フローレンスグループ(フローレンス・マーガレットこどもクリニック)と、医療関係者による「HPVについての情報を広く発信する会(通称:みんパピ!)」は、男女問わずHPVワクチンを接種することの必要性を訴えるため『男の子にもHPVワクチンを!』キャンペーンを実施し、啓発活動の一環として、1/23~3/31の期間、9歳~18歳の男性にHPVワクチンの無料接種を提供します。
HPVワクチンはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンです。HPVは主に性交渉で感染し、男女問わず約8割の人が生涯に一度は感染します。HPVの感染により女性では子宮頸がんを、男性では陰茎がん、男女ともに尖圭コンジローマや中咽頭がん、肛門がんのリスクを高めます。
女性の子宮頸がんは20代から増え、子育て世代の母が子どもを残して亡くなることや、出産を諦めざるを得ないケースの原因となります。オーストラリア、アメリカなどでは男女ともに定期接種となっています。
日本では、2022年より女の子に対する積極的勧奨が再開され、2023年4月以降に女の子へは9価のHPVワクチンの定期接種化が決まりました。
一方、男の子に対しては国内では9歳以降の4価のHPVワクチンが承認されているものの、自費の接種となり価格が1回あたり2万円弱(全3回で計約5~6万円)と高額であることと、またその必要性が十分に認識されていないこともあり、男の子への接種は進んでいません。とりわけ経済的に厳しい子育て家庭の男の子には、届けることが特に難しいワクチンとなっています。
フローレンスグループと、みんパピ!は女の子だけでなく、男の子へのHPVワクチン接種公費化も必要と考えます。
18歳以下の男の子へのHPVワクチン無料接種について
・申込み期間:2023年1月23日から1月30日(抽選日:1月31日)
・接種期間:2023年1月23日~3月31日まで 月ー土 9:30-16:30
・対象:9歳以上18歳以下の男の子(抽選で60名、お一人につき1回まで)児童扶養手当受給家庭やひとり親家庭などに優先して接種
・場所:マーガレットこどもクリニック(東京都渋谷区代々木4-37-15おやこ基地シブヤ3F)
・持ち物:母子健康手帳(可能な限り)
・費用:4価HPVワクチン1回分の接種費用無料(フローレンスグループにて負担)
・予約方法:WEB申込みのみ ※受付は終了いたしました
「フローレンス」およびグループ法人である「マーガレットこどもクリニック」ではこれまでもひとり親の支援を行ってきました。フローレンスでは長年にわたり、ひとり親に病児保育を提供し、コロナ禍では緊急支援を行ってきました。
マーガレットこどもクリニックでは毎年インフルエンザワクチンをひとり親家庭にプレゼントする企画を行っています。
「男の子にもHPVワクチンを!」キャンペーン概要
※受付は終了いたしました
目的 | ・HPVワクチンの男の子への接種公費化の必要性を広く啓発する。 ・国政(厚生労働省)に対し、令和5年度予算への追加を政策提言する。 |
概要 | ①フローレンスグループである医療法人社団ペルルの運営する小児科
「マーガレットこどもクリニック」(渋谷区初台)にて、9歳以上18歳以下の男の子にHPVワクチンの無料接種を提供。【1/23受付開始】 ②医療関係者によるHPVワクチンに関する情報発信ページ「みんパピ!ウェブサイト」や各種SNS等で情報発信や啓発イベントを行う。 |
主催・運営 | フローレンス、医療法人社団ペルル(マーガレットこどもクリニック) HPVについての情報を広く発信する会 |
HPVについての情報を広く発信する会(通称:みんパピ!)より
全ての日本国民にヒトパピローマウイルス(HPV)感染症に関する正確な知識を伝え、科学的な根拠に基づきHPV ワクチンの有効性と安全性について啓発することで、日本国民の健康増進に寄与することを目的に、啓発活動を行っています。
代表理事 稲葉 可奈子さんからのコメント
HPV感染による病気はHPVワクチンにより予防できる時代です。世界的には男女ともにそれが当たり前となってきていますが、日本では男子の接種には経済的ハードルがあるのが現状です。フローレンスグループの皆さんの善意により、費用がネックとなって接種を躊躇されている方々が接種の機会に恵まれますように。そしてこれを機に、まだ接種していない対象年齢の女性にもちゃんと情報が届き、いずれ日本でも男子も定期接種(公費助成)の対象となり、HPVによる病気は予防されることが当たり前となることを期待しています。
医療法人社団ペルル より
「マーガレットこどもクリニック」を運営する医療法人社団ペルルはフローレンスのグループ法人です。
子宮頸がんは妊娠出産に大きく影響を与えるがんでありながらワクチンと検診との組み合わせでほぼ100%防ぐことができ、母子の健康に寄与することができます。フローレンスグループではひとり親支援や特別養子縁組事業に関わる中で、子宮頸がんの罹患により困難を抱えるご家族と多く関わってきました。性教育や男女児童生徒への公費接種が進めば、将来的には女性と子どもの命と健康を守ることにつながるため、フローレンスグループとして男女共にHPVワクチンの公費接種を推進しています。
男の子へのHPVワクチン接種公費化をはじめとする、フローレンスのソーシャルアクションや政策提言活動は、寄付者の皆さんのあたたかいお気持ちと寄付によるご支援によって支えられています。
日本中のすべての親子の笑顔のために、フローレンスはこれからも皆さんと共に「新しいあたりまえ」を形にしていきます。
引き続きの応援を、どうぞよろしくお願いいたします。