首都圏1都3県で発出されていた、2回目の緊急事態宣言が3月21日に解除されました。しかし、感染者数の増加は止まらず「変異ウイルス」の確認もされており、未だに予断を許さない状況が続いています。
以前に比べてマスクや消毒液の流通は改善してきているものの、日常的に消毒液やアルコール綿を必要とする家庭や保育現場の負担感は解消されていません。
そのような状況下、ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループからのご提供のおかげで、消毒液1,500本を保育現場や医療的ケア児を子育てする家庭に届けることができました。
医療的ケア児家庭や保育現場…感染リスクと戦う現場を支えたい
難病や障害を抱え、命をつなぐために人工呼吸器やたんの吸引、経管栄養など医療器具を使ったケアを必要とする「医療的ケア児」。
医療的ケア児にとって、日々のケアで使用する消毒液やアルコール綿は必要不可欠。さらに、一度感染症にかかってしまうと重症化しやすいため感染症対策を強く意識する必要があります。その両側面からこれまでよりも多くの消毒液が必要となり、経済的な負荷もかかるようになりました。
また、幼い子どもたちのいる保育現場でも日々、細心の注意を払って感染症対策に取り組んでいます。集団保育の性質上、感染症のリスクと隣りあわせのため、常に消毒液を必要としています。
これまで子どもの貧困や虐待、障害児家庭やひとり親家庭支援などに取り組んできたフローレンスは、そのような不安を抱える親子を支える取り組みとして、2020年4月から「新型コロナこども緊急支援プロジェクト」を進めてきました。
困りごとを抱える親子に寄り添うプロジェクト
この度フローレンスの活動に共感いただき、世界最大級のヘルスケアカンパニーであるジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ様より消毒液1,500本をご提供いただきました。
そのあたたかいご支援を受け、フローレンスでは2月より「新型コロナこども緊急支援プロジェクト」の一環として、消毒液を必要とする東京都在住の医療的ケア児のご家庭、フローレンスの運営する認可保育施設、障害児保育施設に届けることができました。
多くの感謝の声が届きました!
ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ様から提供された消毒液を届けた医療的ケア児のご家庭から、たくさんの「ありがとう!」の声が寄せられました。一部、抜粋してご紹介いたします。
「私たち医療的ケア児にとって日常必需品のアルコール消毒液が、市場では信じられない価格になり、品切れも長く続き本当に困っていました。
困難な時にも私たちに寄り添い、気にかけてくださる方がいらっしゃる、ということが何より嬉しかったです。
世界中に困っている方がいることに思いを馳せながら、大切に使わせていただきます。」
「消毒液ありがとうございました。まだまだ、感染の心配があるので、外出を控えているので買いに行くのも大変でした。本当に助かります。ありがとうございました。」
「なかなか手に入りにくい手指の消毒液を頂きましてありがとうございました。気管切開部や口鼻からの吸引は勿論なのですが、全てのケアの前には必ず手指消毒をしているため、とても助かります。息子と二人で一年近く自粛生活が続いており、世間から取り残されているような憔悴感にかられるようにもなっていたのですが、消毒液を眺めながら、有り難いのと、こうやってお心にかけて頂いているのを感じ涙が出てきました。」
「コロナ禍で、長期間不安な毎日が続いていますが、こうして気にかけ支援して下さる方々がいるということに、とても励まされ、勇気をいたたまきました。本当にありがとうございました!」
「この度は消毒液を寄贈いただき、ありがとうございました。うちの娘は在宅で中心静脈栄養を行っており、清潔管理が必須となります。そのため、消毒液を欠かすことができません。娘が引き続き家で家族とすごせるように寄贈いただいた消毒液を有効に使用させていただきたいと思います。」
誰も取り残さない!コロナ禍に負けずに支援の輪を広げよう
昼夜問わずケアが必要な状況や、感染症予防のための外出自粛……。消毒液ひとつ買いに行くにも、困難な状況に置かれている親子がいます。
「世間から取り残されている」と感じることがないように、「誰も取り残さない社会」形成にこれからも尽力する必要があります。
この度の消毒液配布はジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループによるあたたかいご支援・ご協力のもとに成り立ちました。
「新型コロナこども緊急支援プロジェクト」を始めとする親子支援の取り組みは、フローレンスの活動に共感してくださる法人や個人の皆さんからのご支援に支えられています。
コロナ禍の収束が見えない状況ですが、フローレンスは今後も新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けている親子の支援を続けてまいります。
「どんな親子も置いていかない!」その想いの輪を一緒に広げていきませんか?ぜひ、引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。