フローレンスの社内コミュニケーションチームでは、事務局や業務の垣根を超えてスタッフ同士がコミュニケーションをとる様々な機会を創出しています。
2014年に病気のお子さんをお預かりする病児保育事業からスタートしたフローレンスは、現在では、障害児保育・支援問題、赤ちゃん虐待死問題、待機児童問題など多岐に渡る社会課題に挑戦する団体へと成長しました。
そして、社員数はなんと800人以上。日本最大規模のNPO団体です。
団体が成長していく一方で、自分が関わっている事業以外について知る機会がない・業務で関わりのないスタッフの顔と名前が一致しないなどの声がスタッフからも寄せられるようになりました。
社会課題は一つの側面だけでは解決しきれないこともあり、フローレンスも事業部を超えて連携をして対応するケースもあります。他の事業部の知見が生かされることも多くあり、フローレンスでは事業部の連携を大切にしています。
そこで社内コミュニケーションチームを立ち上げ、2022年は事務局全社会議、フロレ祭り、ランチ会、1分インタビュー企画など様々な企画を行い、スタッフがお互いに知る・つながる機会を作ってきました。
今回はその中でも2022年末のクリスマスに行った「事務局スタッフによるサンタ派遣企画」を紹介します!
保育現場の園長先生からのチャットがきっかけに
フローレンス内にはゆるくスタッフ同士がつながれる色々なグループチャットがあるのですが、その一つ、朝活の様子をシェアする「朝活スレ」でおうち保育園の園長先生からこんなつぶやきが。
朝からめちゃくちゃゆるーいつぶやきなのですが。
12月23日午前中、園にサンタさん来てくれないかなーと。現在募集中です🎅
実はフローレンスでは、コロナ前は節分やハロウィン、クリスマスなどのイベントのときに各保育園現場に事務局スタッフが訪問し、事業部を超えた交流の機会にしてきました。
コロナも落ち着いている今ならまた再開できるかも‥!?
早速、現場を持つ他の事業部にもアンケートをとってみると、たくさんの要望が‥!
今年は、みんなのみらいをつくる保育園、おうち保育園、障害児保育園ヘレン、障害児訪問保育アニー、医療的ケアシッター ナンシーといった各現場に様々な事業部の事務局スタッフがサンタとして訪問しました。
保育園に出張サンタ!東京にも仙台にも!
フローレンスは、0-2歳の子どもたちのための小規模な保育園「おうち保育園」(東京都内・仙台市)と、5歳までの子どもたちのための認可保育所「みんなのみらいをつくる保育園」(東京都内)を運営しています。現在東京に15園、仙台に3園を展開し、多様化する親子の課題に保育で伴走しています。
今回は東京の2園と仙台の3園にサンタクロースに扮したスタッフが訪問しました!
仙台には事務局スタッフのまいまいとがんちゃんが訪問。サンタとトナカイの姿になって、各園を回ります。
「子どもたちの反応にも個性があって」と、初めて仙台の保育園を訪れたまいまいが話してくれました。
キラキラした目をしてすぐに寄ってくる子もいれば、遠巻きに見ているお子さんもいて、「どう反応するかを保育スタッフの皆さんが分かっていて、うまくお子さんに寄り添っている姿が見られた」とのこと。
フローレンスでのキャリアが10年近くあるまいまい。
まいまいは他の事業部が取り組んでいることや現場を知ることをとても大切にしています。
なぜそんなに現場を知ることを推すのかその理由を聞いてみると…
「知らないでいるのはもったいないからです!現場を知って作られる政策の方が良いように、フローレンスで働く上では事業部の課題や現場を知っていたいと思います。こうやって交流を繰り返していくうちにより気軽に声をかけあう関係になっていいですよね」と話してくれました。
この日まいまいとがんちゃんは子どもたちから紙粘土でできた手作りのクッキーをもらって、とても心が温まったそう。
仙台スタッフいち押しの定食屋さんのお弁当も食べて、二人は仙台から東京に戻ってきました。
早速仙台からも次はこのタイミングで来て欲しいとオファーが来ています!次の機会が楽しみです。
マンツーマン保育中の医療的ケア児のご自宅へクリスマスをお届け
フローレンスは一般的な保育園以外に、障害があったり医療的ケアが必要なお子さんの支援や保育も行っています。
中でも障害児訪問保育アニーは障害児のご自宅へ保育スタッフが伺い、毎日マンツーマンで保育を行う事業です。
今回は希望のあった5家庭にそれぞれスタッフが1名ずつ伺いました!
12月にホテル業界からフローレンスに転職したばかりのゆうたん。
自分の所属している事業部以外の活動を知って視野を広げたいと今回のサンタ派遣企画に参加しました。
ゆうたん自身は、障害のあるお子さんとじっくり会うのは今回が初めてだったそう。
念入りに「ジングルベル」の歌詞を覚えて練習して準備万端で訪問しました。
が、お子さんはまさかの大爆睡‥!
いくら声をかけても深〜い眠りに笑
でもお子さんを抱っこをしたり、保育スタッフがお子さんに接する姿勢を見て、「医療的ケアなど気をつけないといけないことはあるけれど、保育スタッフはお子さんと楽しそうに接していました。事務局は子どもと接する機会が少ないですよね。現場を知った上で自分の業務につなげたいと思います」と素敵な感想を。
「あとで写真とカードを見てぼくが来たことを知ってくれたらいいですね」と話すゆうたん。
それぞれのクリスマスの思い出が子どもたちとスタッフの心に残ります。
医療的ケア児のオンラインクリスマス会にもサンタさんが登場!
医療的ケアのあるお子さんの中でも、人工呼吸器を使っていたりすると外出することにもハードルがあります。
医療的ケアシッター ナンシーで訪問しているお子さんもお家にいながら一緒にナンシーを使っているお友達ともっと交流できたらいいなという思いから、オンライン交流会を定期的に行っています。
お子さんは、1週間に毎日朝と夕方に行う交流会のうち、好きな会に参加します。
今年のクリスマスオンライン交流会には、合計約70名のお子さんが参加しました。サンタに扮した事務局スタッフ5名が参加し、一緒にクリスマスを楽しみました。
交流会では自己紹介をしたり、踊りを一緒に踊ったり、絵本の読み聞かせタイムも。
お子さんたちは訪問している看護師とともに、それぞれのペースで交流会に参加します。
沖縄でフルリモート勤務しているレンさんもオンライン交流会に参加。
沖縄仕込の明るいサンタ役に、子どもたちもスタッフも心温まる交流会になりました!
感想を聞いてみると、
「いやぁオンライン交流会めちゃめちゃありがたかったですねー。沖縄で物理的に離れてて普段は会えないので。寝たきりの男の子がいたんですが、名前を呼んだときに少しだけ動いてくれました。それを見たスタッフが”喜んでるね”って言ってて、ちゃんと伝わってる!って感じました。彼も僕を認識しているし、僕も彼の反応もキャッチできた。オンラインでもそういう感情のやりとりができて嬉しかったです」とレンさん。
「僕は現場に行くことがとにかく楽しい。何かに役に立てようというより、楽しいから行きます。現場のスタッフさんでもちろんはじめましての方もいるけど、フローレンスに入社した人たちは何か共通する部分があるんですよね~」
現場に行く理由はスタッフそれぞれ。
でもインタビューをしながら、フローレンスの場合、他の事業部に関心を持つということはそこにまつわる社会課題に関心を持つことと同じで、だからこそ大切なことなのかなと思いました。
節分やお花見など色んなタイミングで一緒に楽しみたい!
同じくクリスマスに事務局スタッフが訪問した障害児保育園ヘレン荻窪の勝木園長から訪問の感想が来ました!
クリスマス会では和やかな楽しいひとときを一緒に過ごせて嬉しかったです。
社内の他事業部から来てもらうことはスタッフ同士にとっても良い交流となり、子どもにとっても嬉しい機会です。子どもたちはお客さんが大好きです。
クリスマスはいつも期待してお待ちしています。
その他、節分にも会いに来てください。春は公園へお花見に行きませんか?
障害児保育園ヘレンは障害や医療的ケアのあるお子さんを集団で保育する施設です。
私も今回サンタに扮して訪問したのですが、じっと見る子、手を伸ばしてくる子、いつもと違う声を聞いて楽しんでいる子、とそれぞれのお子さんのペースで楽しんでいる姿が印象的でした。
こうしてみんなで楽しんだ昨年末のクリスマス。
今年はどんなことに取り組んで、スタッフのつながりやきっかけ作りをしていこうか社内コミュニケーションチームメンバーはワクワクしています。
フローレンスはスタッフ同士がお互いをよく知り、リスペクト・信頼して、楽しみながら仕事に取り組んでいくことを大切にしています。
社内コミュニケーションチームでは今後も、スタッフ同士が楽しくつながっていく企画を考えていきたいと思っています。
そんなフローレンスでは仲間を募集しています!
興味ある方はぜひアクセスしてみてください。