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シチズンシップ保育で育った子どもたちは何を語る?卒園生のサークルタイムを開催しました!

シチズンシップ保育で育った子どもたちは何を語る?卒園生のサークルタイムを開催しました!

#みらいの保育園 #ソーシャルアクション

フローレンスの保育園では、「みんなの未来をつくることに自ら参加し、貢献し、そして楽しむ心を育む」ことを保育理念に掲げ、「シチズンシップ保育」を実践しています。その取り組みのひとつとして、日常的に「サークルタイム」という子どもたちの話し合いの時間をつくり、大切にしてきました。

フローレンスの「みんなのみらいをつくる保育園」で行われている「サークルタイム」では、何が話し合われるかは子どもたち次第。お散歩の行き先のような身近なテーマを取り上げる日もあれば、お友だち同士のトラブルについて話すことも。

様々なテーマについて、お互い何を考え、感じたか意見が交わされますが、結論が出ない日も、すぐ終わる日もあります。大切なのは、対話を繰り返すことだと信じて、日常的にサークルタイムに臨んでいます。

「みんなのみらい」は与えられた未来ではなく、自分たちで考え、決めていい。そのためには「小さいことから自分で決める」経験を大切にしています。

フローレンスの保育理念:シチズンシップ保育について


みんなのみらいをつくる保育園東雲は、2017年4月の開園当時から、シチズンシップ保育やサークルタイムを日々実践して早6年が経ちました。

「シチズンシップ保育」の中で幼児期を過ごし、日常的に「サークルタイム」を行ってきた子どもたちはどんな小学生になっているのかな?これは、フローレンスの保育者自身もずっと知りたいと思っていたことでもありました。

そこで、10月某日、みんなのみらいをつくる保育園東雲の卒園児の皆さんに「久しぶりに保育園に集まりませんか?」と呼びかけてみました。

その呼びかけに応じて集まってくれた卒園児生の数はなんと20人以上!久しぶりに保育園に来て、みんなが何を語ってくれたのか?

今回は、みんつく東雲の卒園児生が集まった日の様子をご紹介します。

久しぶりの保育園!卒園生がサークルタイムを開催

いよいよ迎えた当日。みんつく東雲に続々と子どもたちが集まってきました。

まだ少し緊張している子、すぐに馴染んで遊びだす子、再会を懐かしむ子、様々な様子でしたが、園を卒業して大きくなった子どもたちに、思わず先生たちも顔がほころびます。

オンライン参加の参加者とも、Zoomをつなぎ、みんなで輪になってサークルタイムが始まりました。

「久しぶりに集まってどんな気持ち?ちなみに先生はみんなが大きくなっていて嬉しくて少し泣きそう。」

という問いかけに、子どもたちは

「みんな変わっている。教室も、変わっている。だけど懐かしい気持ち」

「学校が同じでよかった人もいるけど、久しぶりに会う人もいる。不思議な感じ」

次々に気持ちを言葉にしていきました。

数個のトピックを扱ったあと、最後に、みんなの中で、話したいことがある人を問いかけると

「学校のトイレ行くのが怖い人がいるか聞いてみたい」と意外な質問が。

「汚いからやだ」「臭くなくなったらいい」「電気が消えたときがあって怖い」

などの意見から

「2年生は150人以上いるのに、トイレは6つしかないのは少なすぎる」と具体的なトイレの数などから課題を指摘して言葉にする子どもたちには驚かされました

じゃあどうすればいいかな?をみんなで考えると、

「ちゃんと使った後、流してほしい。」「もう少し衛生的にしてほしい。」「自動で流れるようにしてほしい。」「洋式だけにしてほしい。」

などなど、子どもたちの自由な議論が飛び交いました。

学校のトイレについての議論を終え、オンラインで繋いでいる子どもたちとはここでお別れ。この日のサークルタイムは終了し、おやつタイムとなりました。

今日のサークルタイムはどうだった?聞くと「楽しかった」の声が。

子どもたちも、先生たちも、それを見守る保護者の方も思わず笑顔になる日となりました。

今日の感想を、参加していた先生方に聞いてみました。

 

なり先生(みんなのみらいをつくる保育園東雲 園長)

久しぶりに集まったので恥ずかしそうにしているのが印象的でしたね。

学校について聞いたら「面倒くさい」という発言が多くて、よくよく聞いてみると、「ガミガミ言われる」とか「自由がない」とか「宿題が多い」とか、そんな声があがって、もう少し自由に過ごしたいのかな、自分で決めたことを学んだりしたいのかな、ということが垣間見えた気がしました。

サークルタイムが終わってからは、本当に園児の時みたいに保育室で楽しそうに遊んで盛り上がったので、子どもたちにもそういう場所や時間が必要なんだろうな、と改めて感じましたし、こういう機会があると本当の気持ちを話してくれる時がまた来るんじゃないかなと思います。

以前みんつく東雲で勤務していた先生方も、今日は卒園児に会いに、久しぶりにみんつく東雲に来てくれていました。

今日はどうでしたか?

ふじ先生(おうち保育園なかの大和)

みんなが丸くなって自由なタイミングで自分の気持ちを表現しているのが懐かしく、当時を思い出してちょっとウルウルするシーンもありました。

私が担当していた卒園児もいましたが、当時のサークルタイムをしている様子と同じだな、あまり変わらないなというところもあれば、お!大きくなったな、大人に近づいているな、と思うところもあり、いろいろな面に気付けて、とてもよい機会をいただけて嬉しかったです。

みんつく東雲では、いろんなテーマでサークルタイムを行いましたが、子どもたちの今の気持ち、困っていること、嬉しいこと、何でも吸い上げてあげられる時間だと思っています。時には困っていることをみんなで話し合ったり、楽しい思い出を話し合ったり、遠足の行き先を決めたり、いろんなサークルタイムの使い方をしましたが、子どもたちのリアルが詰まっている大事な時間だと思っているので、今後もみんつくのサークルタイムは大事にしてほしいです。

また、今私がいるおうち保育園でもサークルタイムに似たようなものを工夫して行っていけたら楽しい保育園、楽しい時間を作れるのかなと思っています。

しろ先生(おうち保育園おおいまち)

今日は久しぶりにみんつく東雲の卒園児の子たちと会えて楽しかったですね。みんなの元気な姿が見られて嬉しかったです。卒園児の子どもたちがここで遊んでいた時の記憶が蘇りました。

「小学校どう?」と聞いたら「うーん、つまんない」という子もいましたが、「他になにか好きなことある?」と聞くと「最近英語を習い始めたから英語はちょっと好き」と教えてくれたり。一人ひとりに今の想いがあるのが聞けていい機会でした。

フローレンスのシチズンシップ保育について

保育園の生活の中で、自分の気持ちや他人の気持ちを知り、大切にすること。子どもたちの「やってみたい」を、一つひとつ子どもたちと考えながら実現していくこと。私たちはその積み重ねが大切だと考えています。

シチズンシップ保育は子どもたちひとりひとりの気持ちや意見を大切にし、子どもたちの「やってみたい」を応援する保育です。

最近では映画『こどもかいぎ』などでも取り上げられ、注目されている子ども同士の「対話」。
今回ご紹介した「サークルタイム」は子ども同士の対話の場であり、フローレンスのシチズンシップ保育の取り組みのひとつでもあります。

「サークルタイム」「子ども同士の対話」について、もっと知りたい方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。

また、みんなのみらいをつくる保育園Webサイトでも、シチズンシップ保育に関する記事を公開しています。

「シチズンシップ保育」にご興味ある方はぜひ、こちらもご覧ください!


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