フローレンスは、神戸市から「SNSを活用した情報配信・個別対応業務」を受託し、おやこに寄り添う「ここならチャットKOBE」事業を2023年11月14日から運営開始いたします。
「ここならチャットKOBE」では、フローレンスがこれまで開発してきたオンラインと対面の支援を組み合わせて子育て家庭に伴走する新しい支援モデル「ハイブリッドソーシャルワーク」を実践します。政令指定都市の受託事業としての実施は初めてとなります。
おやこに寄り添う「ここならチャットKOBE」概要
神戸市在住の子育て家庭を対象に、LINE公式アカウント「ここならチャットKOBE」を通じてつながり、属性やニーズに合わせたプッシュ型の情報配信とその個別対応、必要に応じて相談・支援へのつなぎを行います。
対象者 | 神戸市内在住の子育て家庭(妊婦のいる世帯を含む) |
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対応時間 | 月曜日から金曜日 9時~18時(祝日は除く) ※相談者は24時間いつでもメッセージ送信可能 |
利用方法 | ご案内チラシ記載の二次元コードからLINE公式アカウント「ここならチャットKOBE」を友だち追加する ※ご案内チラシは神戸市内区役所等に設置 |
相談体制 | 社会福祉士や精神保健福祉士、公認心理師等専門的な資格を持つ複数名が相談員として対応 |
サービスロゴ |
今回の事業の背景
神戸市では、多くの行政サービスがある中で、どこに問い合わせ・相談をしてよいかわからない方や、そもそも自身が対象となっていると気づかない方、問い合わせ等をしようと思っても時間が合わない方や、面談・電話に抵抗感を感じる方などがいることを課題ととらえていました。
本事業は、上記の課題に対応するため、子育て家庭を対象に、SNSを活用して行政サービス等の情報をプッシュ型で配信し、配信した情報への質問等に個別にわかりやすく答えることで、悩みや課題に応じた支援制度等を利用できるようにするとともに、必要に応じて地域や行政等の支援機関につなげることを目的としています。
フローレンスでは、2021年に独自事業「おやこよりそいチャット神戸」の対象者に実施したアンケートにおいて、支援に繋がりにくい方々がいるということを把握し、独自に情報提供や個別対応を実施してまいりました。今回、「ここならチャットKOBE」の受託開始をきっかけに、より多くの子育て家庭とつながり、必要な支援へつないでいくことを目指します。
ハイブリッドソーシャルワークとは
現在の日本の福祉サービスは、行政の窓口での申請など、特定の場所まで行かないと支援を受けられないことが多く、支援を受けることができるようになるまでに数多くの物理的・心理的なハードルが存在しています。
フローレンスは、この課題に対して、2017年から生活困窮の子育て家庭に食品を届けながら見守る「こども宅食」事業を開始し、こちらから「出張る」支援(アウトリーチ)を推進してきました。その取り組みを進める中で、LINE等のオンラインでのゆるやかなコミュニケーションを通じたつながりが、支援を必要とする方の物理的・心理的ハードルを下げ、相談ができる関係性づくりに一定寄与することを確認しました。
ハイブリッドソーシャルワーク(HSW)では、利用者にとってハードルの低いLINE等のSNSでつながり、ゆるやかに雑談・相談を続けながら、地域の行政・福祉サービス等の情報をプッシュ型で提供し、必要な支援へつないでいきます。さらに、必要に応じて対面支援を組み合わせることで、利用者のニーズに沿った支援を切れ目なく継続して行うことができます。
今後の取り組みについて
ハイブリッドソーシャルワークへの取り組みは、引き続き、利用者や地域のニーズに応じて、他地域での展開も検討していきたいと考えています。モデル事業の立ち上げなどにご関心のある自治体関係者様からの連携のご相談は随時、受け付けておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。