こんにちは! フリーライターの三角園(みすみぞの)いずみと申します。宮崎県に住み、小学生ふたりの母親としても日々を忙しく過ごしています。
親になってより実感をともなって悲しく感じるようになったのが、子どもにまつわる痛ましいニュース。「何かできることは?」などと思うものの、大きな社会問題に対して個人で行動を起こすのはなかなか難しく、もどかしさを感じていました。
そんなとき知ったのが、認定NPO法人フローレンスが渋谷区のふるさと納税の寄付先に選ばれたというニュースです。
フローレンスは児童虐待防止推進月間の11月~12月末までの2ヶ月間、日本から子どもの虐待をなくすため、ふるさと納税を活用したクラウドファンディング「#ふるさと納税でこどもを助ける」キャンペーンに挑戦中とのこと。なにやら地方在住の筆者でも渋谷区へふるさと納税することで、全国の子どもや子育て世帯をとりまく課題の解決を支援できるらしいんです!
そこで今回は地方在住でライター兼2児の親である筆者が、ソーシャルグッドなふるさと納税にチャレンジしてみたいと思います。
控除額はいくら? 簡単シミュレーションで目安がわかる!
今回のふるさと納税を活用したフローレンスの取り組みは、ガバメントクラウドファンディングと呼ばれてるもの。
一般的なふるさと納税と同じように、ふるさと納税した金額のうち2,000円を超えた分を所得税と住民税の納税額の合計から控除が可能(限度額が設定されています)。つまり、自己負担金は2000円で数万円分の寄付(納税)ができるということです。なんとうれしい取り組み。
そうとわかったら、早くやってみたくなりました! まずは控除額の限度を調べるシミュレーションからスタート。
自分の控除額の目安がわかったところで、さっそく手続きしてみます。
スマホであっという間! 3分でできる「ふるさと納税」手続き
「自己負担金は実質2,000円」という情報に思わずテンションが上がったものの、「手続き」と名のつくものはとことん苦手な筆者。
いろんな書類を集めたり、あちこちに登録しなければならなかったりしたらどうしよう……などと思っていました。しかし、スマホであっという間にできるらしいと知ってひと安心!
ここからは、実際のスマホ画面とともに順を追って手続きを解説していきますね。
1.「ふるさとチョイス」にアクセス
今回のフローレンスのふるさと納税を取り扱っているのは「ふるさとチョイス」です。
まずは、ふるさとチョイスのフローレンスのページへアクセスし、「>お礼の品を選んでこのプロジェクトへ寄付をする」をタップします。
2.お礼の品を選ぶ
次にお礼の品物を選びます。
渋谷区の飲食店のお食事券などがラインアップしています。さすが渋谷区……どれもおしゃれ!
筆者は宮崎に住んでいてなかなか東京へ行く機会がないので、「SHIBUYA COFFEE PROJECT」さんのドリップパックコーヒーセットを選びました! 商品の製造を手掛けるのは、渋谷区の福祉作業施設の皆さんなんだそう。
お礼の品は、子どもたちや障害者にさまざまな機会を提供し、次世代を担う子どものための社会貢献活動に積極的に取り組む渋谷区ゆかりのお店から選んだものばかり。お礼の品を通して社会貢献活動をサポートできるのもなんだかうれしいですね。
3.寄付内容を確認する
お礼の品を選んで「寄付へ進む」をタップしたら、内容を確認します。
誤りがなければ、「この自治体の申し込みへ進む」をタップします。
4.ログインして寄付する
最後にいよいよ寄付です。
ログイン画面が出たら、「会員登録して寄付」もしくは「会員登録しないで寄付」を選んで先に進みます。Amazonや楽天など他サービスIDを使ってもログインできますよ!
ログインしたら「寄付金の使い道を選択」の画面が出てくるので、指定して次へ進みます。
最後に支払い方法を選び、申し込み内容を確認したら手続き完了です。さまざまな支払い方法に対応していて便利!
※12月9日(金)より銀行振込、郵便振替でのお手続きが可能になりました。
ここまでにかかった時間はわずか3分ほど。こういった手続きが苦手な筆者でもあっという間にできちゃいました!
認定NPO法人支援の「ガバメントクラウドファンディング」では、より具体的な課題解決に向けて寄付ができる
今回のフローレンスのふるさと納税は、認定NPO法人を支援する「ガバメントクラウドファンディング(GCF)」。認定NPO法人の活動を支援するため、ふるさと納税を通じて集まった寄附金を認定NPO法人へ交付する渋谷区の新しい取り組みで、フローレンスの高い公益性が認められて、寄付団体に認定されたとのこと。
今回の取り組みに寄付することで、子どもや子育て世帯をとりまく社会課題の解決を目指すフローレンスを支援することができ、より暮らしやすい社会の実現につなげることができるというわけです。
一般的なふるさと納税はお礼の品から選ぶのに対し、ガバメントクラウドファンディングでは「使い道」から選びます。そのためお礼の品が設定されていないことも。今回のフローレンスのふるさと納税においても、お礼の品を受け取らず、寄付のみを行うことも可能です。
ふるさと納税といえば豪華なお礼の品を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、ガバメントクラウドファンディングにおいていちばんのお礼の品は支援やサポートを受けた方々の笑顔。もちろんお礼の品を受け取っても同じように社会への貢献につながります!
フローレンスへのふるさと納税は、親子をとりまく課題解決の支援につながる
フローレンスは、子どもや親子をとりまく社会課題に目を向け、解決の糸口を探りながら新しい事業を立ち上げたり、政策提言で制度を変えたりしながら親子の笑顔を増やしてきました。
2005年に全国初の訪問型・共済型の病児保育事業を立ち上げたのち、障害児保育やひとり親支援、赤ちゃん縁組など10以上の事業活動を全国で展開。さらに医療的ケア児支援法や保育教育現場に性犯罪者を立ち入らせない日本版DBS、多胎児支援などの政策提言にも関わっています。
最近では通園バスでの置き去り事件が発生した直後、全国署名活動を実施して4万筆超の署名を集め、国が置き去り防止装置設置義務化を決定しました。
今では当たり前になった病児保育や小規模保育園などもそのスタートはフローレンスなんだそう。 子どもを持つ親としてお世話になった方も多いかもしれませんね。
こういった事業を行うフローレンスを支えているのが、多くの方からの寄付による応援。今回の取り組みで集まった寄付金も、日本の親子を孤立させないための、赤ちゃん縁組事業、にんしん相談、ひとり親支援、こども宅食事業の推進といった数々の支援活動範囲の拡大や、新規支援事業の開発・運営や政策提言事業の運営などに使われます。
親子の笑顔を増やす活動をフローレンスとともに
今回初めてフローレンスのふるさと納税をやってみましたが、ネットショッピングと変わらない気軽さで手続きできて本当に簡単でした。
税金の控除もでき、お礼の品も受け取ることができるので、筆者のように社会のために何かしたいけれど何をしたらいいか分からないという方の「初めての寄付」にぴったりではないでしょうか。筆者もさらにフローレンスとともに親子の笑顔を増やす活動を広げていきたいと感じました。
この記事を読んでフローレンスのふるさと納税が気になった方は、ぜひこちらからチェックしてみてくださいね。今回の取り組みは2022年12月31日までの実施ですので、お早めにどうぞ。