、九州・宮崎在住の”みすみぞのいずみ”さん。
二児の母でありライター業をされているということで、今回”推し活”をテーマに寄稿してくださいました。
12月は寄付月間ですね!ぜひ、あなたのソーシャルグッドなアクションを見つけてみませんか?
(以下、みすみぞのいずみさんより寄稿)
近年盛り上がりを見せる「推し活」。アニメのキャラクターやアイドルなど、誰かを応援する活動に燃えている方も多いのではないでしょうか。絶賛子育て中の筆者自身も子どもたちに隠れ、某ミュージシャンをこっそり推す日々です!
推し活で気づいたのは、自分以外の誰かを応援していたはずが、いつの間にか自分自身が元気づけられることが多いこと。推しの存在だけで「明日も頑張ろう!」と思えちゃいますよね。
誰かを全力で応援する推し活はそんなポジティブな空気感が多くの人に支持されて広まっているような気がします。社会全体にさらに明るいムードを広げるべく、もっと推し活の輪を広げてみませんか? 今回はアイドルだけでなく、ソーシャルグッドな活動を応援するという、新しい推し活を提案します!
■「誰かのために何かしたい」と考える人が増えている
現在進行形で予断を許さないコロナ禍の状況はもちろん、自然災害が全国各地で多発していることなどから、近年「誰かのために何かしたい」と考える方は少なくないようです。寄付文化やチャリティーが根付かないといわれてきた日本ですが、どうやら最近はそうでもない様子。
近年は事業者や企業、個人のソーシャルアクションを応援する動きが活発になっています。認定NPO法人日本ファンドレイジング協会の調査によると、個人寄付金額はここ数年で増加傾向にあるんだとか。
参考:https://jfra.jp/wp/wp-content/uploads/2017/12/2017kifuhakusho-infographic.pdf
自分のためだけでなく、誰かに思いを馳せ、その気持ちを寄付に込めて贈るという行動はもはやスタンダードになりつつあるのかもしれません。
■ソーシャルグッドな活動=なんだか面倒!?
とはいえ、寄付やチャリティーなどのソーシャルグッドな活動はなんとなく面倒だと思っていませんか? 確かに「寄付」と聞くと、アクションを起こすハードルが少し高いと感じてしまうかもしれません。
しかし最近ではそのハードルがグッと下がってきました。クラウドファンディングやふるさと納税などを利用した寄付のシステムが生まれ、スマホをタップするだけで気軽に行動できるように。また、クレジットカードなどのポイントを使う方法もあり、寄付は以前に比べてぐっと身近な存在になってきています。
個人寄付金額が年々増えている背景には、こんな理由もあるのかもしれませんね。
■応援したい活動を見つけて「推し活」しよう!
寄付をするのは意外と簡単だと分かったところで、さっそくあなたの応援したいソーシャルグッドな活動を見つけ、「推し活」してみませんか?
クラウドファンディングやふるさと納税のサイトには子どもを援助する取り組みや、豪雨災害で被害を受けた地域の復興を応援する活動など、実にさまざまなプロジェクトが紹介されています。
まずは自分にとって身近な社会問題に取り組んでいるプロジェクトを見つけ、興味を持つことから始めてみるのがおすすめです。
■目に見えにくい子どもの貧困を支援する「こども宅食」っていいね!
筆者は2人の子どもを育てている真っ最中。そのため子どもに関する問題に取り組んでいる活動にどうしても目がいきます。
そこで気になったのが、「こども宅食」という支援モデル。フローレンスが「こどもの貧困」や「虐待リスク」に切り込み、シングルマザーのご家庭や生活の厳しい子育て世帯を支援していることをWEBで知りました。
「こども宅食」は、食品などを直接届け、子どもたちのお腹と心を満たす活動なんだそう。定期的なお届けをきっかけにつながりを作り、見守りながらその他の支援にもつなげていくという目的もあります。
実は日本の子ども(17歳以下)の相対的貧困率は13.5%、7人に1人にも及びます(厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査」)。相対的貧困の状態では、教育や体験の機会が少なくなり、地域や社会から孤立してしまいがちです。そして相対的貧困世帯は住居や衣服から貧困状態かどうか判断するのが難しく、周囲から気づかれにくいという特徴もあるのです。
日本にはさまざまな社会保障制度があり、多くの世帯を支えています。しかし自分で声を上げなければ支援を受けることができないという側面もあり、せっかくの制度にリーチできていない家庭が多いのが現状です。
そんな中、「こども宅食」は2017年に東京都文京区で立ち上げられたそう。フローレンスは文京区では現場運営団体として、またこのモデルを全国に拡げるための「こども宅食応援団」という法人の事務局運営団体として、様々な活動を行っています。コロナ禍の経済不況のあおりを受け、全国の子ども食堂などのリアルな支援現場の運営が難しくなる中で、支援者と利用者が個別に繋がりをもつこのモデルは、九州を皮切りにして全国29団体2,600世帯の支援へと広がりをみせています。
■まずは投げ銭感覚で気軽にソーシャルアクション!
今回、筆者も「こども宅食」を推進するフローレンスに寄付をしてみました。少額ではありますが、子どもたちの笑顔につながるといいなと感じています。
クレジットカード決済はもちろん、AmazonPayもつかえて、まるで投げ銭感覚で寄付ができるのはちょっとした驚きでした!
アクションの後にはSNSを使い、ぜひシェアすることを提案します。あなたの善意が誰かのきっかけとなり、小さな輪が広がってやがて大きな実を結ぶはずです。
■まとめ:あなたの小さなアクションは社会を変える力がある
コロナ禍をきっかけとして、これまでの価値観ががらりと変わった2020年。改めて人は一人では生きられないと気づいた方も多いかもしれません。
誰かや社会を想って支え合うこと、困っている人はいないか想像力を働かせること、そしてそれらに対して具体的なアクションをすることがwithコロナ、アフターコロナではより求められるようになるのではないかと感じます。
クリスマス、お正月とこれから迎えるホリデーシーズン、少しでも多くの家族がそろって温かい時間が過ごせますように。
願いを込めて、あなたのソーシャルグッドなアクションを寄付にたくしてみませんか?