フローレンスの保育園は、子どもたちの「やってみたい」を応援するとともに、自分のあたりまえや保育業界のあたりまえを疑い、日々の業務の改善や、 新しい挑戦をする保育者の「やってみたい=挑戦」が溢れています。
「子どもたちにとって、私たちにとって、より良い未来になるためにはどうしたら良いのだろう…」 毎日のコツコツ地道な改善の積み重ね、ピンチをチャンスと捉える前向きな姿勢、仲間を信頼し、チームの力を信じること、そういった行動が、新しいあたりまえを作り出すイノベーションにつながるのではないでしょうか?
今回、まさに保育者たちの「やりたい!」という思いが実現したイノベーションをご紹介します!
園庭はないけれど、広いところでいろんなおもちゃで遊びたい!
多くの小規模保育所と同じく、フローレンスが運営するおうち保育園には園庭がありません。その分、お散歩などの戸外活動はさまざまな工夫を行いながら、取り組んでいます。
そんな中、おうち保育園南ながさきでは、「広いところでいろんなおもちゃで遊びたい!」と声があがるようになりました。その思いは、近隣の園庭がない保育園も同じでした。
公園で保育園同士が一緒になった時には、「今日はうちの保育園は右半分側で遊びますね」「じゃあ、うちの保育園は左半分を使って遊びますね」と声を掛け合って利用していました。そのようなやりとりを重ねていくうち、「もっとこうすれば良いのに…」という思いが、各保育園から声が上がりました。
その後、地区園長会の中で、「公園を遊びやすくするにはどうしたら良いか」について相談を重ね、近隣の保育園と協力して豊島区の公園緑地課に「公園の使い方について困っていること」を相談することにしました。
法人の枠を超えた保育者たちの「やってみたい=挑戦」です!
区の公園の整備方針や構想もあり、すぐ実現には至りませんでしたが、「子どもたちが遊びやすい公園にしたい!」という保育者たちの思いが届き、2022年、ついに「公園におもちゃ倉庫を設置する」ことが実現しました!
豊島区の管轄で公園におもちゃ倉庫を置いていただき、その倉庫内のおもちゃを、園庭がない保育園同士で共同で利用できるようになっています。
保育園は施錠の管理と出したおもちゃを片付ける、区はおもちゃのメンテナンスをするという役割分担も決め、実現に至りました。
まさに、「より良い未来になるためにはどうしたら良いのだろう…」「やってみたい!」という保育者たちの思いが実現したイノベーションです!
おうち保育園南ながさきの宮﨑園長に、今回の取り組みについて話を聞いてみました。
おもちゃ倉庫の中には、三輪車や飛び石、つなげて遊ぶ平均台、ホッピング、フープ、大縄跳びとその支柱台、ござシートなどが保管されています。
フープは回す遊びだけでなく、ケンケンパも楽しめて、子どもたちもダイナミックに遊ぶことができるようになり、とても楽しんでいます!ただ、法人を超えて同じ倉庫内のおもちゃを使うので、ルールに関してはちょっとした認識の違いがありました。 例えば、各保育園ではスタッフの人員配置の状況も異なりますので、ルールを統一することが難しい部分もありましたね。
でも、私たちは気持ちよく感謝して使うということは忘れないようにしよう!とスタッフたちから自然と声があがり、「おもちゃを使ったら、次に使う園のために掃除しよう」や「閉じ込めなどの事故が発生しないように、倉庫の開け締めについてはダブルチェックを忘れないようにしよう!」などの園独自ルールができました。
おうち保育園のような園庭がない保育園にとって、このようなおもちゃ倉庫がいろんなところにあると遊びが変わってきます。これからこういう取り組みがいろんな公園に広がっていくことを熱望しています。
いかがでしたか?
保育者たちの「やってみたい」から始まった思い、行動が、こうして形となりました。
フローレンスの保育園は、「子どもたちにとって」を大切にし、新しい可能性を生み出せるチームを目指しています。
ぜひ私たちと一緒により良いみらいを作っていきませんか?