フローレンスが運営する「おやこよりそいチャット」は、「神戸こども宅食プロジェクト」と連携し、生活が厳しい状況にあるにも関わらず支援につながっていない神戸市内の子育て世帯にLINEを通してサポートをしています。
しかし、残念ながら予算などの都合上、「おやこよりそいチャット」で繋がり、「神戸こども宅食」をお申し込みいただいたすべての方に宅食をお届けするのは難しいのが現状です。そこで2021年末、宅食を希望されているものの抽選に落選された方を対象に、クリスマスキャンペーンを実施しました。多くの方に好評となった今回のキャンペーンでは、どのような活動が行われたのかレポートします!
おやこよりそいチャットとは
オンラインで可能な支援を提供しながら、継続的に声をかけ、ゆるやかに雑談・相談を受けながら、自然な流れで情報提供・支援へつなぐ「デジタルソーシャルワーク」を実践しています。
神戸こども宅食とは
BE KOBE ミライ PROJECTとフローレンスが協働して運営しています。児童扶養手当受給世帯や「生活が苦しい」と感じている子育て家庭に食品等を届ける取り組みです。
神戸こども宅食の抽選に外れてしまった方へクリスマスキャンペーンを実施
おやこよりそいチャットを利用し、神戸こども宅食を申し込んだ方の中には、残念ながら抽選に漏れてしまった方も多くいらっしゃいます。さまざまな都合上、すべての方へ物資を配達するのは現状として難しく、運営側ももどかしい思いに駆られています。
そこで「何かできることはないかな」と考えたフローレンスと神戸こども宅食プロジェクトが行ったのが、神戸こども宅食の申し込みに落選してしまった方を対象としたクリスマスキャンペーンです。年末を少しでも楽しく過ごしていただきたいという思いで企画されたもの。希望する家庭を募集したところ、1,697世帯からの申し込みがあり、次のようなプレゼントが届けられました。
● Amazonギフト券
● QUOカード
● 映画鑑賞券
● 動物園入場券
● お米10キロ
● お惣菜券
● レゴブロック
● リュック
● 洋服福袋
● 絵本
支援の気持ちを込めて、お申し込みいただいたすべてのご家庭にいずれかのプレゼントが届けられました。
クリスマスキャンペーンを受け取った方からはうれしい感想が!
今回のクリスマスキャンペーンについてアンケートを実施したところ、95%の方々に「満足」とお答えいただきました。次のような喜びの感想も寄せられています。
母子家庭で子どもも食べ盛りなので、お米は本当に助かります。
お米10キロ当選のご家庭より
子どもにもたくさん支えてくれている方達がいる事、感謝の気持ちを忘れないように伝えていこうと思っています。ありがとうございました。
新学期の学用品を(色鉛筆や消しゴムなど)買えていなかったので、いただいたプレゼントで購入し、来年気持ちよく子どもたちが勉学に励むことができそうです!有難うございました!
Amazonギフト券当選のご家庭より
この度は、素敵な企画・プレゼントをありがとうございました!!
お惣菜券当選のご家庭より
子育てで日々困憊しておりましたが、素敵なプレゼントでほっこり致しました。
お惣菜本当に助かります。大切に使わせていただきます。本当にありがとうございました!
少しのお出かけでも、思いの外お金を使ってしまう事もあるので少し躊躇したり、出来るだけ入場料のかからないところに行きがちでした。子どもが行きたいと言っていたのでとても嬉しいです!!子どもとの時間も大切にしたい中、子どもの意向に添える事が出来る事、本当に感謝致します。
動物園入場券当選のご家庭より
子どもがブロック遊びが好きで開封した瞬間キラキラ目を輝かせておりました。
レゴブロック当選のご家庭より
ブロック遊びはとにかく自由でどんな色を組み合わせてもいいし、ある形を作っては○○と想像も無限大です。頂いたブックレットを拝見しましたが、何かを作る以外にも色当てだったり今まで知り得なかった遊びも知れて親子ともども感動しました。ありがとうございます。
サンタさんからのプレゼントとして子どもに渡しました。
絵本当選のご家庭より
本が好きで持っていない本だったので、「サンタさん、本が好きなこと知っててくれた〜!」と、とても喜んでいて、見ている私も嬉しくなりました。本にメッセージカードも添えていてくださり、心が温かくなりました。本当にありがとうございました。
※いただいた感想を一部加工して紹介しております
多くの方々が年末に届いた思わぬクリスマスプレゼントに喜んでいただけたことで、運営側も心が温まる思いでした。
これからも、より多くの子育て家庭に支援を届けられるよう、親子を取り巻く状況に合わせた様々な企画を検討していきたいと思います。
おやこよりそいチャット×神戸こども宅食で子育て世帯をサポート
おやこよりそいチャットと神戸こども宅食プロジェクトの連携は2021年6月からスタートし、8月から宅食の受け付けを開始しました。現在2ヶ月に一度、食品や日用品などを配送しています。神戸こども宅食プロジェクトの申し込み受付や利用者対応は、おやこよりそいチャットが担当しています。
LINEを通して対応し、ゆるやかなつながりを保ちながら暮らしや子育てなどの様々な相談も受け付け、そこから必要に応じて適切な情報提供や支援につなげていきます。さらに専門的な支援が必要な場合には迅速な連携ができるよう、さまざまな専門支援団体とも協力を行っています。
そして、これらに対応するのはデジタルソーシャルワーカーです。社会福祉士、精神保健福祉士などの有資格者で、相談実務経験がある方を1名以上配置したチームを作り、専門的な知識や経験を活かしてオンラインで対応しています。
こども宅食をご利用いただいている方々からは、次のような声が寄せられています。
生活必需品を考えてくださったのが、よくわかり、感謝の気持ちでいっぱいです。お菓子やデザートは、子供が喜びました。食べ盛りには、お米はありがたかったです。
大きな箱が届いた時は驚きました。
こんなに沢山!お米、助かる!おやつまで!
ひとつひとつ寄付してくれた方、箱詰めしてくださった方、色んな方の親切で届けて頂き、本当に有難く感謝します。ありがとうございます。
感謝しか無いです。本当に父子家庭の私にとっても3人の子ども達にとっても宅食が届いた時の感謝、感動が常にあります。またLINEで悩みの相談にも応じて下さりいつも背中を押していただき誠に感謝しております。
※いただいた感想を一部加工して紹介しております
この取り組みは窓口での申請や書類の記入は不要で、利用する側の物理的・心理的なハードルが低いのが特徴です。
2017年からこども宅食事業をスタートさせ、福祉のアウトリーチを推進してきたフローレンスだからこそ描くことのできた支援モデルです。
継続的なサポートのためにはみなさんからの支援が必要です
長引くコロナ禍により、依然として生活状況が厳しい家庭は多く、特にひとり親家庭では仕事や生活、子育てなどの不安を一人で抱え込んでいることも少なくありません。フローレンスや神戸こども宅食プロジェクトでは、引き続きひとり親家庭や経済的に厳しいご家庭へのサポートを続けていきます。
また、今後も継続的に取り組みを続けていくためには、みなさんからのご支援が必要です。
こういったフローレンスの取り組みに共感いただき、ご支援・ご寄付いただける方や、こども宅食の利用家庭に配送する日用品や食品などをご提供いただける方も募集しております。ぜひ引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。