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【寄付月間】2020年、フローレンスが希望を感じた3つのこと。決意したたったひとつのこと。

【寄付月間】2020年、フローレンスが希望を感じた3つのこと。決意したたったひとつのこと。

「2020年」。

この年のことは、これから特別な意味をもって様々な文脈で語られることになるのかもしれません。

世界が同時に等しく危機に直面し、たちまち普段の生活を失いました。

戦争でもないのに、外に出られなくなり、身近な人がいなくなっていく。

そんな世界同時多発の緊急事態を、去年の今ごろは世界中誰も予想していませんでした。

今もわたしたちは、生活も働き方も価値観も一瞬で変わる出来事の、只中にいます。

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新しい価値観のなかで生まれた、希望

しかし、新型コロナ感染症の拡大により変化した柔軟な働き方やあたらしいコミュニケーション様式、そして新しい価値観に基づくアクションに、希望を感じた年でもありました。

私たちフローレンスが現場で実感している”希望”は3つあります。

<オンラインツールがもたらすインパクト>

まず一番の変化として、保育現場や福祉支援の現場において「オンラインで繋がることができる可能性」を見出すことができました。

フローレンスでは、訪問型・施設型の病児保育事業、障害児保育園の運営、自宅訪問型の看護師・保育士の障害児家庭支援サービス、経済的に厳しいご家庭やひとり親家庭のサポート事業を運営しています。

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障害児訪問保育アニーや障害児保育園ヘレン、認可保育園の各現場では、コロナ登園自粛期間中に「オンライン朝の会」や「オンライン保育」を実施しました。登園自粛が解除されたあとも、障害児訪問保育アニーの現場では、オンライン朝の会を継続し、複数のお子さんが同時にご自宅から朝の会に参加しています。

感染症に弱い医療的ケア児の安全を守りながら、障害児の子どもたちが、たくさんのお友達や先生とコミュニケーションできる機会となっています。

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うち保育園、みんなのみらいをつくる保育園(認可保育園)では、「オンラインでの入園説明会」の実施や保育士による手遊び動画などを配信しました。

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また、ソーシャルワークの現場でも、オンラインの可能性を大いに感じました。

生活の厳しいご家庭に食品を無料宅配する「こども宅食」事業では食品宅配だけではなく、コロナ禍で家庭が孤立しないようLINE等のツールで繋がり続けました。必要な情報や「お困りごとはないですか?」といった声がけをLINEで発信し、双方向にコミュニケーションをする中で「助けてほしい」という声を拾えた事例もありました。

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また、コロナ禍の出張型支援モデルとして「こども宅食」が注目され、「支援対象児童等見守り強化事業」の一環として国の予算に入りました。それを受けて、全国の自治体や社会福祉協議会、NPOなど民間団体向けに「こども宅食事業に関する勉強会」をオンラインで開催したところ、全国から320名以上の参加がありました。

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通常なら、草の根的に市区町村単位で啓蒙普及を実施していく前例も多い福祉・行政業界にも、オンラインツールで風穴が開きました。

赤ちゃん縁組(特別養子縁組)の現場では、コロナ禍で不安を抱えるプレパパ・ママに向けた「オンライン両親学級」や、「特別養子縁組オンライン講座」が大変好評でした。

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<従来のあたりまえを、変える機運>

ふたつめに、「従来のあたりまえが、変えやすくなっている」ことも希望です。

フローレンスはコロナ禍においても、みなさんと共に「#助けて多胎育児」「#保育現場の性犯罪をゼロに」「#ノーセーフティネットひとり親家庭を救え!」「医療的ケア児小1の壁」といった数々のソーシャルイシューに取り組み、制度化への成果を残すことができました。

私たちフローレンスがこれらの署名やアンケート、記者会見、SNSでのコミュニケーションを実施するなかで感じたのは、社会の潮目の変化です。コロナ禍で全国子育て中の家庭向けに実施したアンケート数日で1万人以上から回答が集まりました。

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また記者会見では、当事者として生の声を社会に訴えたい、と何人もの方が共に壇上に立ってくれました。

コロナ禍では、SNSなどで多くの人が意見や気持ちを発信しました。声をあげれば思いのほか情勢は速く変わることがある、という実感を持った方も多いかもしれません。

人任せで愚痴を言うのではなく、見たい未来を自分たちでつくろうと、アクションする機運が高まった年だったのかもしれません。

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フローレンス社内でも新しいニーズや変化に対応するための新規サービス、事業が次々に生まれています。

フローレンスの病児保育の現場では、「学校が休校となったため、子どもを自宅で預かってほしい」といった切実なニーズに対応するため、病児に限らず健康児にも保育サービスを提供しました。

また、ひとり親家庭への支援を強化するため、病児保育だけではなく食品や生活用品をお届けする「こども宅食ひだまり便」を実施中です。

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医療的ケア児家庭に看護師を派遣する「医療的ケアシッター ナンシー」では、「療育センターが閉鎖され、リハビリ面が心配。」という声を受け、看護師と共に理学療法士の派遣も実施しました。

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双子や三つ子など多胎児を子育て中の親御さんを助ける、多胎児専用の訪問サービス【ふたご助っ人くじ】のトライアルも都内で始まりました。

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こうした新規支援モデルの立ち上げや様々なソーシャルアクションの活動費は、すべて持ち出しですが、全国数千人の寄付者の皆さんが支えてくださり実現しました。

<人はひとりでは生きていけない>

3つめの希望は、「たすけあう」価値観が生まれつつあることです。

今年は、世界中の人が被災し困難を経験しました。そんな中で、他人の厳しい環境やつらい気持ちへの想像力や共感が生まれやすくなったのかもしれません。誰かの助けになりたいと思ったり、頑張る人を応援したいと感じる方が増えているようです。

実際、フローレンスが今年実施した「新型コロナこども緊急支援プロジェクト」には全国から応援の寄付が寄せられ、その寄付を原資に、6月末時点で全国12000世帯、医療機関約40施設に支援を届けることができました。

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2020年1月から12月までに、フローレンスに寄付を届けてくださった方は7500名以上もいらっしゃいました。

フローレンスの活動に賛同してくださる皆さんは、ご自身が渦中にあるときすらも、「困っている人の力になれたら」「フローレンスに現場支援を託します」と私たちの活動を支援してくださいました。

国からの10万円の特別定額給付金を寄付してくださる方もいらっしゃいました。

いつも知らない誰かを想って、行動をする人。見たい未来を自分たちでつくろうとする人。

それが寄付者の皆さんです。

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※写真は2019年寄付者向け事業報告会より

皆さんがフローレンスの活動を支えてくださることで、たくさんの「あたらしいあたりまえ」を社会につくることができています。

コロナと同等、命に関わる危機

新型コロナ感染症の拡大は脅威です。しかし、経済活動の停止が及ぼす影響は、命の危険と同等のものです。

警視庁の発表によると、先月11月、自殺者数は全国で合わせて1798人で、去年の同じ時期より182人増え5か月連続で前の年を上回りました。特に女性の増加が目立っていて、非正規雇用の雇止めや、家庭内の収入の減少、育児や介護のストレス、DVなどの影響が深刻化していることが指摘されています。

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子ども達の生活も変わりました。学校や習い事、地域での居場所環境も一変し、のびのびと活動できる時間がなくなっています。一斉休校の影響や、家庭環境の悪化、親のストレスによる子どもへの虐待、若年層の予期せぬ妊娠も増加しています。

決意したたったひとつのこと。

2020年を振り返り、私たちフローレンスが改めてつよく決意したことがあります。

それは、#すべての親子を置き去りにしないということ。

どんなに変化の速い時代においても、社会が置き去りにしていい人はいません。フローレンスは国内の親子領域に関わる社会課題を、残らず解決していきたいと考えています。

新型コロナウイルスに感染する危険は等しく誰にもあるように、どんな人もハードな環境に陥る可能性があります。”困った時は、お互いさま”とたより合える社会を。

他人と距離を置く今だからこそ、孤立する人をゼロに。

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こどもの貧困、虐待を防ぐ活動、ひとり親家庭や障害児家庭へのサポート事業、働き方や子育て、パートナーシップ、子どもに関わるあらゆるソーシャルイシューへのアクションは、皆さんからの寄付で支えられています。

フローレンス一同、日頃の応援・ご支援に心から御礼申し上げます。

2021年も、一番の同志で戦友である皆さんと、どんな挑戦ができるでしょうか!

皆さんと共に「あたらしいあたりまえ」をたくさん作っていくため、フローレンスでは賛同してくださるサポーターを募集しています。

 

 


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