12月は寄付月間。親子をとりまく社会課題の解決を目指すフローレンスも、多くの方々からの寄付によって活動を支えられています。
特にこの時期は、毎年、寄付者の皆さんからのご寄付を原資にクリスマスにちなんだ活動を行っています。
こども宅食ひだまり便 クリスマス配送を実施
フローレンスでは、新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われた2020年度より「新型コロナこども緊急支援プロジェクト」の一環として、フローレンスの病児保育を利用するひとり親家庭に向け、食料品・日用品をお届けする「こども宅食ひだまり便」の取り組みを実施しています。
シングルマザーの半数以上は非正規雇用であり、2018年の厚生労働省「国民生活基礎調査」ではひとり親世帯の相対的貧困率は48.1%とおよそ半分を占めています。さらに長引くコロナ禍で、困窮が極まったひとり親家庭は少なくありません。
この取り組みの一環として、今年12月にはクリスマス配送を実施し、食品や日用品のほかにクリスマスブーツなどもプレゼントしています。
「この時期、スーパーに並んでいるお菓子のブーツを子どもが欲しそうに見ていても、立ち去ることしかできなかった」そんな声が届いたことから実施したプレゼントには、たくさんの喜びのメッセージが届きました。
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今年は追い打ちをかけるように食品の物価が高騰し、いっそう厳しい状況に追い込まれている家庭が増えています。ひとつでも多くのひとり親家庭に笑顔を届けられたら嬉しいです。
フローレンスを利用中の子どもたちにクリスマスを楽しむ機会を
フローレンスではクリスマスや節分などのイベントの時期に事務局スタッフが現場を訪問し、お子さんと一緒に楽しむ取り組みを行っています。コロナ禍でしばらく実現できなかったのですが、今年のクリスマスは数年ぶりにいくつかの保育・支援現場にスタッフが訪問しました。
フローレンスの障害児訪問保育アニーでは、障害があったり医療的ケアが必要なお子さんのご自宅へ保育スタッフが伺い、毎日マンツーマンで保育を行っています。新型コロナウイルス感染症の流行前はクリスマスに普段顔を合わす機会の少ないお子さんたちが実際に会ってイベントを楽しむこともありましたが、コロナのためしばらく開催することができませんでした。
今年は久しぶりにクリスマス企画として、フロレサンタがお子さんのご自宅を訪問しました!
また、医療的ケアシッター ナンシーでは利用者さんとクリスマスオンライン交流会を開催。ナンシーでは普段看護師がご自宅に訪問し、医療的なケアと、遊びや勉強など充実した時間をお届けしていますが、この交流会はお子さん同士でつながる貴重な機会にもなっています。今回は約70名のお子さんが参加を予定しています。
フロレサンタは、アニーやナンシーだけでなく、様々な事業部のスタッフが自主的に参加しており、子どもたちに笑顔を届けたいという思いの溢れるスタッフに人気のプログラムになっています。
クリスマスはTime for Giving
日本でクリスマスといえば、家族でお祝いしたり、大切な人と過ごすことが主流になっていますが、アメリカなどキリスト教徒の多い国では、社会貢献やボランティアをする時期でもあるのです。例えばアメリカでは、12月の寄付額がほかの月の2倍以上になるというデータもあります。
「寄付白書2021」によれば、アメリカの個人寄付額は日本の1兆2,126億円に対し、34兆5,948億円。名目GDPに占める割合は日本の約7倍にもなります。寄付が何か特別なことではなく、「自分にできる範囲で」「自分の受けた恩や恵みをお返しする気持ちで」寄付することが自然になっていることがうかがえます。
日本では寄付というと何か高尚なことをするようで、ハードルが高いと思う方もいるかもしれませんが、最近では、お子さんやお孫さんの誕生など何か嬉しいことがあったときに寄付をしたり、自分の誕生日に寄付をするバースデードネーションをする方も増えてきています。これまで寄付をあまりしたことがないという方も、今年はクリスマスドネーションしてみませんか?